スポーツオンライン - 2020-10-03_過去一週間の重要なスポーツニュース

  • 03 October, 2020
  • 駒田 英

 今週のスポーツオンライン、最初にお送りするのはテニス、フランスのパリで行われている世界四大大会、全仏オープンにおける、台湾勢の戦いぶりについてお伝えしましょう。

 男子シングルスの本戦には、予選の3回戦で惜敗したものの、出場選手の辞退による繰り上げにより、世界125位のジェイソン・ジュアン選手が出場しました。ジュアン選手は、およそ一ヶ月前にアメリカ・ニューヨークで行われた4大大会、全米オープンの初戦で対戦したアルゼンチンのフェデリコ・コリア選手との再戦となりました。

 第1セット、ジュアン選手は先にブレイクするも、すぐにコリア選手にブレイクバックを許す展開、5-4リードの場面でサーブをキープできず、逆にそこから3ゲーム連取され5-7で奪われます。

 第2セットも先にブレイクに成功しましたが、コリア選手が粘りブレイクバック、ゲームカウント6オールとなり、タイブレークにまでもつれたこのセットは、タイブレーク6オールからコリア選手が2ポイント連取、このセットも惜しくも奪われ、セットカウント0-2とリードされます。

 ジュアン選手は第3セット、先にブレイクを許しましたが、諦めずくらいつきブレイクしかえすと4ゲーム連取、5-2とリードします。しかし、ここで再び追いつかれて、タイブレークに持ち込まれると、タイブレークではコリア選手が主導権を握り、7-3で落としました。

 ジュアン選手はいずれのセットも競り合ったものの、5-7、6-7、6-7のストレートで敗退。4大大会本戦の初勝利はならなかったジュアン選手ですが、31歳にして自己ベストに近いプレーをキープをしています。来シーズンは一流プレーヤーの目安と言われる世界ランキング100位突破、そして4大大会本戦初勝利を挙げて欲しいと思います。

 続いては、台湾女子テニス界のエース、34歳のシエ・スーウェイ選手の戦いぶりです。女子シングルスとダブルスに出場しているシエ選手、世界62位の女子シングルスは1回戦で世界143位、オーストリアのバルバラ・ハース選手と対戦しました。

 ブレイク合戦となった第1セット、シエ選手は第6ゲームで2度めのブレイクに成功するとそのまま6-3で奪います。第2セットもブレイク合戦となり、タイブレークに突入しましたが、シエ選手はこのタイブレークで、6ポイント連取するなど優勢に進め7-1で奪い、6-3、7-6のストレートで勝利、今季シングルス初勝利を挙げ、2回戦に進出しました。

 2回戦でシエ選手は、昨年の準優勝選手を初戦で下したポーランドの世界53位、イガ・シフィオンテク選手と対戦しました。第1セット、シエ選手はサーブキープに苦しみ、1-6で落としたものの、第2セットは序盤ブレイクに成功、一時はリードを4-1まで広げました。しかし、終盤、4ゲーム連続で失うなど逆襲され、結局このセットも4-6で落とし、ストレート負けを喫しました。

 なお、ダブルス世界1位のシエ選手は、チェコのバルボラ・ストリコバ選手と組み、第1シードで出場しています。こちらは1回戦、アメリカとオーストラリアの選手のペアと対戦、第1セットは先にブレイクし優勢に進め、6-1で奪うと、第2セットは3ゲーム連取されてから4ゲーム連取するなど逆襲、このセットも6-4で取り、ストレートで2回戦進出を決めました。

 シエ選手のペアは、台湾時間の今日3日夜、2回戦でチェコとオランダの選手のペアと対戦します。ダブルスでは上位進出、優勝を狙ってもらいたいと思います。

(ジングル)

 続いては、台湾プロ野球、まずは、7月20日に行われた今年のドラフト会議で指名された大物選手が、続々と契約を果たしたという話題です。

 まず9月20日には、富邦ガーディアンズが、ドラフト2位で指名した元埼玉西武ライオンズの郭俊麟・投手と、月給台湾元35万元(日本円にしておよそ127万円)、出来高100万元で1.5年契約を結びました。背番号は球団顧問の郭泰源氏が西武ライオンズ時代に背負った「18」番です。肘の靭帯移植手術、いわゆるトミージョン手術を受けた郭投手は、来シーズン後期の一軍登板を目指します。

 また、契約日最終日の21日午後には、中信兄弟が、ドラフト1位指名、昨年の18歳以下のワールドカップMVP、右腕の余謙・投手と、球団史上最高額の契約金、550万元プラス出来高200万元、合計750万元(日本円2730万円)、月給1軍8万元、2軍6万元、で契約しました。

 そして、その直後には、来季から1軍に参入する味全ドラゴンズが、今年のドラフトの「いの一番」指名、元大リーガーの左腕、ワン・ウェイチョン投手と5年3ヶ月、総額米ドル208万ドル(2億1910万円)で契約しました。契約期限ギリギリまで発表がなされず、ファンは気をもみましたが、夕方契約が判明、23日には他の指名選手と共に入団記者会見が行われ、ユニフォーム姿も披露されました。背番号は、お母さんの誕生日、4月16日から「16」番となりました。甘いマスクのワン投手は、実力、人気の両面で、ドラゴンズを支えていきそうな選手です。

 今季、2軍のレギュラーシーズンを制した味全ドラゴンズは、29日から行われていた、レギュラーシーズン2位、中信兄弟2軍との5戦3試合先勝制のチャンピオンシップも3勝1敗で制し、完全優勝を果たしました。新加入のドラゴンズが一軍初年度でどこまで戦えるのか、そしてワン投手の活躍も来シーズンの注目ポイントの一つです。

 おしまいに、一軍のここまでの順位です。後期シーズンも、残り10ゲームあまりとなっています。

 4チーム、ここまで47試合から48試合消化し、1位は25勝22敗の富邦ガーディアンズ、2位は1ゲーム差で統一セブンイレブンライオンズ、そして3位、4位は首位から2.5ゲーム差と、ゲーム差は同じながら、勝率で楽天モンキーズが3位、前期シーズン優勝の中信兄弟が4位となっています。

 台湾プロ野球は、前後期の優勝チームが異なり、かつ年間勝率1位チームが前後期共に半期優勝を逃した際、その勝率1位のチームは、前後期優勝チームのうち、年間勝率の低いチームとプレーオフを戦い、その勝者が年間勝率の高い半期優勝チームと台湾シリーズを戦うレギュレーションです。

 現在、年間順位では中信兄弟がトップに立っており、2位のモンキーズに3ゲーム差をつけています。年間順位で大差をつけられているライオンズ、ガーディアンズは、ほぼ後期シーズン優勝に賭けるしかない展開です。

 中信兄弟は、台湾シリーズで1勝のアドバンテージが与えられる、前後期連続優勝の可能性も消えておらず、残り10試合あまり、各チームいずれも負けられない戦いが続きます。どのような展開になるか非常に楽しみです。

関連のメッセージ