文化の台湾 - 2021-02-12_台湾のバレンタイン

  • 12 February, 2021
今年のバレンタインデーは春節連休中にあたるが、恋愛の神様・月下老人が祀られていることで有名な台北市の霞海城隍廟ではバレンタインデーの前日には良縁を求めて多くの人が参拝に訪れていた。(写真:CNA)

新年快樂!今日、2月12日は旧暦の元日です。台湾では今日は初詣や新年の挨拶でみんな忙しくしています。普段、台北に住んでいる人の多くが地元へ帰っていくので、台北の街はいま、人が少なく街ががら~んとした雰囲気です。

ただ、今年は新型コロナの影響で、帰国をあきらめた日本人をはじめとした外国人の姿をちらほらと見かけます。

そんなお正月休み真っ只中の台湾ですが、明後日、日曜日は2月14日、そう「バレンタインデー」です。

中国語では「バレンタインデー」のことを「情人節」と言いますが、この「情人節」は、年に3回あって、一つは旧暦の「七夕」、もう一つは、3月14日の「ホワイトデー」、そしてこの2月14日の「バレンタインデー」です。

そのため「七夕」のことを「チャイニーズバレンタインデー」と言って、中国語では“中国 情人節”または“七夕情人節”と書き、3月14日の「ホワイトデー」のことは“白色 情人節”と書き、2月14日の方は、西洋から入ってきた習慣であることから「西洋バレンタインデー」と言って、“西洋情人節”と書きます。

ところで、「バレンタインデー」というと、日本では女性が男性にチョコレートを贈り、告白をする日とされていますよね。でも、恋人や好きな人に向けて送るのだけでなく、男性の友人や仕事でお世話になっている男性に「義理チョコ」改め、「お世話になってますチョコ」や「社交チョコ」を渡したり、女性同士でチョコを送りあったり、…と、昔と比べると「女性から男性に愛の告白をする日」という何やら思いの強い“特別な日”という感じから、時代と共に多様化していて、“チョコを通じてもっと気軽に人とのつながりを楽しむ日”になっているような気がします。

また、この時期は、バレンタインのための特別なチョコレートも数多くお店に並びますので、自分へのご褒美にちょっと豪華なチョコレートを買ってみたりする人も多くいます。私もチョコレートが大好きなので、毎年、自分用チョコ選びが一番真剣だったりもしますが…。

では、台湾のバレンタインはどうなのでしょうか?

台湾ではこの日は、カップルがお互いにプレゼントを贈りあう日。そしてシングルの人はこの日に好きな人に告白をする日とされています。

ただ、私の周りの台湾人に聞いてみたところ、“お互いに”…というよりは、ほとんどの人が男性から女性にプレゼントを贈る日だと言っていました。

また、男性がプレゼントを贈る際には、「まず相手との関係性を確認してから渡した方がいい」とも言われていて、バレンタインデーは「愛の告白の日」というよりも「カップルの日」といった要素が強いようです。

では、カップルはバレンタインデーにどのようなプレゼントを贈るのかというと、アクセサリーや花束が人気のようです。

バレンタインデーにプロポーズを考えている男性も結構多いようで、毎年バレンタインデーにはちょっと正装をしてプレゼントと花束を抱えて緊張した面持ちの男性を見かけたりもしますよ。

この他には、香水やブランドの小物、また、日本の影響もあり、チョコレートも人気で、台湾でも有名ブランドがバレンタイン限定チョコを発売したりもしています。

ただ、プレゼントにおススメとされているものと、満足度は必ずしも同じではないようで、毎年プレゼントにおススメのアイテムとしてその時の人気の最新家電、例えば最新のiPhoneやゲーム機などが紹介されていますが、女性側の意見としては、確かに欲しいものだし、使えるものだけど、バレンタインデーに欲しいプレゼントではないという人も多いようです。

そして、重要なのはその“もの”自体ではなく、“エピソード”のようです。

そのため、高い人気を誇るのは、旅行やちょっと特別なお店へご飯を食べに行くなど、二人で一緒に過ごす時間のようですよ。

今年は新型コロナの影響で海外には行けないことと、旧正月の連休中とあって、台湾のカップルに人気のスポットやお店は予約でいっぱいのようです。

ところで、今年のバレンタインデー(2/14)は、台湾では旧正月3日。家族とのつながりが深く、旧正月にはほとんどの人が実家に帰り連休を家族と共に過ごしますが、そうなると、カップルたちにとっては欠かせないイベント「バレンタインデー」は今年どうなるのでしょうか。

もし地元が同じとかであれば、バレンタインデーの日に会うことはできますが、地元が遠いとそうはいきませんよね。その場合、やはり家族と過ごす方が大事なので今年は「バレンタインデー」は何もしないのかしら?それとも、若い人たちは家族よりも恋人と過ごす方を選ぶのかしら?と気になって、知り合い何人かに聞いてみたところ、この機会に相手、特に男性が彼女を実家に連れて行く人も多いのでは?という意見でした。お年頃の人が旧正月に実家に帰ると、集まった親戚たちから「いい人はできた?」などと聞かれることも多いから、付き合っている人がいるなら連れて行いって紹介する。そうしたらバレンタインデーも一緒に過ごせる…という考えのようです。

普段から、彼氏彼女ができたら親に紹介する人も多く、彼氏彼女だけでなく、友達も実家によく招いたりする台湾ですから、なるほど!と思いました。“どちらかを選ぶ”のではなく、“どちらとも一緒に過ごせる方法”ですね。

また、百貨店などお店側も、旧正月とバレンタインデーが重なると大変なのかと思いきや、おめでたいお正月との相乗効果で絶好の商機だと、イベントや優待を行って盛り上げています。日本とはちょっと違った感じでこちらもバレンタインデー商戦が盛り上がっています。

今年のバレンタインデー、皆さんはどのように過ごしますか?

私は、自分用の美味しそうなチョコレートを、真っ赤っかに染まった旧正月ムードの台湾で探してこようと思っています(笑)。

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