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台湾東部の花蓮・台東の旅、醸造文化をテーマに

  • 25 December, 2018
  • 早田健文
台湾東部の花蓮・台東の旅、醸造文化をテーマに
花蓮・台東、醸造文化の旅

交通部観光局は21日、「醸造文化」をテーマにして企画した台湾東部、花蓮県・台東県の旅行コースを紹介しました。

発酵作用を利用してアルコール飲料やその他の食品を製造する「醸造」の文化は、台湾先住民の間で古くから伝えられています。このコースを紹介するに当たって、台湾先住民の工芸品や、雑穀から醸造した各種の「小米酒(しょうまいしゅ)」が展示され、先住民の演技も披露されました。

観光局技術組の黄勢芳・組長は、「先住民の集落には、それぞれ異なった醸造の文化があり、風味が異なっている。このため、観光局は今回、『醸造文化』をテーマとして、花蓮県・台東県の海と山を訪れる旅を企画した。こうした地元ならではの文化を主軸とした旅によって、海外からの旅行者もきっと花蓮・台東に興味を持ってくれるだろう」と話します。

醸造による酒作りの達人である劉源理さんは、「フランスにはワイン文化、日本には清酒文化がある。台湾にも、独自の小米酒文化があっても良いのではないか。近年、飲食の分野で微発酵によって食品を保存し、香りと新鮮さを楽しむことが流行している。このため、先住民集落に伝わる醸造文化を見て、とても深い印象を持った」と語ります。

劉さんは、「先住民は、すばらしい天然食品を見つけました。例えば、タカサゴムラサキアカザという植物の種を発酵させることができる。他に何も加える必要がない。集落を訪れて、住民と一緒に種をつき、暖かい発酵菌を手に取って加え、発酵させて酒を造る。その過程はとても魅力的だ。そこでは、単に酒を飲むだけではない。大自然とこんなに近いんだということを発見する。そして、先住民の音楽を聞き、先住民の芸術品を見る。そこには、格別の味わいがある」と話します。

この醸造文化の旅は、花蓮県中心、花蓮県と台東県の海岸沿い、台東県の南回り公路、花東峡谷の4つのコースが用意されています。この4つのコースを合わせて、12の先住民集落、3つの客家集落が含まれています。花蓮県と台東県の山と海と峡谷に散在するこうした集落を訪ねながら、台湾先住民と客家族に古くから伝わる醸造の文化を体験することができます。また、先住民の独特の工芸品と歌を味わうことで、より豊かな旅の思い出ができることでしょう。

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