GO GO台湾 - 2021-01-02_「圓寶」人気と“三貓計畫”

  • 02 January, 2021
12月29日に一般にお披露目されたジャイアントパンダの赤ちゃん「圓寶(ユエンバオ)」。木の遊具に上ったものの降りれなくなり、そのまま“電池切れ”で眠ってしまった。(写真:台北市立動物園提供)」

あけましておめでとうございます。2021年が始まりました!今年こそはまた皆さんが台湾のあちらこちらを旅できるようになることを願って、台湾の観光に関する情報を“もぉ~”っといっぱいお届けしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

さて、今年(2021年)、まず一番最初に注目を集めているスポットは、台北市の南東にある「台北市立動物園」です。そう、ここではRTI台湾国際放送のニュースでも度々ご紹介していますが、昨年(2020年)の6月28日に誕生したジャイアントパンダの赤ちゃん「圓寶(ユエンバオ)」がついに一般にお披露目となり、今、多くの人が訪れています!

当初は年が明けて1月1日にお披露目となる予定だったのですが、発育状況も良いとのことからちょっと早まり、年末の12月29日に一般にお披露目となりました。

そして初お披露目から、初めての休日を迎えた昨日1月1日は、台湾も寒波がやってきていてぐっと冷え込んでいる中、早く「圓寶」の姿を見たい!と、開園時間の8時半になる前から動物園の入り口には多くの人たちが集まっていたそうです。

丸々としたフォルムと短い脚が可愛い!と人気の「圓寶」。まだまだ子供で、ほとんどの時間を寝て過ごしているようですが、起きて遊んでいる姿はもちろん、寝ていてもかわいい!と、訪れた人たちはいろんな姿の「圓寶」をいっぱいカメラに収めていました。

日本にもパンダはいますが、東京の上野動物園と、和歌山のアドベンチャーワールドと、神戸の王子動物園の3ヶ所にしかいませんので、その近郊にお住まいの方以外は、なかなかパンダを見る機会がないかもしれません。

でももし今後、海外旅行が解禁になって台湾に遊びに来る機会があれば、この台北市立動物園は台北市内にあって便利な台北新交通システムMRT(台北メトロ)に乗ってすぐに行けますので、旅行のプランに「パンダを見に行く!」というのも入れることができますよ。

ちなみに、「圓寶」がいる“ジャイアントパンダ館”は動物園の中の、「新光特展館」という建物で、開放時間は朝9時10分から夕方5時までとなっています。

ジャイアントパンダは人気のため、平日は動物園に入園後、「新光特展館」に並べば入れますが、休日は動物園に入園する際に「新光特展館」の入場券をもらってください。この入場券に入場の時間帯の記載があるので、その時間に合わせて待機スペースで待ってからの入場となります。

この入場券は別で料金は必要ありませんが、10分ごとに400人分の人数制限をかけていて、この入場券がないと入ることができませんので、覚えておいてくださいね。

今は、その「新光特展館」の外に、「圓寶」が青い遊具に入っているパネルや、「圓寶」を抱っこした飼育員さんの顔出しパネルなどが設置されていて、まるで「圓寶」と触れ合ったかのような写真を撮ることができます。「圓寶」を見に来たら、ぜひこのパネルで「圓寶」とのツーショットも撮ってみてくださいね。

今、「圓寶」によってとにかく注目を集めている台北市立動物園。ここを中心に、台北市が周辺の貓空エリアの観光産業を後押ししようと、“猫空”、“猫空ロープウェイ”、そして“ジャイアントパンダ”の中国語は台湾では「貓熊」と書くことから、「三貓計画」を始動させました。これは、柯文哲・台北市長が、市長就任後、すぐに打ち出したもので、猫空エリアには、非常に豊富な生態環境があるほか、台湾道教の聖地の一つとされている有名な廟「指南宮」や「忠順廟」があり、太鼓のパフォーマンスグループ「優人神鼓(U-THEATER)」の山上劇場もあり、また、木柵鉄観音茶の産地であるなど、ここには資源が豊富であることから、これらの資源を結び付け、お茶産業や、ロープウェイ、動物園と組み合わせることで、仙境を体験するような旅をつくり、観光発展につなげたいとしています。

現在のところ、台湾の人たち向けに3月から8月にかけて、お茶席やハイキング、星空観察など、毎月テーマを変えてイベントを予定しています。このイベントも、今後、旅行が解禁になったら、拡大していくのではないかなと思います。「圓寶」効果だけじゃない、猫空エリアの魅力にも注目ですね。

トーク②:指南宮≫

さて、猫空エリアの「台北市立動物園」や「猫空」はご紹介したことがありますが、「指南宮」はどんなところなのかというと、「猫空ロープウェイ」で「猫空」駅に着く一つ手前の駅にある廟です。「猫空ロープウェイ」は「動物園駅」、「動物園南駅」、「指南宮駅」、「猫空駅」の4駅しかありません。その「猫空ロープウェイ」に乗る人のほとんどが、目的地は「猫空」ですので、途中の駅で乗り降りする人をあまり見たことがないかもしれません。特に「指南宮駅」で乗り降りしている人は私も見かけたことがありませんでした。ですが、この「指南宮」はとても有名な廟なんです。

この「指南宮」は、別名「仙公廟」とも呼ばれていて、中国の代表的な仙人“八仙”の一人である「呂洞賓」を祀っています。言い伝えによると、この「呂洞賓」は、仙人になってからも度々人間界を訪れ、人々を迷いから導いたそうで、民間信仰の中でとても人々と縁のある神様だそうです。

そんな「呂洞賓」を祀っている「指南宮」は、政治大学の裏山からおよそ2キロの場所にある「猴山」に位置していて、車道か、山の裏の小路から登っていくことができます。ですので、ロープウェイで途中下車や途中乗車をする人を見かけないのかもしれませんね。

この小路にはおよそ1,200段の階段があって、“ここから登山口ですよ”という感じで石造りの中華痛のゲートの先から階段が始まります。登山口は住宅街の中にありますし、登り始めの辺りは両サイドに一般の家がぎゅっと立ち並んでいます。そして階段の両側にはところどころに石燈籠があって、日本の神社のような雰囲気があります。実は、これは日本統治時代に信者が奉納した石灯篭で、柱の中に油を入れて火をつけられるようになっているんです。緑に囲まれた中に石燈籠があると、日本の神社に来たみたいだと、台湾の人たちに人気でもあるようですよ。またこの長い階段は、ず~っと階段が続いて一気に登り切らなくてはならないものではなく、およそ100段ごとに平らな道になっていて、ちょっと休憩することができるようになっています。そしてしばらく登っていくと、両脇に白い中華風の欄干が現れます。その道に沿って進んでいくと「指南宮」に到着です。1,200段もの階段を上ってきた高い場所にある廟ですので、廟の前から見える景色は素晴らしく、疲れを忘れさせてくれます。

廟でお参りをしたら、廟の左に進むと、赤い柱が特徴の回廊が続きますので、その回廊を進んでいくとと、「凌霄寶殿」に着きます。そこが「猫空ロープウェイ」の「指南宮」駅からすぐ見える廟です。

ここから更に歩いて「猫空」までも行けますので、「指南宮」でお参りして、「猫空」まで歩いて、お茶を楽しんでロープウェイで降りて帰って来る…というハイキングもおススメです。ロープウェイができて便利になったので、他のハイキングコースと比べると人が少なく、ゆったりと自分のペースで登ることができると思いますよ。

また、あまり体力に自信ないなぁという方も、「指南宮」の駅から「猫空」まではそれほど遠くないのと、そこからだと階段ではないので、「指南宮」まではロープウェイで来て、お参りした後、「猫空」までは歩いてみるというプチハイキングもいいかもしれません。

頑張って歩いた後の「猫空」の“景色”と“お茶”はまた格別だと思いますよ。

あ、ちなみに言い伝えによると、「呂洞賓」は八仙の中で唯一の女神である何仙娘への恋がかなわなかったことから、恋人と一緒に訪れると「呂洞賓」が嫉妬すると言われていて、カップルではいかないという人も多いそうです。

まだ台湾に旅行では来ることはできませんが、「圓寶」の姿が見たい!という方は、台北市立動物園が毎日台湾時間の午後4時から午後5時まで、ネットでその様子を中継していますので、台北市立動物園のYouTubeページを覗いてみてくださいね。

更に、台北市立動物園は昨年(2020年)は出産ラッシュで、9月15日に、ワシントン条約付属書Ⅱに指定されている「シナワニトカゲ」の赤ちゃんが9匹生まれたほか、10月31日にはゴリラの赤ちゃんも誕生。そして、さらに年末12月27日にキリンの赤ちゃんも誕生しました!今、台北もちょっと寒くなっているので、キリンの赤ちゃんは健康のことを考えて今は室内で生活していますが、旧正月頃に一般に公開される予定だそうです。

ますます賑やかになった台北市立動物園をはじめ、魅力あふれる「猫空エリア」。今年も人気が高まりそうです。

Program Host

関連のメッセージ