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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送文化の台湾 - 2022-04-29_「台湾のトイレ事情」の変化

  • 29 April, 2022
文化の台湾
MRTのトイレなどにこのようなポスターを貼り、流していいものとダメなものを詳しく紹介している。(写真:)

皆さんは、台湾に来た時にびっくりした習慣などはありましたか?日本とは違う!初めての体験だ!そういった文化の違いが面白かったりするんですが、中には人によってどうしても慣れないものもありますよね。

私は台湾での生活ももう8年目になりますが、未だに慣れないことのうちの一つが、「トイレットペーパーは流さずゴミ箱に捨てる」ということ。

台湾では、「トイレットペーパーは流さずにごみ箱に捨ててね」との貼り紙がしてあるトイレをよく見かけます。

私は初めて台湾に旅行で来た時にこの「トイレットペーパーは流さずにごみ箱に捨てる」という習慣を知り、カルチャーショックを受けました。

これには、衛生面からも、心理的な面からも、さすがに抵抗があって、台湾で家を探す際には、絶対条件として「トイレットペーパーが流せること」をあげましたし、語学学校に通っていた時、「もしあなたが市長になったらどんな政策を推し進めるか?」というテーマの授業で「トイレットペーパーは流すようにする」という政策を提案したくらいで、未だに慣れない習慣です。

でもこれは私が極端なのではなく、無理だ…と思っている日本人は少なくないと思います。

なぜこのような習慣があるのかというと、台湾の人たちはみんな小さい頃から、「トイレットペーパーを流すと詰まるから流しちゃダメ」と言われて育ったんだそうです。

なんでも、台湾のトイレットペーパーは厚手であるからとか、配水管が細いからといったことが理由にあげられています。

実は日本のネット上でも、時々この「台湾ではトイレットペーパーを流すと詰まってしまうから流してはいけない」という件が話題に上り、多くの日本人が衛生面から、ゴミ箱に捨てるのはやめてほしいというコメントが上がっていますが、そのことを台湾のあるネットユーザーが「日本人の間でこんなことが話題になっている」と引用し、「今でも多くの台湾人が、トイレットペーパーを流すと詰まると言っているけど、じゃぁ、トイレットペーパーより溶けにくい便も引っかかるはずでは?これは台湾の迷信なのでは?」と疑問を投げかけました。(※お食事中の方、ごめんなさい!)

実は、台湾では2017年から「トイレットペーパーを流そう」政策が行われているんです。

現在の配水管は直径が4インチ(およそ10センチ)あり、通常の使用状態であればトイレットペーパーがつまりの原因になることはないとしています。

でも、小さい頃から「トイレットペーパーを流すと詰まるからダメ!」と教えられてきた台湾の人たち、「やっぱり流して詰まってしまったらどうしよう…」と心配する人も多かったことから、政府は流していいものと、流してはダメなものを細かく記したポスターを貼るなどして呼びかけてきました。

今では、台北市のMRT(台北メトロ)の駅のトイレや、百貨店のトイレなどはほぼどこも使用済みのトイレットペーパーを流せますし、流すように呼び掛けるステッカーが貼られていたりします。

また小学校でも「トイレットペーパーを流す」という概念を教えているそうですよ。

そのため、今では多くの人がトイレットペーパーを流すようになり、結果、トイレの個室内であふれていたごみ箱のごみが減り、それによってハエなどの虫や臭いの問題も減り、台湾のトイレが少しずつ快適になってきています。

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以前は「トイレットペーパーを流してはダメ!」と言われていた台湾ですが、今では基本的にはトイレットペーパーを流すよう呼びかけられています。

ただ、今でも古い建物では「トイレットペーパーを流すと詰まるので流さないでね」との貼り紙がしてあるところもまだ多くあります。

というのも、古い建物は配水管も古く、長年修理や保善をしていないと詰まりやすかったり、トイレの設備自体が古く、トイレからの排水に生活排水を一緒に下水道に流すタイプの場合、トイレットペーパーが他の物質と絡みやすく、配水管内に蓄積して詰まる原因になることがあったり、トイレ自体の流す水圧が弱かったり、中には、大家さんが配水管の位置を変えていたりすることなどによってトイレが詰まりやすくなっていたりするそうです。

(これは、台湾の家は大家さんや住む人が内装を自分で変えることが多いので、それに合わせて配水管を引っ張って位置を変えていることが結構あるんです。)

ですので、今は、台湾のトイレは基本的にはトイレットペーパーを流すことができますが、トイレに貼ってある貼り紙に注意することが必要です。

なお、トイレットペーパーは台湾では中国語で「衛生紙」、便器は「馬桶」と書きます。

そして、「〇〇しちゃだめ」、「しないでね」というのは中国語で「勿」と書きます。

「衛生紙請勿丟入馬桶(“衛生紙”、“勿”、“入れる”、“馬桶”)」という4つのワードを見たら、トイレットペーパーを流してはダメなところですので気を付けてくださいね。

多くの場所ではイラスト付きで分かりやすく表示されていますが、もしイラストが無かったら、この「勿」の字が書いてあったら「ダメ」という意味ですので覚えておいてくださいね。

もちろん、トイレットペーパーを流してもいいところでも、一度に大量のトイレットペーパーを流すと詰まってしまうので気を付けてください。

トイレ問題は海外に行くと心配材料の一つですが、台湾のトイレ環境はここ5年ほどでどんどん良くなっています。

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