宝島再発見 - 2021-03-27_圓山大飯店東側地下トンネル、3/25初お目見え

  • 27 March, 2021
台北市のランドマークである、「圓山大飯店(ザ・グランド・ホテル)」は、世界で唯一地下トンネルを二つ持つ世界レベルのホテルだ。この二つの地下トンネルは、有事の際、蒋介石・元総統をはじめ、当時台湾を訪れた外国の国家元首と貴賓をスムーズに避難させるために建設されたものだ。西側の地下トンネルは2019年に一般公開され、2020年通年で17万人を引きつけた。半世紀も神秘のベールに包まれた東側の地下トンネルも3月25日に一般公開された。全長67メートル、階段が84段ある東側の地下トンネルは、追っ手が後ろから発砲しても、容易に撃たれないようにするため、西側の地下トンネルと同じように、曲がりくねった作りになっている。鉄筋コンクリート構造の地下トンネルは、表面が凹凸に加工されている。これは吸音効果を高め、追っ手から場所を特定されないようにするためだという。(写真:CNA)

台湾国際放送の運営母体である、中央放送局の局舎の隣には、立派な中国宮殿式の建物があります。それは、台北市のランドマークである、「圓山大飯店(ザ・グランド・ホテル)」です。蒋介石・元総統の時代、このグランドホテルは、海外の貴賓を招待するホテルとして知られ、市民には公開されていませんでした。

グランドホテルは、1970年代、東側と西側にそれぞれ一本の地下トンネルを建設しました。グランドホテルは、世界で唯一東側と西側両方の地下トンネルを持つ世界レベルのホテルです。西側の地下トンネルは2019年に一般公開されました。公開から3か月で延べ5万人が参観しました。2020年は通年で延べ17万人が訪れ、グランドホテルを赤字経営から黒字経営に変えました。半世紀も神秘のベールに包まれた東側の地下トンネルも3月25日に一般公開されました。

グランドホテルの林育生・董事長(会長)は、東側の地下トンネルを一般公開した意義について、「グランドホテルは国家レベルのホテルだ。台湾のすべてのホテルをけん引する責任がある。東側の地下トンネルの一般公開は、台湾のディープな旅の再スタートだ」と説明しました。

東側の地下トンネルは、全長67メートル、階段が84段あります。追っ手が後ろから発砲しても、容易に撃たれないようにするため、東側の地下トンネルは、西側の地下トンネルと同じように、曲がりくねった作りになっています。鉄筋コンクリート構造の地下トンネルは、表面が凹凸に加工されています。これは吸音効果を高め、追っ手から場所を特定されないようにするためだということです。

林育生・董事長は、この東側の地下トンネルを建設する意義について、「この地下トンネルには非常に重要な歴史的な意義がある。この地下トンネルを建設する目的は、有事の際、蒋介石・元総統をはじめ、当時台湾を訪れた外国の国家元首と貴賓をスムーズに避難させるためだ。ここは、彼らが避難する際、必ず通らなければならないルートだ。これはその歴史的な意義だ。この庭を越えたら、今の北安路につく。北安路についたらすぐ基隆河にいける。水上飛行機が基隆河の河畔で待っている。それに乗って台湾北部・桃園市の角板山に飛んでいくことが出来る」と説明しました。

角板山には蒋介石・元総統の別荘があります。今は観光スポットとして一般公開されています。

東側の地下トンネルを出て、左側から降りてくると、日本統治時代の台湾神社の跡地に着きます。今庭園として整備されています。深いピンク色のヤマザクラやアジサイがたくさん植えられています。

この庭園の突き当りには、グランドホテルの初代総経理(社長)孔令偉氏の旧居があります。孔令偉氏は、また「孔二小姐」とも呼ばれ、蒋介石・元総統の夫人、宋美齢・女史の姉、宋靄齢氏の娘です。

グランドホテルは、孔令偉氏の旧居を「ミニ博物館」としてリニューアルオープンしました。

林育生・董事長は、「このミニ博物館には、孔令偉氏が残したショットガン、以前着ていた服、お酒、500冊にも上る帳簿などがある。この帳簿の字は、蟻より小さいが、間違った字は一つもない。私は10数冊も見たが」と紹介しました。

1952年に創設されたグランドホテルは、これまで無数の外国の貴賓を接待したことがあります。国家元首が外国の貴賓をもてなす際、よくここを使っています。東側の地下トンネルの初お目見えを祝うため、グランドホテルは、蒋介石・元総統から現職の蔡英文・総統まで、これらの国家元首が外国の貴賓をもてなす際に使ったメニューにあった200品以上の料理から特色のある料理を選んで7つのコースを作りました。この七つのコースの献立を書いたのは、台湾の著名な書道家の張へいこう氏です。

そのほか、東側の地下トンネル、蒋介石・元総統夫妻が生前生活していた士林官邸、衛兵の交代式が楽しめる忠烈祠などへの参観、および蒋介石・元総統のお気に入り料理を含むプチ旅行プランも作りました。

なお、先ほどご紹介したグランドホテルの初代総経理(社長)孔令偉氏の旧居と庭園は、台湾国際放送の駐車場のすぐそばにあります。壁一枚を隔てる距離です。

https://jp.rti.org.tw/news/view/id/93461

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