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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送GO GO台湾 - 2022-06-25_国父紀念館周辺エリア

  • 25 June, 2022
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国父紀念館の後ろに見える2023年完成予定の「大巨蛋(台北ドーム)」。(写真:CNA)
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台北機廠鐵道博物館園區(写真:CNA)

トーク①:国父紀念館≫

“衛兵交代式”を観ることができるスポットと言えば、戦争などで亡くなった英霊を祀る「忠烈祠」、蒋介石・元総統のメモリアルホール「中正紀念堂」、中華民国の建国の父である、孫文・博士のメモリアルホール「国父紀念館」の3か所。

その中でも、最も近い位置で“衛兵交代式”を見ることができるのが「国父紀念館」─。

中華民国建国の父(=国父)とされる「孫文・博士」の生誕100周年を記念して建てられ、1972年に完成した記念館。およそ35000坪(約11万5700平方メートル)の広い敷地に、軒が跳ね返ったようなデザインのオレンジの屋根が目を引く、高さ30.4メートル、幅100メートル四方の大きな宮殿式建築の建物が建っていて、その中に5.8メートルもある国父・孫文・博士の銅像が鎮座しています。

また、建物の中には、孫文・博士の生涯についての展示や、孫文・博士直筆の手紙や書類といった貴重な資料を集めた史蹟展示室があるほか、孫文・博士に関する資料をはじめ、4万冊以上の蔵書を誇る図書館や、3000人を収容できるホールもあります。

そんな「国父紀念館」、今年(2022年)は完成からちょうど50年となることから、初めての大規模な改修工事が行われることが発表されていて、来年2023年から3年間休館します。

現在、建物の周辺、市民の憩いの広場となっている公園部分は一足先に既に改修工事が進められているところです。

公園部分の改修工事は今年の年末に完成予定で、その後、建物の改修工事に入るということで、次に皆さんが「国父紀念館」を訪れたら、公園部分はリニューアル、建物は工事中…と、これまでと違った姿になっていると思います。

でも、初の大規模な工事ということで、工事中の「国父紀念館」を見ることができるのも貴重かもしれませんね。

トーク②:大巨蛋≫

来年(2023年)から建物の大規模な改修工事に入る「国父紀念館」ですが、2023年といえば、「国父紀念館」のすぐ近くに建設中の「大巨蛋(台北ドーム)」が完成予定です!

日本統治時代に、台灣總督府專賣局の「松山菸草工場(松山たばこ工場)」があった場所で建設が進められている台湾初の多目的ドームです。

そう、この「松山菸草工場」跡と言えば「松山文創園区(松山文化クリエイティブパーク)」として、古い建物をリノベーションして様々なアートイベントが行われたり、アートスペースとして使われていることで有名ですが、その敷地の一角に建てられています。

その「大巨蛋」は、当初は2014年に完成予定で工事が進められていたのですが、途中、周辺の地盤沈下や、すぐ下を走る台北新交通システム台北メトロ(MRT)ブルーラインのトンネルで損傷が見つかったりなど、工事の安全基準を巡って台北市と工事を請け負っている遠雄グループが対立してしまい、工事が大幅に遅れることとなっていました。紆余曲折ありましたが、工事が再開。ただ、完成も見え始めてきたかなという頃に新型コロナの影響で工事の進捗が再び大きく遅れていましたが、ついに完成の時期がはっきりと見えてきたようです。

本来は今年の野球の台湾シリーズや、10月に台北市で開催が予定されている23歳以下による野球ナショナルチームの世界選手権大会、WBSC U-23野球ワールドカップの会場として使用を検討していたそうですが、どうもそれには間に合わないものの、この「大巨蛋」と共に、その周辺にホテルや商業モール、映画館、オフィスビルなども増えるため、今後、このエリアが活気づくと期待されています。

トーク③:台北機廠鐵道博物館園區≫

「国父紀念館」周辺を訪れたら、「鉄道博物館」にも行ってみてください。

2020年に北門にオープンした「国立博物館鉄道部パーク(通称:鉄道部博物館)」はご紹介したことがありますが、この「国父紀念館」の近くにも「台北機廠鐵道博物館園區」があります。

先ほどご紹介した「松山文創園区(松山文化クリエイティブパーク)」の北側、市民大道の高架橋を挟んだ先にあるのですが、ここはかつて台湾鉄路管理局(台鉄)の機務処に所属していた車両工場で、2015年に国定古跡に指定されています。

日本統治時代の1935年に建設、1939年に開業しました。第二次世界大戦後は、台湾鉄道の重要な車両基地として、長年に渡り、様々な列車の保守や修理、時には車両や内装の改修なども行ってきました。そのようなことから、別名「鉄道の病院」とも呼ばれていたそうです。

初期には列車を改造してタイに輸出していたこともあるそうですよ。

この車両工場は70年以上に渡って使用されてきたにもかかわらず、その多くがそのまま保存されていて、建物自体は天井が高くて、風通しや採光もとても良く、日本統治時代、アメリカの援助時代や、ディーゼル、電化時代の痕跡が残っています。

中でも注目なのが、1889年から稼働している蒸気ハンマーや、1978年にイギリスから輸入した、台湾第一世代の電車である「EMU100」型電車など、工場内のあちらこちらに産業遺産の美しさを見ることができます。

また、鉄道に関するものだけでなく、そこで働いていた人たちの姿を感じられるような、職員用の大浴場やバスケットコートなども残っています。

中でもその大浴場は独特で、浴場は、大きな丸い湯舟が二つ、高いアーチ形の天井には換気のための小さな窓「ドーマー」があって、両サイドの壁はアーチ形の大きな窓…と、左右対称の作り。その大きなアーチ型の窓からは外の明かりも取り込んでとても開放的な空間となっています。

ちなみに、浴槽は直径5メートル、深さ1.25メートルの大型のもので、その2つの浴槽のお湯は、原動室の蒸気ダクトから出た蒸気を利用して温めていたそうです。

この大浴場は、台北市の指定古跡となっています。

でも実はこの車両工場自体は、結構最近まで現役で使われていて、2012年に桃園市に完成した富岡車両基地に機能を移転しました。それから鉄道文化の保存を考える人たちによって保存されるようになったため、まだ現在、生まれ変わっている途中です。

そのため、全エリアを自由に見ることはできません。2024年に正式に開放予定とのことで、今後、予約が必要なのか、入場料がかかるのかなどは変わってくるかもしれませんが、現在のところは、事前に予約をしておけば、無料で参観可能です。

ちなみに、フランスの映画監督、リュック・ベッソンによる2014年の映画「LUCY」はこの「台北機廠鐵道博物館園區」周辺エリアがロケ地となってるほか、台湾のカリスマアーティスト、周杰倫(ジェイ・チョウ)が監督・主演を務めた2013年の映画「天台(The RooFToP)」では、「台北機廠鐵道博物館園區」内の特徴的な大浴場の内部がロケに使われていますし、あとは台湾の人気男性ロックバンド五月天(メイデイ)が日本のロックバンドGLAYのTERUをフィーチャーした日本語バージョンもあることで知られている「傷心的人別聽慢歌(邦題:Dancin' Dancin')」のMVもこの車両工場で一部の撮影が行われたんだそうですよ。これらの映像もぜひ探して観てみてくださいね。

【台北機廠鐵道博物館園區】

毎月20日に「國家鐵道博物館 籌備處(準備オフィス)」のサイト(https://www.nrm.gov.tw/)から、翌月の予約をすることができます。

中国語ですが、メニューから「展覽參觀」→「參觀」→「預約導覽」と進むと予約のページが開きますので、そこから参観したいものを選んで予約します。

※安全面から参観は7歳以上(小学校1年生以上)からとなっています。

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