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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送GO GO台湾 - 2021-10-02_金門の守護神「風獅爺」

  • 02 October, 2021
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台湾の西の離島・金門島には、あちらこちらに守り神「風獅爺」の像がある。大きさも表情も色々。「風獅爺」巡りをしてお気に入りを探す旅もおススメ。(写真:CNA)

トーク①:金門の守護神「風獅爺」①≫

台湾の西の離島、金門に「風獅爺」という、沖縄にいる“シーサー”のような守り神がいるのをご存じですか??

この「風獅爺」とは、“金門の守護神”なんです。

名前に“風”という字がつくことからもわかるように、主に“風除け”の意味があるそうです。

その由来は…

金門は、唐の時代、草木が生い茂る島として知られていて、林業と、塩を作る「製塩」が始まりました。ところが、幾度にも渡る戦乱を経て、森林は徐々に減っていき、ついにはすっかり姿を消してしまいました。

樹木を失ったことで、「東北風」と呼ばれる北東からの季節風が吹きつけると、砂や砂利が吹き荒れるようになってしまいました。

そこで、移り住んできた人たちは、中国大陸の泉州や漳州から、魔よけの石獅子信仰をこの地に持ち込み、集落や、風の強い場所に「風獅爺」を祀って、防風と厄除けを祈りました。

こうして、金門独特の信仰文化が生まれたんだそうです。

元々はこのように“防風”のために祀られた「風獅爺」ですが、水害を鎮めたり、中華圏では風水的にT字路など突き当りの家はよくないとされていますが、その厄除けとしてだったり、白アリの害にも力を発揮してくれるとか、さらには、牛が行方不明になったときや泥棒にあったときにも、「風獅爺」に祈れば解決してもらえる!と地元では信じられていて、今では何事においても頼れる“金門の守護神”として敬われています。

そんな「風獅爺」は、単体で設置されていることが多く、姿はしゃがんだものだけでなく、立ち姿のものもあります。どちらかというと、立ち姿の方がよく見かけます。大きさも、小さいものは19センチから、大きいものは4メートル近くもあるなものまでさまざまで、表情も怖いものから愛嬌あるものまで、いろんなタイプの「風獅爺」がいます。

また、中には赤いマントを羽織った「風獅爺」もちょくちょく見かけますよ。これは、地元の人たちがお礼参りに贈った赤いマントを羽織っているんだそうです。

住民たちにとって身近な守り神である「風獅爺」、赤いマントを風になびかせている姿はまさに“ヒーロー”です。

そんな「風獅爺」を探しに金門までぜひ足を運んでみてください。

毎年、秋になると、そんな金門を代表する守護神「風獅爺」の名前を冠につけた「高粱老街風獅爺文化季(高粱オールドストリート風獅爺文化祭)」が行われます。今年も現在開催中です。

毎年、秋ごろに行われるこのイベントでは、スマホに専用のアプリをダウンロードして、金門の金沙鎮にある56の「風獅爺」を探すイベントや、素焼きの「風獅爺」に絵付けをするイベントなどが行われます。

もちろん、このイベントシーズンに限らず「風獅爺」はいつも金門を見守っていますので、自身で探しに行くのもおススメですよ。

ちなみに、一番大きな「風獅爺」は、安岐集落にある「安岐村風獅爺」で、身長は378センチ、幅は100センチ、北東を向いて立っています。

赤いマントは羽織っていませんが、とてもカラフルで、左手にはペンを、右手にテープを持っていて、愛嬌のある顔をしています。

この「安岐村風獅爺」は、「風を鎮め、邪気を払う」役割だけでなく、一時期流行した「ハンセン病」を安岐集落から根絶したとも言われていることから、この地域で最も重要な守り神となっています。

実は、この安岐集落は過去に戦場となったために、「風獅爺」の身体にも弾痕が点々と残されていたそうですが、現在は国軍の協力のもと修復されて、その痕は見えません。

ちなみに、この“最も大きな風獅爺”、「安岐村風獅爺」は、1994年に台湾の郵便切手のデザインにも選ばれています。

そして、最小の「風獅爺」は、わずか19センチ。しかも“設置されている”のではなく、 “埋め込まれている”といった感じです。

この最小の「風獅爺」は、「瓊林21號民宅風獅爺」と呼ばれていて、「金門縣金湖鎮瓊林21號」にある1軒の昔ながらの家の壁に埋め込まれています。

長年にわたる風化によって、現在は、座っている…という姿と、鼻の孔と口だけが見分けられる状態となっています。ですので、住所までわかっているにも関わらず、よぉ~く探さないとなかなか見つけられない事でも有名です。

目印は、沖縄の道端でもよく見かける「石敢當」という石碑。これも壁に“埋め込まれて”います。こちらの方が見つけやすいので、まずこちらを探してみてください。すると、その「石敢當」の石碑のすぐ左上にいますよ。

ちなみに、その「風獅爺」の下には、「金門國家公園認證(金門国家公園認定)」の石碑もありますよ。

ぜひ探してみてくださいね。

トーク②:金門の守護神「風獅爺」②≫

この他に、金門で一番人気の「風獅爺」と言えば、“最小の風獅爺”からもほど近い場所にある「瓊林風獅爺」。

瓊林民防坑道と呼ばれる炭坑道の出口にあたる、環島北路のわきにある高さ188センチの石造りの「風獅爺」です。

1949年に軍隊の建物の工事の際、地中に埋められたそうですが、その2年後、大雨によって地表が流されたことで、再び日の目を見ることになったそうです。

なかなか整ったお顔のハンサムな「風獅爺」ですよ。

また、その立ち姿も猛々しくて美しいと、文芸フェスティバルで行われた一般投票で、「最も威厳のある神獣」とか、「最も品格のある装い」とか、「最も豊かな表情と姿勢」の風獅爺に選ばれるなど、金門で最も人気の「風獅爺」です。

金門観光の“イメージキャラクター”でもあります。

皆さんがポスターなどで見かけるのはこの「瓊林風獅爺」かもしれませんね。

この他にも、人気のある「風獅爺」と言えば、金寧郷東洲の「孚佑宮」という廟の左前方にある「東洲風獅爺」にも会いに行ってみてください。この「東洲風獅爺」は“失くしたものを見つけること”を最も得意とする「風獅爺」だと言われているそうです。

台座の上に座った姿の131センチの「風獅爺」で、背中のたてがみが特徴的です。

現在の姿は1995年に再建されたもので、“3代目”なんだそうです。

このエリアの守り神であるのと同時に、数多くの村人や観光客が失くしたものを見つけ出したことや、なんでも過去に殺人事件の真相を解明したことで名声が広く知れ渡るようになったと言われているんだそうです。

そんな「東洲風獅爺」大きな口の中には何やらいろんなものが詰め込まれていますが、よく見ると、飴だったり、食べ物が詰め込まれているので、どうやらこれらもお供えもののようです。

この他にも金門にはたくさんの「風獅爺」がいますので、あちこち探してみて、お気に入りを見つけてみてくださいね。

いっぺんにいろんな「風獅爺」を見たい!という方には、「尚義環保公園(尚義環境保護公園)」がおススメです。

かつてこのエリアでは採掘した粘土で酒瓶を作っていたそうで、その粘土の廃棄所が作られていたそうです。その場所を1995年に金門県が2万株以上の樹や、3ヘクタールの芝や様々な観賞用の植物を植えて、土地を改良し、環境を緑化して公園へと生まれ変わらせました。

そして面白いのは、その公園の中の展示エリアには、金門島の形をした島が設計されていて、金門各地の様々な「風獅爺」64体が全て再現されています。しかも、場所もちゃんと地図上の同じ位置に当てはめて並んでいるので、一気にたくさんの「風獅爺」を見たい!という方は、この展示エリアをぐるっと巡れば金門の「風獅爺」巡りをしたような気分になりますよ。

しかも、場所は金門空港から徒歩15分ほど。大型ショッピングモール「風獅爺ショッピングモール」からも近い場所にあります。

「尚義環保公園」で「風獅爺」巡りをした気分を楽しむのもよし!実際に金門の「風獅爺」巡りを楽しむのもよし!

ぜひ金門の守り神、「風獅爺」に会いに行ってみてくださいね。

トーク③:金門の新スポット:3Dアートの道&「番薯故事館」壁画≫

さて、金門も最近、新たな観光スポットが登場したようです。金門島の東側エリアにある大きな人工淡水湖「太湖」の周辺の道に、浮かぶ横断歩道が登場しました。

これは3Dアートで、見る角度によって横断歩道のゼブラ柄が浮かび上がって見えるんです。

これはドライバーにここに横断歩道がありますよ~という注意喚起として世界のあちらこちらで登場していますが、ここではフォトスポットとして人気です。

もちろん、この“浮かび上がる横断歩道”の他にも、まるで本当に水に浮いているかのようなボートの3Dアートもあります。

横に湖、ここは道路…でも船が浮かんでいる?と、ちょっと不思議な気分になるトリックアートです。

ぜひ面白いポーズと共に写真を撮ってくださいね。

もう1か所、新たに登場したスポットは、金沙鎮何厝村の「番薯故事館」の壁画。建物の壁全面に、金門に住む芸術家によるペイントで、牛が石臼を引いて回す姿が描かれていたり、古い馬小屋や、カワウソだったり、美しい羽根を持つ「ヤツガシラ」など、金門でよく見ることができる珍しい鳥たちの姿が生き生きと描かれています。

実はこのエリアは普段80数軒くらいしか住んでいないそうですが、この壁画のお披露目の際には村人のほぼ全員が集まったんだそうです。

そしてこれからは、フォトスポットとして多くの観光客が訪れるようになりそうです。

こちらも今後、金門に行かれる際には足を運んでみてくださいね。

金門へ向かうには、台北、高雄、台中から毎日、飛行機が飛んでいます。他にも、嘉義、台南、澎湖からも飛んでいますよ。

ただし、台風や、霧、強風などで航空便が変更になったり、運航が停止されたりすることもありますので、出発前には必ず運行状況を確認して出かけてくださいね。

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