スポーツオンライン - 2020-12-19_過去一週間の重要なスポーツニュース

  • 19 December, 2020
許淑浄・選手(写真:許淑浄・選手のフェイスブックより)

 今週、最初にお送りするのはバドミントンの話題です。台湾のバドミントン界のエース達が、ようやく再開されるツアー大会に復帰することが濃厚となっています。

 

 今年、BWF(世界バドミントン連盟)のツアー大会は、新型コロナウイルスの影響により、春以降、大部分の大会が中止となりましたが、BWFはさきごろ、ツアー大会の最新スケジュールを発表、来年1月、タイで再開されることが決定しました。

 

 まず、1月12日からBWFワールドツアーのスーパー1000大会の「ヨネックスタイランド・オープン」が、19日からは同じくスーパー1000大会の「トヨタ・タイランド・オープン」が、そして27日からは「HSBC BWFワールドツアーファイナルズ」が開催されます。

 

 ワールドツアーファイナルズは、年間獲得ポイントランキングの上位8選手、8ペアのみ出場できるいわば年間最終戦です。年間最終戦ですが年またぎで来年1月に行われることになったんですね。

 

台湾女子バドミントン界のエースで、女子シングルス世界ランキング1位のタイ・ツーイン選手は、10月に行われたデンマークオープンを欠場、今年3月の全英オープン以降は試合に出場しておらず、年間ポイント獲得ランキングでは現在8位と、ファイナルズの出場枠ぎりぎりとなっています。その為、1月、タイで行われるこの2大会に出場、そのままワールドツアーファイナルズへ出場する可能性が濃厚とみられています。

 

なお、台湾勢では男子シングルス世界2位の周天成選手が、年間ポイント獲得ランキングで現在6位、男子ダブルス世界7位のリーヤン・ワンチーリン組が、ポイント獲得ランキングで2位となっており、女子のタイ選手同様、1月にタイで行われるこの3大会への出場が濃厚です。

 

 最終的には、タイ現地の新型コロナウイルスの流行の状況を見て、出場を決めることになるということですが、無事出場できることを願いたいと思います。年間最終戦とはいえ、2021年の初戦、台湾バドミントン界、各種目のエース達が満足のいく戦いをみせ、オリンピックイヤーで幸先の良いスタートをきってもらいたいと思います。

 

(ジングル)

 続いては、バスケットボールの話題です。男子のセミプロリーグ、SBLは既に今月5日に開幕していますが、男子プロバスケットボールの新リーグ、「P.LEAGUE+」(プラスリーグ)が今日19日、開幕します。「P.LEAGUE+」は、大文字のP、ピリオド、L、E、A、G、U、Eそして、プラス記号を書きます。

 

 プラスリーグは全4チームで行われます。4チームの内訳は2017年にABL(ASEANバスケットボールリーグ)に参加、シーズン途中で打ち切りとなった2019/20年シーズンまで同リーグに加盟していたフォルモサタイシンドリーマーズ、昨年、台湾のセミプロリーグ、SBLを脱退し、2019/20年シーズンからABLに参加した台北フーボンブレーブス、そして、今年結成、SBLにも参戦している璞園建築による新チーム、桃園パイロッツと、新竹JKOライオニアーズです。

 

 試合は週末に開催され、レギュラーシーズンは各チーム、ホームアンドアウエー制で各12試合、計24試合戦います。そしてレギュラーシーズンの2位と3位チームがまずプレーオフを行い、その勝者が、レギュラーシーズンの1位チームと、ファイナルを戦います。

 

 また、試合時間は1クォーター12分、4クォーターの計48分間、北米のプロリーグ、NPBにならい、テクニカルファール計6回で退場となります。

 

 各チーム16人の台湾選手と3人の外国人選手を支配下登録でき、外国人留学生と台湾華僑の外国籍の選手は1人まで台湾選手扱いとします。なお、外国人選手の1試合の登録人数は2人まで、4クォーターで合計、延べ7人まで出場可能となっています。

 

 ドリーマーズの田塁(ティエン・レイ)選手、ヤン・ジンミン選手、ブレーブスの林志傑(リン・チーチエ)選手、曽文鼎(ツォン・ウェンティン)選手、そして、パイロッツ、アメリカからの帰化選手、クインシー・デービス選手ら中華民国台湾のナショナルチームの黄金時代を支えたベテランたちのほか、ライオニアーズのオスカー・カオ選手などアメリカ留学経験をもつ若手、さらには4チーム計12名の外国人選手のうち、5人がNBAでのプレー経験ありと、メンバーもなかなか豪華ということもあって、話題となっています。

 

 そして今日19日から、フォルモサタイシンドリーマーズの本拠地、中部・彰化県の彰化県立体育館で行われる開幕ウィーク、今日のドリーマーズ対ブレーブス戦、そして明日20日のドリーマーズ対パイロッツ戦のチケットは、いずれもVIP席、一階席が発売直後に売り切れとなりました。

 

 SBLとプラスリーグ、2つのリーグの誕生、プラスリーグ開幕前の段階で、既にSBLの観客動員に影響が出てきているという指摘もありますが、台湾全体のバスケットボール人気に火がつき、相乗効果を生み出すことを期待したいと思います。

 

(ジングル)

 続いては、野球です。気になる話題が入ってきました。今シーズンは2軍に参戦し、レギュラーシーズン、ファイナルでいずれも優勝、来シーズンから1軍に参戦する第5の球団、味全ドラゴンズが、元アメリカ大リーガーの日本人右腕、田澤純一投手と入団交渉を行っていることが17日、明らかになりました。

 

 台湾メディアが17日午前、特ダネとしてこのニュースを報じると、ドラゴンズの任中傑・代理ゼネラルマネージャーは、入団交渉を行っていることは事実だと認めました。また、葉君璋監督は、まだ契約には至っていないが、入団交渉については楽観視しているとして、ドラゴンズ入団が決定したあかつきには、中継ぎ、救援などブルペンで投げてもらうと、起用プランまで明かしました。

 

 田澤投手は、高校卒業後、社会人野球の新日本石油(しんにほんせきゆ)エネオスでプレー、日本プロ野球界からドラフト上位候補と目されていましたが、アメリカ大リーグ入りを表明、2008年、ボストン・レッドソックスとメジャー契約を結びました。これにより、日本球界は、海外のプロ野球球団と契約した選手は、海外球団退団後も一定期間は、日本プロ野球所属球団と契約できないとする申し合わせ事項(いわゆる田澤ルール)を決めました。

 

 田澤投手は2009年から2018年まで9シーズンに渡って、大リーグ3チームでプレー、主に中継ぎとして合計388試合に登板しました。昨年は大リーグでのプレーはなく、今年、日本に帰国、独立リーグの埼玉武蔵ヒートベアーズでプレー、日本プロ野球もいわゆる「田澤ルール」を撤廃したため、ドラフトで指名されれば日本プロ野球でのプレーも可能でしたが、今年のドラフト会議で指名球団はありませんでした。

 

 日本帰国時のインタビューでは、オファーがあればと前置きをした上で、台湾でのプレーも視野に入れていると語っていた田沢投手、正式入団決定が期待されます。

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