文化の台湾 - 2021-01-01_台湾の1月1日

  • 01 January, 2021
2021年の「元旦総統府国旗掲揚式典」は新型コロナの影響から一般市民の入場は中止となり、関係者のみが出席し執り行われた。(写真:CNA)

あけましておめでとうございます。

今日は日本をはじめ、多くの国でお正月休みだったかと思います。皆さんはどのような新年を迎えられましたか?

台湾ではカウントダウンイベントなどはあるものの、民間行事は旧暦で行われるため、まだ新たな年を迎えたという感覚はあまりありません。むしろ、これから旧正月を迎えるために準備でバタバタとしてきます。

とは言っても、台湾も1月1日はお休みです。ただ、「お正月」だからお休みというだけでなく、「中華民国開国記念日」の祝日でもあるのです。

でも、「開国記念日ってことは、国家の誕生日?あれ?10月10日の『雙十国慶節』は?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

実際、台湾の多くの人が「10月10日の『雙十国慶節』が国の誕生日だ」と認識しているようです。

日本の内閣に当たる行政院も、10月10日の「雙十国慶節」の際に「中華民国誕生日おめでとう」という意味の「中華民國生日快樂」という8文字を掲げています。でも、学者たちの考え方は違うようです。

「雙十國慶節」は、1911年10月10日に起こった、「辛亥革命」の発端となった「武昌蜂起」の成功を記念して、10月10日を「建国記念日」として祝っています。

しかし、革命派は「武昌蜂起」の翌日に中華民国軍政府の成立を宣言し、その土地の新軍のリーダーであった黎元洪を総督に推しましたが、実際には、この革命はすべてが順調にいったというわけではありませんでした。ただ幸いなことに各省がこれに次々と呼応して清朝から独立を宣言したことでようやく革命をなし得たのです。

そして各省の代表が1911年末に武漢に集まり、「臨時政府組織大綱」を制定。その後、南京で集会を行うとともに、孫文・博士を臨時の大総統に選出しました。そして1912年の1月1日、孫文・博士が南京で大総統に就任し、中華民国が正式に開国しました。

このような歴史から、中華民国の“誕生の日”というと、1月1日の「開国記念日」のことを指すというのが正しいとする人たちもいます。

このほかにも、台湾の複雑な歴史から、「台湾の誕生日はいつか?」という問題にはいまだ様々な意見が出てきますが…、台湾の1月1日は「元日」であるのと同時に、「開国記念日」の祝日とされています。

日本には「建国記念の日」はあるけれど、「開国記念日」はないのでいまいちピンとこない…という人もいるかもしれません。しかし、実は日本も「建国記念の日」=日本が誕生した日ではないことから、名称も「建国記念日」ではなく、“建国されたという事実をお祝いする”という考えのもと「建国記念“の”日」とされています。

また、例えばアメリカの例を見ても、アメリカの「ナショナルデー」とされている7月4日は、1776年の7月4日にフィラデルフィアにおいて大陸会議が独立宣言を採択したことから「独立記念日」とされていますが、実際に一つの国家として始まったのは、ジョージ・ワシントン初代大統領が就任した1789年4月30日─。

このように、「国ができた日」と「国が始まった日」は必ずしも同じとは限らないんですね。

さて、台湾の民間行事は旧暦で行われているとは言っても、西暦の新年を迎えるにあたって、やはり“新たな一年”への話題が上ります。中でも台湾の人たちは「星座」による占いが大好き。普段から、話題の中でも「何座?」と聞かれることがよくあるのですが、年が明ける前から、テレビや雑誌、ネットなどで「2021年の星座別運勢」といった話題をあちらこちらで目にしました。

なお、今年2021年は一体どんな年になるのか?台湾の多くの占い師が困難が多い一年だと予測しているようですが、台湾で最も有名な占星術師と言われている唐綺陽さんによると、2021年は「世界は明らかに変わってきており、2021年は、昨年2020年の出来事の延長線上にあり、さらなる展開があるが、後に続く出来事は全く違うものになる。世界を変えようとする神様の決意はとても強いと言える。ならば人間である私たちもペースを合わせて変えていく必要がある」としています。

また、もう一人、有名な星座専門家の艾菲爾さんによると、2021年運気のいい星座は、第3位が「しし座」、第2位が「やぎ座」、そして第1位が「みずがめ座」だそうです。

信じるかどうかは皆さん次第ですが、台湾の人たちは結構信じて真剣に占いの内容をチェックしているようです。

さぁ、2021年、今年はどんな一年になりますでしょうか。

新たな一年を迎えましたが、旧正月まではまだ年末のような台湾。例年は明日(1/2)から通常通り仕事が始まりますが、今年は週末を入れて3連休ですので、台湾もちょっとゆっくりとした新年のスタートとなっています。

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