Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送文化の台湾 - 2021-05-28_国立故宮博物院、米ヒューストン国際映画祭で26の賞を受賞

  • 28 May, 2021
文化の台湾
国立故宮博物院が、米ヒューストン国際映画祭で26の賞を受賞。新型コロナの影響で芸術文化活動が次々と中止となっている中、デジタル映像のソフトパワーで国際舞台で素晴らしい成績を収めている。(写真:CNA)

今、台湾では新型コロナの感染が拡大していることから、多くの施設が休館となっています。台湾を代表する観光地のひとつで、世界三大博物館のひとつとされている国立故宮博物院も今は休館中です。

しかし!そんな故宮博物院の嬉しいニュースが入ってきました!

先日アメリカで行われた「ヒューストン国際映画祭」で、国立故宮博物院が、プラチナ賞1つ、ゴールド賞9つ、シルバー賞10、ブロンズ賞6つの合計26個の賞を獲得したんです!

この「ヒューストン国際映画祭」とは、「サンフランシスコ国際映画祭」、「ニューヨーク国際映画祭」と並ぶ北米の三大インディペンデント映画祭のひとつで、テレビや映画、広告、ドキュメンタリー、短編映画など、38部門4,500を超える作品の中から優秀作品を選定する権威ある映画祭で、今年で54回目の開催となります。

その権威ある映画祭で国立故宮博物院はなんと26もの賞を獲得したのです。

その26のうち、最高評価のプラチナ賞に選ばれたのは、台湾北部・台北市にある国立故宮博物院と、台湾中南部・嘉義にある国立故宮博物院南部院区をディープに巡る旅を紹介した映像「故宮好客(A True Taiwanese)」。

故宮博物院の周辺の環境や外観の映像から始まり、まるで中華文化のタイムトンネルに入ったかのような故宮博物院での皇帝のコレクションの数々を見学。そしてお茶文化や台北の街、台湾の美食、体験を楽しむ、といった2分の映像。2人の女性が台湾を旅するというテーマで、台湾の魅力をテンポよく、躍動感と共に伝えています。

この映像は、テレビ広告/公共サービス宣伝カテゴリーの観光部門で“プラチナ賞を獲得しました。

そして、ゴールド賞は9つ獲得。

国立故宮博物院に収蔵されている国宝のうち、有名な“翡翠の白菜”と呼ばれる「翠玉白菜」や、“豚の角煮そっくりな石”、「肉形石」、そして宋の時代に書家の范寛が書いたとされる「谿山行旅圖」といった、中でも最重要な作品とされるものを初の8K超高精細映像でとらえた「國寶新視界」がフィルム・ビデオ作品カテゴリーの芸術/文化部門でゴールド賞を受賞しました。

肉眼で見るよりもより細かなところまで見ることができます。

そして、日本でも人気のビビアン・スーなど豪華キャストが登場する、故宮の収蔵物とテレビがクロスーバーしたミニドラマ「故事宮寓」がテレビ、ケーブルテレビ及びウェブ作品カテゴリーの文化部門でゴールド賞を獲得。

この作品は、キャストが普通に人物を演じているのではなく、故宮の「文物」、例えば「翠玉白菜」や、中国王朝・商の後期に作られた玉器「龍冠鳳紋玉飾」などを擬人化したものを演じています。

1話およそ5分、全10話から構成されていて、文物を人間の姿に変えたドラマにすることで、人々と文物との距離を縮める作品となっています。

この他にも、故宮博物院初の東南アジア言語によるガイダンス映像「南得一見」がフィルム・ビデオ作品カテゴリーの成人教育部門でゴールド賞を受賞。

故宮博物院初のSFスタイルで語る青銅器の物語「匠心神技」が映像とネットカテゴリーでそれぞれ、文化部門とネット部門でゴールド賞を受賞。

また、故宮博物院が学校と手を組み作った作品も数々受賞しています。

故宮博物院とデジタル科学技術産業、台湾の多くの大学の学生とが枠を超えて協力して製作したVR映像作品、「坤輿藝境—一場十七世紀的冒險の「17世紀の冒険」と「四季百駿—東西方交流的協奏曲の東洋・西洋交流協奏曲」はそれぞれ児童インタラクティブカテゴリーおよび成人インタラクティブカテゴリーでゴールド賞を受賞。

故宮チームと国立交通大学の協力で撮影された「走近故宮國寶(故宮の国宝に迫る)」シリーズはMOOC(大規模公開オンライン講座/ムーク)テレビ及びネット作品制作カテゴリーの教育部門でゴールド賞を受賞しています。

この他、故宮と誠正中学が協力し、学生が作詞作曲したミュージックビデオ「苦厄人生(苦しみの人生)」が優秀新人部門でブロンズ賞を受賞。

また、2020年に発表された「故宮兒童學藝中心2.0(故宮チルドレンズ・ギャラリー2.0)」が、インタラクティブカテゴリーの児童部門でゴールド賞を受賞。高度なデジタルインタラクティブと没入型体験を通して、親子で遊ぶのにぴったりな文物ファンタジー世界を作り出しています。

「ヒューストン国際映画祭」で、合計26個の賞を獲得した国立故宮博物院。それらの映像は、国立故宮博物院のYouTubeページで見ることができます。

YouTubeサイトで「国立故宮博物院」もしくは英語で「National Palace Museum」で検索してみてください。

また国立故宮博物院は今年、「2020線上策展人計畫(オンライン・キュレーター・プロジェクト)」がアメリカの第25回「博物館與網路年會(Museums and the Web)」のGLAMi賞(Galleries, Libraries, Archives, and Museums Innovation awards)の「工具和專業實務應用類(ツール&プロフェッショナル研究部門)」で佳作を獲得。国際的な博物館から注目を集め、評価を得ました。

新型コロナの影響で、世界では多くの芸術文化活動が次々と中止となっていますが、国立故宮博物院は、そのデジタル映像のソフトパワーで国際舞台で素晴らしい成績を収めています。

今後は引き続き博物館教育とデジタル技術の応用を組み合わせたもので、さらに多彩で多元的な映像やデジタル体験を提供していくとして、多くの人に故宮の豊富な文物収蔵物を深く知ってもらいたいとしています。

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