スポーツオンライン - 2021-02-13_過去一週間の重要なスポーツニュース

  • 13 February, 2021

 台湾は旧正月休みに入っていますが、台湾のアスリートは世界の舞台で奮闘しています。今週、お伝えするのはテニス、8日からオーストラリアのメルボルンで行われている今年最初の世界4大大会の一つ、全豪オープンにおける台湾勢の戦いぶりです。

 台湾女子テニス界のエース、世界68位、35歳のシエ・スーウェイ選手が女子シングルスで快進撃をみせています。まずはシエ選手のシングルスでの戦いぶりをご紹介しましょう。

 シエ選手は1回戦、出産から去年ツアー大会に復帰した、予選勝ち上がりのブルガリアの世界137位、ツベタナ・ピロンコバ選手と対戦しました。ピロコンバ選手は昨年復帰後、最初の四大大会となった全米オープンでベスト8、全仏オープンでも3回戦に進出するなど、ランキング以上の実力をもつ選手です。

 ブレイク合戦となった第1セット、シエ選手は5オールから再びブレイクすると、第12ゲームをラブゲームでキープし、7-5で奪います。続く第2セットもシエ選手は優位に進め、2つのブレイクに成功、5-1リードからの3つのマッチポイントは逃しましたが、次のサービスゲームはしっかりキープし6-2で取ってストレート勝利を飾りました。

 2回戦の相手は、世界9位、2019年の全米オープンの覇者、カナダの20歳、ビアンカ・アンドレスク選手でした。シエ選手は、ブランク明けで調子の上がらないアンドレスク選手を第1セットから圧倒、2つのブレイクで4-0とリードを奪うと、5-2リードからのサービスゲームもブレイクされるも、すぐにブレイクバックし、6-3で奪います。第2セットもシエ選手は先にブレイクして優勢に進めると、5-2リードのリターンゲーム、2度めのマッチポイントの場面でアンドレスク選手がダブルフォールト、格上相手に、6-3、6-2という見事なストレート勝利を収めました。シエ選手がトップ10の選手を破ったのはこれが8度目です。

 続く3回戦の相手は、予選勝ち上がりながらかつては世界5位にまで上り詰めたイタリアの33歳、サラ・エラーニ選手でした。

 エラーニ選手とのこれまでの3試合はいずれもストレートで敗戦と、シエ選手にとって苦手な相手でしたが、この日のシエ選手は粘りました。

 ブレイク合戦となった第1セット、シエ選手は4オールから自身のサービスゲームをキープし5-4とリードすると、エラーニ選手のサービスゲームで先にセットポイントを握ります。しかし、ここでエラーニ選手も粘りデュースに持ち込みました。そしてこのゲームだけで13分、7回のデュースの末、このゲームを奪い、第1セットを6-4で取ったのはシエ選手でした。

 迎えた第2セット、エラーニ選手は気落ちする事なく、シエ選手のサービスを連続でブレイク、そのままリードを保ち、このセットはエラーニ選手が6-2で奪い、試合はファイナルセットに突入します。

 ファイナルセットは序盤から再びブレイク合戦となりましたが、第6ゲームはエラーニ選手がキープし、4-2とリードします。その後は共にキープしエラーニ選手が5-3とリーチをかけましたが、シエ選手は自身のサービスゲームをキープすると、さらにブレイクバックし5オールに追いつきます。さらにサービスキープし、ついに6-5とリードしたシエ選手は、第12ゲームでエラーニ選手のサービスをブレイク、7-5で奪い返し、土俵際に追い詰められてからの逆転で、2時間44分の死闘を制し、自己ベストタイ、四大大会では自己4度目、全豪オープンでは3回目となるベスト16進出を決めました。

 女子テニスもパワー全盛の時代にあって、フォアバック共にダブルハンドならではの絶妙な切り返しと多彩なショットで対抗するシエ選手、元々人気の高い選手ですが、35歳の快進撃は大きな話題となっています。シエ選手は明日14日の4回戦で、第19シード、チェコの20歳、マルケタ・ボンドロウソバ選手と対戦します。2019年、全仏オープン準優勝のサウスポー、難敵ですが、変幻自在のプレーで対抗し、自身初となる四大大会シングルスベスト8進出を果たして欲しいと思います。

 他の種目の台湾勢の戦いぶりについてもご紹介しましょう。今大会、男子のシングルス、ダブルスには台湾男子テニス界のレジェンド、37歳のルー・イェンスン選手が出場しました。

 ルー選手は怪我の影響もあり、世界ランキングは現在1009位ながら、怪我をした段階のランキングを使って主要大会に出場できる、プロテクトランキング制度をつかってこの全豪オープンに出場しました。ルー選手は、シングルスの1回戦で、アメリカの世界40位、2メートル11センチのレイリー・オペルカ選手と対戦しました。ルー選手は、第1セット、第6ゲームでブレイクされ、3-6で奪われると、第2セットは先にブレイクに成功、4-1とリードします。しかし、勝負所でブレイクされ追いつかれると、6オールからのタイブレークは、オペルカ選手に主導権を握られ、2-7で落とし、第2セットも奪われていまいます。

 迎えた第3セット、後のないルー選手でしたが、第4ゲームにブレイクされ、これが勝負を決め、結局、3-6、6-7、3-6でセットカウント0対3で敗れました。

 ルー選手はアメリカのサム・クエリー選手と組み、男子ダブルスにも4年ぶりに出場、初戦で大会第2シードのクロアチアのペアと対戦、6-7、3-6とストレートで敗れ、こちらも2回戦進出はなりませんでした。

 いずれも初戦敗退という結果ではあったものの、ルー選手、十分に世界で戦うレベルを維持しています。プロテクトランキング制度を使って出場大会数は限られていますが、残りの大会で、実力を発揮し、久しぶりの勝利をつかんで欲しいと思います。

 このほか、女子ダブルスには、シエ・スーウェイ選手とチェコのバルボラ・ストリコバ選手のペア、そしてラティーシャ・チャン、チャン・ハオチンのチャン姉妹ペアが出場しました。台湾が誇る女子ダブルスですが、今大会は第5シードで出場したチャン姉妹ペアが1回戦で、第1シードで出場したシエ選手のペアが2回戦で、共にフルセットの末、敗れる波乱があり、今大会は上位進出はなりませんでした。

 なお、ミックスダブルスにも、チャン姉妹の姉、ラティーシャ・チャン選手がコロンビアの選手と、妹のチャン・ハオチン選手がクロアチアの選手と組んで出場しましたが、いずれも1回戦で敗れました。

 2週目に進出したのは、女子シングルスのシエ・スーウェイ選手のみとなりました。全豪オープンは日本でも衛星放送のWOWOWで中継されています。ご興味のある方は明日午前、日本時間9時から予定されている試合で、シエ選手を応援して頂きたいと思います。

 

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