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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送文化の台湾 - 2022-04-22_4月22日「世界地球日(アースデイ)」

  • 22 April, 2022
文化の台湾
世界地球日(アースデイ)にあわせ、台北のランドマーク「台北101」でも「NET ZORO」などアースデイのメッセージを表示した。(写真:CNA)

今日、4月22日は「アースデイ(地球の日)」です。中国語では「世界地球日」と書きます。

この「アースデイ」とは、地球環境について考える日として提案された記念日です。

「アースデイ」ができたのは「サンタバーバーラ原油流出事故」がきっかけ。

1969年1月、アメリカ・カリフォルニア州サンタバーバーラの外海にあった油田で深刻な原油流出事故が起こり、千以上もの海鳥や、アザラシ、イルカなど、海洋哺乳類の命が失われました。

この事故に端を発し、当時、アメリカ・ウィスコンシン州選出の上院議員であった、ゲイロード・ネルソン氏が、環境保護運動の考えを持つようになり、更には、当時、学生団体の反戦運動が盛んだったこともあって、ネルソン氏は、学校巡回演説をすることで、「大気と水の汚染問題」に対する世間とメディアの関心を高めようと考えました。

その後、ネルソン氏は共和党のピート・マクロスキー氏を副議長に迎え、社会運動家のデニス・ヘイズ氏と協力して、学校での演説の内容を練り上げました。

そして、より多くの学生に参与してもらおうと、春休みが終わった後から期末試験の間、4月22日にイベントを行いました。

次第にネルソン氏のキャンペーンに多くの人が参加するようになり、組織を正式に「アースデイ」とします。

1970年4月22日に初めての「アースデイ」イベントを行い、産業発展による環境汚染と人々の健康問題について、自分たちの権益を主張するため、2000万を超えるアメリカの人が、街頭でデモを行いました。

これらの活動はアメリカ政府が環境問題を重視することに貢献、1970年に、アメリカ合衆国環境保護庁を誕生させました。そして、「環境教育法」や、「大気浄化法」など、多くの環境保護に関する法案を可決。

その後も、アメリカでは、人類と自然生態を守るために、「水質浄化法」、「絶滅危惧種保護法」などが制定されています。

1990年、アースデイの活動は更に、リサイクル問題の推進に成功し、1992年に「国連地球サミット」を開催。世界195か国、5000以上の環境保護団体がそれに応えたイベントを開催し、環境保護問題が世界中で注目されていることを示しました。

日本はその1990年から毎年、「アースデイ」に関連する催しや取り組みが行われていますが、台湾では、2002年から台湾環境情報協会(TEIA)が「アースデイ」のホームページの翻訳を始め、2009年に「アースデイ」本部と覚書を交わし、正式に「アースデイ台湾」の窓口となって、様々な関連イベントを始めています。

今年、52回目となる「アースデイ」は、「Invest In Our Planet(私たちの地球に投資を)」をテーマに様々なイベントや取り組みが行われています。

台湾でもこの「アースデイ」に応え、様々な取り組みを行っています。

行政院環境保護署は、台北市や仏教団体、慈濟基金會、そして熱心な企業などと手を組んで、衣食住、交通、教育、遊び、買い物などから、いかにして“環境に配慮した”行動で地球への投資や環境保護ができるのかを理解してもらう「アースデイ」のイベントを行います。

例えば、電池を長持ちさせる方法や、自然、旬、素材のままの食材を食べることやフードロスを減らす行動などを共有するなどして、地球に投資する方法を理解してもらいます。

また、台湾南部の高雄市では、「アースデイ」の4月22日から年末まで、毎週金曜日に「乘車碼(乗車コード)」と呼ばれる、スマホのQR Codeを読み取る方法による支払いを利用すれば、市内バスやレンタサイクルYouBikeの最初の30分間が無料になるといった優待を打ち出し、積極的に公共の交通機関を利用してもらうことで“環境に配慮した”生活をしてもらおうという取り組みを行います。

“環境に配慮した”生活といえば、台湾では早くからレジ袋が有料化されていたり、コンビニでは袋ではなく不織布の網状の手提げ袋が使われていて、近年は日本でも注目を集めています。

また、マイ箸やマイスプーン、マイ水筒を使っている人の割合も高く、“環境”を考えた際にプラスチック製品の使用を減らす取り組みの積極性は高い印象です。

この他、台湾は都市部では公共の交通機関が発達していて、利用者も増えているものの、やはりバイク社会で、その排気ガス問題は深刻ですが、近年は電動バイクが広がりを見せていたり、レンタサイクルの設置範囲を拡大したりして、“環境に配慮した”交通を推し進めています。

一方で、伝統的な行事やお参りの際の、爆竹やお金の代りとなる「紙錢」を燃やしたり、お線香などによる環境汚染が問題となっていますが、近年では、その使用する数を減らしたり、観光地としても有名な廟「龍山寺」では2020年から線香の配布を取りやめ、線香を焚くことを禁止とするなど、伝統を重視しつつも“環境に配慮した”対策をしています。

台湾も日本と同じく、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「2050カーボンニュートラル」を掲げていて、その実現に向けて様々な取り組みが行われています。

今日、4月22日は「アースデイ」。

個人個人でも、生活の中で、環境のためにどんなことができるのか、ちょっと考えてみるきっかけの日にしたいですね。

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