≪トーク①:新型肺炎に関する情報≫
≪トーク②:高雄内門宋江陣≫
新型コロナウイルス肺炎の影響を受けて、2月の上旬は台湾のマスク着用率は90%くらいあるんじゃないかと思うくらいに高かったのですが、先週末は意外とマスクをしていない人が増えていました。ところが、今週、新たに台湾で感染者が見つかった情報が流れるとまたマスクをしている人が増えていて、熱しやすい一方で冷めやすい性格の人が多いからなのかな…なんて思ってしまいましたが、そこにはマスク不足の影響でマスクが手元にない、広い外に行くときはつけないなどして使う数を調整している…という人も少なくないようです。世界的にもマスク不足となっていることから、日本ではキッチンペーパーで作る簡易紙マスク作り方やハンドメイドのプリーツマスクの作り方などがネットなどにもたくさん上がっていますが、台湾では“マスクカバー”が注目を集めています。
台湾では今、生産されたマスクは全て政府が買い取り、“健康保険カード”と呼ばれる台湾の健康保険証によって実名制で購入できるという制度を取っています。これによってマスク不足に対する大きな混乱は起こっていないのですが、やはり数が不足しているため、一般の購入は1週間に1度、大人1人2枚まで、子供用は1人4枚までしか購入できません。つまり毎日使う分は手に入らないんです。私の知り合いにも、1つの使い捨てマスクを2日間使っているという人や、洗ってみたという人もいました。そこで今、この“マスクカバー”が注目を集めているんです。どういうものかと言うと、ちょうどマスクがすっぽり入るサイズでマスクと同じプリーツを作った筒状のカバーで、マスクの耳にかける部分だけをカバーから出して使えるようになっています。カバーは洗えるし、中のマスクは繰り返し使える、しかも中にマスクを入れるのでただ布マスクをするのよりもフィルター機能も高い!と注目されているんです。ネットでも購入できるんですが、このマスクカバーの作り方などもネットにたくさんアップされていて、日本同様、自分で作るという人も多いようです。布1枚で、しかも結構簡単にできますし、好きな布で作れるので、小さなお子さんがいる家ではお気に入りの布で自分だけのカバーが作れるので、特にいいかもしれませんね。
台湾の街を歩いていると、今は中国人観光客がいなくなったこともあってか、日本人の姿が多く目立ちます。ただ、出張で来ているのであろうスーツ姿の人はほとんどマスクをしているのですが、観光で来ているであろう日本人のマスク着用率はあまり高くない印象です。もちろん、台湾でも屋外など広い空間にいるときは必ずしもマスクが必要ではないとしていますが、今、やはり咳やマスク着用に対してとても敏感になっていますし、場所によってはマスクの着用が求められたりしますので、マスクを着用する、もしくは常に持ち歩くのをおススメします。ただ先ほども話しましたように、今、台湾では生産されたマスクは政府が買い取って販売を管理していますので、旅行者は買うことができなくなっています。ですので、台湾に来られる際にはマスクをもってきてくださいね。なお、現在、台北市にある道教の廟「行天宮」では基本的にはマスク着用が必要となっていますので行く予定の方は忘れずに持って行ってください。
その他、観光施設の対策として行われているのが…
●台北の「国立故宮博物院」では3/31までの期間、館内を定時に出発するガイドサービスを全て停止するほか、館内の「展覧館」と「図書文献館」は開館時間を火曜日から日曜日の朝9時から夕方17時までに短縮、月曜日は休館となっています。また、近代絵画の巨匠、張大千(ちょう・だいせん)記念館も3/31まで休館です。
●京劇、民族舞踊などが楽しめる伝統舞台芸術の新劇場「台北戲棚/Taipei EYE」では2/25(火)までの公演は中止となっています。今シーズンのプログラムは2/26(水)の夜20時から開演しますので、予定を組んでいる方は気を付けてください。
この他にも、台北市のランドマーク、世界有数の超高層ビル台北101の展望台や、蒋介石・元総統のメモリアルホール中正紀念堂など、各観光施設では入り口で体温測定を行い、発熱がある場合は入場を断られるところが多くあります。また多くの施設で消毒液が設置されていますので入場の際には利用してください。
ちなみに、マスクはまだ足りない状態が続いていますが、消毒用のアルコールは徐々にドラッグストアなどでも手に入る状態に戻ってきていますよ。
なお、現在台湾では感染の拡大を防ぐため、14日以内に中国、香港、マカオに入境あるいは居住した外国人については暫定的に入国を停止しています。また、中国、香港、マカオでトランジット(乗り換え)を行った場合についても、入国する全ての旅客を一律14日間の在宅検疫とするという措置が実施されていますので、台湾渡航予定の方は注意が必要です。
また、中華民国台湾に入国する際には、「英語名:the Novel Coronavirus Health Declaration Card」と呼ばれる“入境健康声明書”の記入・提出が義務付けられています。また入国時に発熱や咳などの症状がある場合には、解熱などはせず、検疫係員にすぐに申し出るようにしてくださいね。
もし来台中に心配な症状が現れた場合は、日本同様、いきなり医療機関にかかるのではなく、まずは無料の伝染病予防ホットライン1922または0800-001922に電話をして、その指示に従ってマスク着用の上、速やかに医療機関を受診し、渡航歴や、職業、接触歴などを医師に告知するようにと言われています。ただし、こちらのホットラインは中国語と英語のみの対応となりますので、もし言葉に自信のない方は、通訳できる方にお願いして連絡をしてもらいましょう。
日本語で情報を得たいという場合は、日本台湾交流協会のHPでもお知らせがアップされています。アドレスはhttps://www.koryu.or.jp/(×2回)です。
また、この台湾国際放送(RTI)のHPでも情報をどんどん更新していますのでこちらもチェックしてください。アドレスはhttps://jp.rti.org.tw/。
FBページはhttps://www.facebook.com/Rtijp/です。
(編集:中野理絵/王淑卿)