スポーツオンライン - 2020-10-31_過去一週間の重要なスポーツニュース

  • 31 October, 2020
  • 駒田 英
台湾男子の若きエース、バタフライのワン・クアンホン選手(写真:黄智勇提供、CNA)

 本日のこのコーナー、最初にお送りするのは野球、大激戦の台湾プロ野球の話題です。後期シーズンの優勝チーム、台湾シリーズの対戦カードが決定しました。

 先週のこのコーナーでもご紹介しました通り、後期シーズン119試合目、23日に行われた、ガーディアンズとライオンズの試合は、ガーディアンズにとっては勝てば優勝、負ければポストシーズン出場が絶望という、結果が天国と地獄にはっきり分かれる展開、ライオンズも目の前の胴上げを阻止さえすれば、翌日24日が優勝をかけた戦いになるという戦いでした。試合は、0-0で迎えた7回表にライオンズが2点先制、先発、ティム・メルビル投手が、ガーディアンズ打線を6安打シャットアウトで、ライオンズが生き残ります。

 そして、24日、後期の最終試合、120試合目、南部、台南市の台南球場で行われた首位のライオンズと0.5ゲーム差の中信兄弟の試合は、9月12日、3回表、1対1の場面で降雨中断した場面から再開される、いわゆる「保留試合」でした。

 ライオンズが勝利ないし引き分けならライオンズの後期優勝、中信兄弟が勝てば前期に続き後期シーズンも制し、台湾シリーズに1勝のアドバンテージをもって臨むことになるこの試合、試合は1対1のまま中盤まで両チーム無得点で進みます。

 試合が動いたのは6回裏でした。ライオンズは、2アウトから連打で1、2塁のチャンスをつくると、ベテランのチェン・ヨンチー選手が、中信兄弟の左腕、ホセ・デポーラ投手の外角の直球を逆らわずに1、2塁間に運び1点勝ち越すと、続く陳重廷・選手も全く同じように外角の球をライトへ運び3対1とリードを広げました。

 中信兄弟も8回表、6イニング目となったテディー・スタンキビッチ投手からノーアウト1、3塁のチャンスをつくると、チャン・ツーシエン選手が初球をセンター前に運び1点返し2-3とします。しかし、送りバントが三塁封殺となり、チャンス拡大を阻まれると、スタンキビッチ投手が2者連続三振でしのぎます。

 9回表、ライオンズは抑えのチェン・インウェン投手が登板、ヒット2本を浴び、2アウト1、3塁のと同点のピンチを迎えますが、中信兄弟、チョウ・スーチ選手が引っ張ったライナーは、ファーストのカオ・クオチン選手のミットに吸い込まれ試合終了。ライオンズが3対2で逃げ切り、最終戦で後期優勝を決めました。

 00年代中盤以降、10年近い黄金時代を築いたものの、近年はモンキーズに圧倒されていたライオンズ。半期優勝は14回目ながら、実に2013年以来、7年ぶりでした。開幕前の下馬評は決して高くはなかったライオンズ、前期は首位の中信兄弟と11ゲーム差の3位に終わりましたが、後期は、黄金時代のクローザーだった林岳平・代理監督、名捕手だった高志綱ヘッドコーチがチームを鼓舞、ベテラン、若手、そして外国人選手達も一体となって、ムードを盛り上げました。

 打率はリーグ3位タイ、防御率もリーグ3位、失点が得点を上回り、勝率も優勝チームとして過去最低の542と、圧倒的な強さはありませんでしたが、後期は、失速しそうな状況でもズルズルといかない粘りが出てきた上、途中加入の外国人投手陣が、終盤に調子を上げ、デッドヒートを制しました。

 そして、今日31日からは、前期優勝の中信兄弟と、後期優勝のライオンズの間で7試合4勝先勝制の台湾シリーズが行われます。共に伝統のあるチームによる11年ぶりの対戦ということもあり、チケットの売れ行きは絶好調で、第1戦、2戦、そして6戦、7戦が行われる予定の中信兄弟の本拠地、中部・台中市、台中インターコンチネンタル球場、そして第3戦から第5戦までが行われる予定の南部・台南市、台南球場のいずれも、内野席は完売しているということです。

 今日31日の第1戦の先発は、中信兄弟が、シーズン6勝ながら後期シーズンは安定感抜群だったエスミル・ロジャース投手、ライオンズが中信兄弟に強いブロック・ダイクソン投手と、両チーム外国人投手が起用されます。

 新型コロナウイルスへの抑え込みに成功し、世界に先駆け開幕した台湾プロ野球、今シーズンの締めくくりとなる台湾シリーズはどのような展開になるのでしょうが、このコーナーでは来週、戦いぶりを詳しくお伝えいたします。ご期待ください。

(ジングル)

 続いては、競泳の話題です。先週もご紹介した18歳、台湾男子の若きエース、バタフライのワン・クアンホン選手が、再びナショナルレコードを更新しました。

 ワン・クアンホン選手は、台湾選手として初めて、ハンガリーのブタペストで行われた競泳の国際プロリーグ「インターナショナルスイミングリーグ」に出場しました。

 第1戦、得意種目の200メートルバタフライに出場、1分50秒79をマークし、自身がもつ、短水路の台湾記録1分52秒38を1秒6近く上回ったワン選手は、26日から行われた第4戦で、100メートルバタフライに出場し、50秒80の記録をマーク、表彰台には0.04秒及ばなかったものの、自身が2018年にマークした51秒81を上回り、短水路の台湾新記録を樹立しました。また、50メートルのラップタイムも23秒53で、従来の台湾記録24秒09を更新しました。

 黄智勇・コーチは、「新型コロナウイルスの影響で、トレーニングのペースをかき乱されたが、クアンホンは全ての面の能力を引き上げてきた。そして、フォームを調整し、短水路で結果が出ている」と指摘、「インターナショナルスイミングリーグへの出場は、来年の東京オリンピックに向けた実戦を通じたトレーニングだ。世界のトップ選手と戦うことで、潜在力が引き出されている」と目を細めました。

(ジングル)

 おしまいに、女子のソフトボール、実業団リーグTPWSL(企業女子ソフトボールリーグ)の話題です。

 全 5 チームにより開催されている TPWSL、後期シーズンは、嘉南福添福イーグルスと新世紀黄蜂がデッドヒートを繰り広げていましたが、13勝3敗と同率ながら失点率で嘉南福添福イーグルスが優勝、新世紀黄蜂は前期に引き続き2位となりました。

 そして、17日からは、前後期の優勝チームのうち、年間勝率の低い半期優勝チ ームである前期優勝の新力旺旺獅と、前後期共に優勝できなかった最高勝率チームである新世紀黄蜂が 5試合3 勝先勝制のプレーオフで対戦、第5戦までもつれる第熱戦となりましたが、2勝2敗で迎えた最終戦、延長8回、最後は新力旺旺獅のバーンヒル投手の131球目が押し出しのフォアボールとなり、新世紀黄蜂が3勝2敗でプレーオフを突破しました。

 新世紀黄蜂は、年間勝率の高い優勝チームである後期優勝の嘉南福添福イーグルスと、11月7日から7試合4勝先勝制のファイナルを戦います。この試合も見逃せません。

 

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