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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送文化の台湾 - 2021-06-18_夏至

  • 18 June, 2021
文化の台湾
6月21日は「夏至」。中華圏では、「夏至にライチをたべると一年元気に過ごせる」という諺がある。ただ、ライチは食べすぎると体に熱を溜めやすいので注意が必要だ。(写真:CNA)

来週月曜日(6/21)は二十四節気のひとつ「夏至」─。

一年で一番、昼の時間が長く、夜の時間が短い日です。

夏至は、太陽が北回帰線上を通過するので、北回歸線標誌(北回帰線標塔)が建っている台湾の中南部・嘉義県水上郷や、台湾東部・花蓮県瑞穗や豊濱郷などには正午には毎年多くの人が集まり、影なしの写真を撮ったりして楽しんでいます。

また古くから伝わる習慣としては、夏至には「麺」を食べるんだそうです。中華圏では古くから「冬至餛飩夏至面(冬至はワンタン、夏至は麺)」と言われていて、夏至は暑い夏の到来を意味することから、熱くなると食事も低カロリーで調理も簡単なものを中心とした食生活に変えていく必要があることから、麺料理が家庭では選ばれていました。そのため、“夏至の麺”は、「入伏面(「酷暑に入る麺」という意味)」と呼ばれています。

ちなみに、「吃過夏至面,一天短一線(夏至に面を食べると、一日が短くなる)」という言い方があり、麺の長さは夏至の昼の長さを比喩しているそうです。

この他にも、夏至の頃は農作物の収穫の時期で、古くからこの時期の収穫を祝い、また「天地者,生之本也;先祖者,類之本也(天地は生命の源であり、祖先は人類の源である)」と言われ、先祖を祀り、災いを払い豊作を祈願する習慣があります。このような事から、夏至は節目の日として、古代の儀式に組み込まれていました。

なお台湾では、この時期、稲が成熟し収穫を始め、二期作早場米は苗の種まきにあたる「播種」を始めることができます。

また、夏至の頃は、台湾では梅雨が明ける頃で、台風のシーズンが間もなくやってくる頃でもあります。そのため、「夏至,風颱(颱風)就出世(夏至の後には梅雨が明け、台風の季節がやってくる)」という諺があって、農家や漁師たちはいつでも気象情報を聞けるようにしておいて、しっかりと台風対策をし、台風襲来による損失を減らそうと呼びかけています。

この「夏至,風颱(颱風)就出世(夏至の後には梅雨が明け、台風の季節がやってくる)」の他にも「夏至」にまつわる諺はたくさんあって、ざっと見つけただけだけでも50個以上もありました。

その中から、有名なものをいくつか紹介すると、

【夏至,愛呷不愛去(夏至は、食べることが好きでも出かけたくない)】という諺があります。

これは、夏の暑い日は食欲がなくなり、だらだらした気分になるため、“夏至は、たとえ奢ってくれるとしても出かけたくない”という、暑さでやる気が出ず外に出るのが億劫になってしまうということを表しています。

食べ物に関する諺では…

【夏至食個荔,一年都無弊(夏至にライチを食べると、一年元気に過ごせる)】というものもあります。

ちょうど夏至の頃、旬を迎えるライチ。新鮮なライチは水分が豊富で、真っ赤でみずみずしく、とても美味しいことから、“夏至にライチを食べると、一年元気に過ごせる”と言われています。

なお暑い夏は身体に熱や毒素がたまりやすいので、ほてりを鎮め、デトックスしてくれる食べ物を選ぶといいとしています。

農業委員会も、例えば、ライチやマンゴー、パイナップル、スイカ、メロン、ブドウなど、甘くて水分が豊富なフルーツが夏にぴったりの食べ物だとしています。

ただ、ライチは食べすぎると体に熱を溜めやすいので食べすぎには気を付けてくださいね。

また、暦と農業は密接に関係していることから、夏至の頃は

台湾の北部では【夏至,禾頭空(夏至はちょうど稲が実ったときで、もし台風が来たら“粒が空になってしまう”)】という言い方があり、

中部では【夏至早晚鋸(夏至はこの時期に収穫してもいいという時だ)】と言われ、

中南部では【夏至,種籽齊去(夏至は、二期作の種を全部撒く時だ)】と言われるそうです。

来週月曜日(6/21)は夏至、暑い夏はこれからが本番です。

ちょうどこの時期、台湾からパイナップルだけでなく、マンゴーやライチも日本に向かっているようですので、台湾のフルーツを食べて皆さんものどを潤してください。

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