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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送文化の台湾 - 2021-12-24_台湾のクリスマス

  • 24 December, 2021

今日はクリスマスイブ。皆さんは今、どのようにして過ごしていますか?

日本ではクリスマスというと、カップルが中心に盛り上がるイベントというイメージですが、台湾ではカップルで過ごす人ももちろん少なくありませんが、家族や友達同士で集まって、プレゼント交換をしたり、にぎやかに過ごす人が多い印象です。

そんな台湾のクリスマスの始まりはいつなのかというと…早くは17世紀。

オランダ人が台湾南部を統治していた時代に、キリスト教徒が台湾に渡ってきた後に徐々に知られるようになります。

ただ、オランダによる統治の期間も短く、しかもその統治の範囲も台湾の全島には及ばなかったため、クリスマスが“文化”として台湾で流行ることはありませんでした。

そして台湾が清朝に編入後、19世紀半ばになると、清朝政府は対外貿易の門戸を開き、それと共にキリスト教が台湾にも入ってきました。そこからクリスマスの概念が徐々に台湾の土地に確立していきます。

しかし、その時、台湾に定住していたジョージ・レスリー・マッケイ牧師はクリスマスを祝うことに反対していました。これは、クリスマスを否定しているのではなく、「クリスマスのお祝い」をすることで、世俗化してしまうのを避けたかったためだそうです。

また、当時まだ台湾の経済基盤が不安定で、貧富の差も大きかったことや、西洋の信仰よりもその土地の宗教への信仰の方が厚かったことなども要因となり、その結果、清朝時代も台湾でクリスマスが流行ることはありませんでした。

日本統治時代に入り、各地で起こった反日暴動が収束した後に、台湾の社会に日本が徐々に入ってきた頃、政治の体制だけでなく、資本主義の風も共に台湾にもたらされました。

この頃、ちょうど台湾の経済状態も安定期に入っていて、日本も西洋化の発展をしているときで、大正時代の台湾にも多くの西洋の物などが入ってきました。

クリスマス文化の流れもこの頃、日本のビジネスを通して台湾にやってきたとされています。

日本統治時代、台湾最大のメディアであった「臺灣日日新報(台湾日日新聞)」の資料によると、「1898年に現在の西門町一帯にあたる『新起街』の『台北日本キリスト教会』でクリスマスソングを歌い、お菓子を配った。1899年には、各地の教会でクリスマスイベントが行われた」という記事があるそうです。

そして、その後イベントもどんどん増え、幼稚園や学校も加わるようになっていきました。

このあたりから「クリスマス」が台湾に定着してきたと言えそうです。

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クリスマスと言えば、25日よりも、前日の24日の夜の方が盛り上がる印象がありますよね。「クリスマスって25日がメインでは?」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。

でも実は、クリスマスはキリスト教の礼拝行事のため、日没に日付が変わる「教会歴」で日付が定められているので、「クリスマス」は24日の日没後から、25日の日没までの1日のこと。そして、「クリスマスイブ」は24日の日没後から日付が変わる夜中0時までのことを指します。

つまり、「クリスマスイブ」は「クリスマス」の一部で、同じ日という事なんです。

だからサンタクロースもプレゼントを配るのは25日の夜ではなく、24日の夜なんですね。そして、「クリスマス」は25日の陽が落ちたら終わっていたんですね。

ちなみに、中国語では24日の夜「クリスマスイブ」のことを「平安夜」と言いますが、“平安夜”の“平”の発音と、リンゴの中国語「蘋果」の“蘋”の発音が同じであることから、リンゴは“平安”の象徴とされ、中国では“平安夜”にリンゴを贈るという習慣があるそうですが、台湾の人たちに聞いてみたところ、台湾ではその習慣はないそうです。

今日は12月24日、もうすっかり日は暮れて夜ですので、今が「平安夜(クリスマスイブ)」です。

今年(2021年)は、ちょうど週末ですので、クリスマスが祝日ではない日本も台湾も、12月25日が土曜日で休みにあたる人が多いことから、例年よりゆっくりと「クリスマスイブ」を楽しむ方が多いかもしれませんね。皆さんは今、どのように過ごしていますか?どうぞ素敵なクリスマスを過ごしてくださいね。

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