スポーツオンライン - 2021-01-02_ヤフー台湾が発表した「2020年年間検索キーワードトップ10」と「2020年スポーツエリートアワード」の受賞者を紹介

  • 02 January, 2021

 今週のこのコーナーでは、昨年末に発表された大手ポータルサイト、ヤフー台湾が発表した「2020年年間検索キーワードトップ10」と「2020年スポーツエリートアワード」の受賞者を紹介、2020年の振り返りと共に、今年2021年の展望を兼ねたいと思います。

 まずは、「2020年年間検索キーワードトップ10」から、台湾に関する話題を中心にご紹介しましょう。

 10位、9位はいずれも海外スポーツの話題、10位がイングランドプロサッカーリーグ、プレミアリーグにおけるリバプールの初優勝、9位がアメリカ大リーグ、ヒューストン・アストロズの不正行為でした。

 8位は、台湾の男子バスケットボールの新たなプロリーグ、「プラスリーグ」の設立です。7月、元バスケットボール選手の芸能人、チェン・チエンチョウ氏が中心となり立ち上げ、12月19日、フォルモサタイシンドリーマーズ、台北フーボンブレーブス、桃園パイロッツ、新竹JKOライオニアーズの4チームで行われています。積極的なプロモーションもあり、既存のセミプロリーグ、SBLを人気で圧倒しています。

 7位は、チェン・ウェイン投手の日本プロ野球、千葉ロッテマリーンズ入団です。マリーンズは昨年9月、フリーエージェントだった台湾出身の左腕、チェン・ウェイン投手と、推定年俸3000万円で契約しました。チェン投手は、0勝3敗ながら、レギュラーシーズン4試合でいずれも6回3失点以内、クオリティースタートの好投をみせ、防御率は2.42でした。このオフ、阪神タイガースと、推定年俸200万ドル(日本円およそ2億650万円)の2年契約を結び、今季は縦縞のユニフォームに袖を通すことになります。

 6位は、台湾プロ野球、統一セブンイレブンライオンズの優勝です。開幕前の下馬評は低かったライオンズでしたが、後期シーズンの激戦を制し、台湾シリーズに進出すると、その台湾シリーズでも1勝3敗と王手をかけられてからの3連勝で、7年ぶりの台湾王者に輝きました。今季台湾プロ野球は既存の4チームに加え、味全ドラゴンズが1軍に参入、5チームで行われます。

 5位は、アメリカ大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの32年ぶりのワールドシリーズ制覇、4位は東京オリンピックの2021年への延期でした。

 3位は、台湾プロ野球の世界に先駆けての開幕でした。政府、そして衛生福利部など担当部署の先手、先手の取り組みにより、市中感染拡大を最低限に抑え込んだ台湾では、4月12日、無観客ながらプロ野球リーグとして世界に先駆け開幕、その後、これまた世界に先駆け、観客を入れて試合を行いました。

 2位と1位はいずれも北米のバスケットボールリーグNBAの話題、2位はロサンゼルス・レイカーズの10シーズンぶりの優勝、1位は、「バブルシステム」によるNBAのシーズン再開でした。「バブルシステム」というのは、選手、関係者を一か所に集中させて開催させる方法で、7月のシーズン再開からシーズン終了まで、感染者ゼロを維持しました。

 (ジングル) 

 続いては、昨年12月18日に発表された「2020スポーツエリートアワード」の受賞者の紹介です。スポーツエリートアワードは中華民国教育部が、スポーツで顕著な貢献をした選手、コーチ、チームに対し、そのスポーツマンシップや業績により、人々を感動させたことを激励することを目的に、1999年に設けた賞で8つの賞からなります。

 昨年の11月3日に特別賞、終身成就賞の受賞者の発表と、のこり6つの賞のノミネートが発表されました。

 特別賞は、北部、新北市の私立、輔仁大学バスケットボール部の劉俊業コーチです。劉コーチは30年以上に渡り、指導者として台湾のバスケットボール界を牽引、大学リーグUBAで輔仁大学を6度優勝に導くと共に、多くの優れた選手、指導者を育てました。終身成就賞は、アーチェリーの指導者、林圭璋氏が受賞しました。林氏はもともと陸上の選手で、1964年の東京オリンピックで、110メートルハードルの代表に選出されるも、怪我の為、出場できず涙をのみました。林氏はその後、身体のサイズに左右されず、将来性があるスポーツとしてアーチェリーに注目、選手として国際大会に出場したほか、指導者として、優れた選手を育てました。

 最優秀スポーツマンシップ賞には、聴覚障害のハンディをもちながら女子100メートルハードルの選手として活躍する17歳の許楽(シューラー)・選手です。許選手はこれまで非公式ながら、視覚障害者の女子100メートルハードルの世界記録を7回更新、ベストタイム13秒19は、台湾女子トータルでも3位の好タイムです。

 最優秀新人アスリート賞は、女子体操の丁華恬(ティン・フアティエン)選手が受賞しました。4歳から体操を始めたティン選手は、15歳にして全国大会個人総合で優勝、台湾を代表する選手となり、一昨年、アジア体操選手権の平均台で金メダルを獲得したほか、オーストラリアの大会のゆか演技で披露したD難度の新たな技は国際体操連盟(FIG)から、ティン選手の名前をとって「the ting」と命名されました。台湾女子として51年ぶりのオリンピック出場権も獲得しています。

 最優秀チーム賞は、おととし2019年10月に行われた世界選手権で過去最高の6位となり、東京オリンピック出場権を獲得した男子体操チーム、そして最優秀指導者賞は、一昨年に行われた野球の東京オリンピック予選を兼ねた国際大会プレミア12で、出場権獲得はならなかったものの5位と、大健闘をみせたナショナルチームの監督、現・富邦ガーディアンズの洪一中・監督が受章しました。

 最優秀女性アスリート賞は、女子ボクシングミドル級のチェン・ニエンチン選手が受賞しました。69キロ級世界ランキング2位のチェン選手は、一昨年世界選手権で金メダルを獲得、昨年行われたアジア太平洋地域のオリンピック予選でも銀メダルを獲得、リオデジャネイロオリンピックに続き、2回目のオリンピック出場を決めています。

 そして、最優秀男性アスリート賞は、競泳のワン・クアンホン・選手が受賞しました。18歳のワン選手は、昨年10月にハンガリーで行われた競泳の国際プロリーグの200メートルバタフライで、台湾選手として初めて短水路のユース世界記録を更新する好タイムをマーク、これまでは一ファンに過ぎなかった世界のトップ選手をライバルと思えるようになったと、自信を深めました。

 2020年は、世界のスポーツ界が新型コロナウイルスに振り回され、世界各国の国内リーグ、多くの国際大会が延期、中止に追い込まれました。パンデミックは依然予断を許さない状況ですが、一日も早く収束し、アスリートのパフォーマンスを心置きなく楽しめる日々が訪れることを心から期待したいと思います。

 

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