15年前の1999年9月21日午前1時47分、マグニチュード7.3の強烈な地震が発生しました。台湾全土で激しく揺れ、その揺れはおよそ1分40秒に渡って続きました。震源は、台湾中部南投県の景勝地、日月潭から西に12.5キロ、南投県集集鎮付近でした。
震源に近い中部、南投県、当時の台中県、台中市では建築物、道路、鉄道、橋などが激しく破壊され、2415人が死亡、29人が行方不明、8000人以上がけがをしました。また中部の各県市のほか、震源から150キロ以上離れた台北市や台北県でも大型集合住宅が倒壊し、多数のひとがなくなりました。
台湾ではこの921大地震を経て、台湾の各方面からは防震の重要性が指摘され、翌2000年、立法院では毎年 9月 21日を防災の日と定めるとともに、高層建築及び公共施設の耐震の基準を高めるとともに、全国一律ではなく地域ごとに異なる耐震基準をもうけました。
今週の台湾ミニ百科では、発生から15年を迎えた921大地震について、そして921大地震に学べる特別展や施設、映像作品についてご紹介します。