スポーツオンライン - 2020-08-29_過去一週間の重要なスポーツイベント

  • 29 August, 2020
  • 駒田 英

 今週、最初にお伝えするのはテニスの話題です。アメリカ、オハイオ州シンシナティで先週行われたウエスタン・サザン・オープンは、31日から行われる今年最後の世界四大大会、全米オープンの前哨戦で、プレミア5というWTA(女子テニス協会)のツアー大会の中では、上から二番目のグレードに位置するグレードの高い大会です。

 この大会に出場した台湾選手のうち、女子ダブルスにノーシードで出場したチャン・ユンジャン、チャン・ハオチンのチャン姉妹ペアは連日の大熱戦を制してベスト4進出、そして22日に行われた準決勝、チャン姉妹は世界ランキング1位、スイスのマルチナ・ヒンギス選手、インドのサニア・ミルザ選手のペア相手を6-4、0-6とワンセットオールからスーパータイブレーク10-6で下し、決勝進出を決めました。

 勢いに乗ったチャン姉妹は翌日の決勝も、第4シードのオーストラリアとカザフスタンのペアを7-5、6-4とストレートで下し、見事優勝。姉妹ペアとして4勝目、プレミア5の大会で初めての優勝を飾りました。チャン姉妹はこの優勝で、賞金14万1600ドル(日本円にしておよそ1710万円)を獲得しました。

 なお、全米オープンでは25日からシングルスの予選が始まっています。3回勝ち抜くと本戦に出場できる予選、台湾からは男子3選手、女子3選手が出場しましたが、残念ながら2回戦までに全ての選手が敗退しました。なお、男子シングルス本戦には台湾男子テニス界のエース、世界106位のルーイエンスン選手が出場します。ルー選手の初戦の相手はカザフスタンの世界55位、ミハイル・ククシュキン選手と決まりました。この他、まだ組み合わせは発表されていませんが、男女のダブルス、ミックスダブルスにも台湾選手は多数出場予定となっています。健闘を期待いたしましょう。

 続いては馬術の話題です。ドイツのハーゲンで25日、馬術のリオデジャネイロオリンピックアジア予選が行われました。ヨーロッパでアジア予選が行われるとは面白いですよね。

 このアジア予選には中華民国台湾、日本を始め12の国・地域、27人の選手が参加しました。オリンピックの出場権が獲得できるのは団体は2位、個人は1位のみという厳しい戦いの中、中華民国台湾のトップ選手である女子選手、汪亦岫(おうえきしゅう)選手は、1.5メートルから1.6メートルの高さの障害を越える「障害馬術競技」に参加しました。

 汪選手は2回の走行で、ニュージーランドの選手と、減点が合計4点で並びトップになり、オリンピックの出場枠1枠をかけた延長戦に突入します。

 延長戦は共に減点0でしたが、汪選手のタイムがニュージーランドの選手のタイムを上回ったため、見事優勝しました。

 中華民国台湾の馬術選手はおよそ40年前、1976年のモントリオールオリンピックの際、出場権を獲得しましたが、いわゆる「一つの中国の問題」で参加を辞退、そのため汪選手は台湾の馬術選手として初のオリンピック出場となります。快挙ですね。

 中華民国馬術協会の許安進・理事長は「アジアの出場枠は非常に少ない上、台湾の馬術の環境は決して優れたものとはいえない中、不可能に近い任務をやり遂げた」と大喜び、汪選手の健闘を讃えました。

(ジングル)

 続いては野球の話題です。まずはアマチュア野球の話題です。まずはアメリカ・ミシガン州で16日から23日まで行われたジュニアリーグベースボール・ワールドシリーズにおける中華民国台湾の代表チームの活躍ぶりをお伝えしましょう。ジュニアリーグベースボールというのは、アメリカのペンシルバニア州に本部を置く少年硬式野球、少女ソフトボールの団体リトルリーグの12歳から14歳を対象した大会です。

 4月の国内予選を2年連続で制した、台中市の中山中学のメンバーが主体の中華民国台湾の代表は、ワールドグループを5連勝し決勝進出を決めると、23日に行われたアメリカグループ優勝、東南地区代表フレデリックカントリーとの決勝もエース、打っては13安打、投げてはエース、古林睿煬投手の完封で12-0で大勝、見事優勝し、3連覇を果たしました。選手たちの今後の活躍が楽しみですね。

 続きましては、日本の大阪府を中心に28日から行われている18歳以下の野球の世界一決定戦、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)U18ワールドカップの話題です。日本でも夏の甲子園大会の優勝投手、小笠原慎之介投手や、清宮幸太郎選手、オコエ瑠偉選手ら甲子園を沸かした選手たちが代表入りしており、大きな話題になっていますよね。

 大会は12カ国が6チームずつAとBの2つのグループに分かれ、上位3チームが決勝リーグに進み、もう一つのグループの上位3チームと対戦、総合成績の上位2チームが決勝に進出するルールで行われます。決勝リーグ以降は甲子園で行われることも注目です。

 中華民国台湾の代表は5月末にメンバーが発表されました。台湾各地での一ヶ月あまりの合宿、そして日本、愛媛県松山市への遠征を経て、代表チームは日本遠征前の24日、25日と台中市でアメリカ代表と壮行試合を行い、2勝1敗と勝ち越しました。

 試合後、周徳賢監督は大会に向けての意気込み、甲子園での試合について次のように語りました。

 「ピッチャーの調整はうまくいっている。バッティングも準備はできおり自信がある。守備と走塁もレベルが上がってきた。選手たちは甲子園でプレーすることを楽しみにしている。目標に向け、一試合一試合しっかり戦っていきたい」と話しました。

 また、今大会に向けての合宿では、昨年の21歳以下代表、今年のユニバーシアード代表などで客員コーチを務め、強力打線を作り上げたプエルトリコ出身のトミー・クルーズ氏が再び客員打撃コーチとしてチームのサポートを行いました。中高年の野球ファンの方の中には、クルーズ氏が1980年代、日本ハムファイターズでプレーし大活躍したことを覚えていらっしゃる方もいらっしゃると思います。

 アメリカとの壮行試合をもって、アメリカに帰国するクルーズ氏は、大会について、「選手たちは自信、そして国を背負って戦う誇りをもってプレーしている。上位進出は間違いない」と太鼓判を押しました。

 

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