宝島再発見 - 2021-01-02_観光列車「鳴日号」供用開始、台湾鉄道“新時代”に突入

  • 02 January, 2021
「鳴日号」(写真:台湾鉄道提供)
「鳴日号」の内装(写真:RTI)
バー・カウンター付きの車両。(写真:CNA)
音楽も楽しめる(写真:CNA)
大きな車窓があって自然豊かな景色を存分楽しめる。(写真:台湾鉄道提供)

各界の注目を集めている、台湾の在来線・台湾鉄道(略称:台鉄)の観光列車(クルーズトレイン)「鳴日号(Future)」の供用開始セレモニーは、昨年12月29日に台湾北部・台北市南港区にある台湾鉄道の南港駅で行われました。

70年の歴史を持つ急行「莒光号」の「E405」と「E417」の機関車部分を改装した「鳴日号(Future)」は、世界4大デザイン賞の一つとされる日本のデザイン賞、「2020年グッドデザインアワード」を受賞した、台湾鉄道の初めての観光列車です。

12月29日に「鳴日号」に乗った交通部観光局の林佳龍・部長は、あいさつの中で、台湾は、「鉄道の国だ」とし、「2022年の鉄道観光旅行イヤー」を迎えるため、台湾鉄道は、2024年までに観光列車5種類の運行を開始し、台湾鉄道ならではの「観光列車隊」を作ると明らかにしました。

林佳龍・交通部長は、5種類の観光列車について次のように紹介しています。

「例えば、『鳴日号』。オレンジ色を基調とし、黒も取り入れるデザインとなっている。まるで列車の王様のようで、深みもある。『藍皮解憂号(青い車体の憂さ晴らし号)』は、青い車体を持つ、以前の普通列車と急行列車をリニューアルしたもの。窓を開けることが出来るので、新たな旅行体験をすることが出来る。そのほかに、『山嵐号』、『海風号』、さらにダイヤモンド級の『寝台列車』もある。海外の観光客にとって大きな魅力になるだろう」とのこと。

「海風号」は、EMU100をリニューアルするもので、列車の旅を楽しみながら、アフタヌーンティーが楽しめます。2022年の運行開始を目指しています。

「山嵐号」は、EMU300をリニューアルするもので、こちらも2022年の運行開始を目指しています。

「鳴日号」観光列車の旅行プランなどを請け負ったのは、台湾の大手旅行代理店、雄獅旅行社(ライオントラベル)です。供用開始セレモニー終了後初のプランは、台湾南東部・台東県太麻里で年末年始を迎え、初日の出を拝むプランでス。一番列車は、昨年12月31日、それぞれ台北市にある台湾鉄道の南港駅と台湾中部・台中市の台湾鉄道の新烏日駅から出発しました。この新烏日駅は、台湾新幹線こと、台湾高速鉄道の台中駅と直結しています。

両方の乗車券とも、発売開始直後に完売となりました。

昨年12月29日に初公開された「鳴日号」。最も注目されるのは3つの特色ある車両です。1つはバー・カウンター付きの車両。これは運行を請け負う「雄獅旅行社(ライオントラベル)」が経営する新たな飲食ブランド、テイクアウトがメインになる「gonna(ゴナ、ガナとも)エクスプレス」がデザインを手掛けたものです。今後はここでミシュランの星付きレストランの飲食を提供するということです。もう1つは丸型ソファが設置された「リビング車両」で、大きな車窓を快適に眺めることができます。3つ目は月替わりの香りが楽しめる「フレグランス車両」です。

昨年12月29日には「鳴日号」だけではなく、台湾東部・花蓮にある観光列車専用の待合室も公開されました。台湾鉄道の花蓮駅の裏口の近くにあります。今年の1月に竣工し、供用を開始する見込みです。入り口には、花蓮の特産品、巨大な大理石が置かれ、中には様々な形のソファが並べられ、コーヒーの香りが漂っています。台湾鉄道が「VIP待合室」を作ったのは、初めてです。

台湾鉄道の張政源・局長は、花蓮駅の「VIP待合室」を皮切りに、将来は南港駅、新烏日駅、新左営駅(台湾南部・高雄市、台湾高速鉄道の左営駅と併設されている)にも「VIP待合室」を設置し、これらの大きな駅に「地域の鉄道旅行センター」を設けて台湾南部・屏東県枋寮駅に建設予定の「藍皮列車夢幻基地(レトロな列車などの展示スペース)」、およびローカル線で運行される観光列車60台と結び付けて新たな「鉄道旅行イヤー」の到来を迎える計画を明らかにしました。

 

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