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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送台湾ミニ百科(2022-01-26)台湾のお年玉の相場、マナーについて

  • 26 January, 2022
台湾ミニ百科

1月31日が旧暦の大晦日です。漢民族の3大節句の一つ、旧正月がそれに続いてやってきて、中華圏にとっての2022年がこれから始まります。最近台湾の多くの家庭は、旧正月の準備で大忙しです。

お正月と言ったら、おせち料理や、一家団欒よりも、真っ先に連想されやすいのは、お年玉なのでしょう。特に子供たちにとっては「花より団子」ならぬ、「おせちよりお年玉」なのでしょう。今週は、お正月の主役の一つである、お年玉事情についてご紹介したいと思います。

1.お年玉「圧歳銭」の由来?

お年玉の中国語について、「紅包」は、一番よく聞く呼び方です。「紅包」の文面上の意味は、「赤い封筒」です。お年玉は、必ず赤い封筒に入れてから配られるところから、赤い封筒がお年玉の代名詞となりました。しかし、代名詞ではなく、お年玉の正しい中国語は「圧歳銭」と言います。

中華圏でお年玉を配る習慣は、およそ紀元前200年、中国の漢の時代に遡ることができます。伝説によりますと、昔、大晦日の夜になりますと、「祟」という名前のあやかしが人里に降りて、眠れる子供の頭をなでて、子供たちを驚かせます。頭を撫でられた子供たちは高熱が出て、頭が悪くなります。「祟」から子供たちを守るよう、大人たちが色々手を尽くして見つけ出した解決策が、子供たちにお年玉を与えることです。

お年玉の中国語「圧歳銭」の歳という字は、本来はそのあやかしの名前「祟」でした。発音は同じ、「壓祟錢」と言います。「祟を鎮める銭」という意味です。銭とは言いますが、最初、お年玉は紙幣でも硬貨でもありません。あくまで硬貨の形をした厄除けグッズだったそうです。その表には縁起のいい言葉が、裏には竜や鳳凰、星々など、悪運を断ち切るご利益のあるイラストがあります。その「お年玉」を、あやかしの「祟」が苦手と言われる色、赤色の紙で包み、子供たちの枕の下に置けば、子供を祟から守ることができると信じられています。

時代の移り変わりに伴い、お年玉は本物の硬貨に、それから今の赤い封筒に包まれるお札となりました。また、本来は子供を守るためにあったお年玉の習慣ですが、いつもお世話になっている人に感謝と祝福を伝えるため、両親など目上の人にもあげられるようになりました。ただし、この場合、お年玉は、あやかしを鎮める為のお金「圧歳銭」ではなく、「添歳錢」と言います。「寿命を延ばす銭」という意味です。目上の人が長生きできるよう祝福するお金、ということです。

2.お年玉のマナー

台湾ではお年玉を渡すときには、いくつかの注意点があります。

(1)新札で渡すこと。新しい1年の始まりに旧札を渡してしまったら、めでたさが半減して、金運もなくなると信じられています。
お札だけではなく、お札を包むお年玉袋も、新しいものでないといけません。お年玉袋には運が宿っていると信じられています。一度使ったことのあるお年玉袋を再利用したら、その運が前の人に持っていかれてしまったことになります。お年玉をあげる相手には失礼です。

(2)お年玉の金額は必ず偶数であるべき

お年玉の金額について特に気をつけるべきなのは、後ろの0をとった後の数字が、必ず偶数でなければいけないことです。日本では、奇数が縁起のいい数字だとされていますよね。中華圏では、奇数は2で割ることができませんので、孤独を象徴する数字と見ています。お葬式の時に死者の霊前に供える香典以外、奇数の金額を包むことはタブーとされています。

一方、偶数は、幸せと富が同時にやってくるという意味があり、縁起のいい数字とされています。偶数の中でも特に愛されている数字は、6と8です。6は、おめでたい四字熟語「六六大順」につながります。「六六大順」は、万事順調にいきますようにという祝福する言葉です。8は、中国語では「ファー」と言い、「大儲けする」という意味のある字「発」に近いからです。

奇数と偶数の説にも、実は例外があります。例えば、偶数の4は、「死」の発音に近いですから、不吉な数字と見られています。奇数の「9」は、「久」の発音と一緒ですから、「長長久久(幸せが末永く続いていく)」という意味があり、奇数の中では珍しく歓迎される数字です。

3.お年玉の相場は?

お年玉の相場は、その前の年の社会の情勢や経済成長などによって毎年少しだけ上がったり、下がったりしています。そして、渡す相手の年齢、自分との関係、仲の良さなどによってもかなり違います。ネットで調べた、今年、2022年のお年玉の相場をご紹介いたしましょう。

まず、相手が目下だった場合。自分の子供でしたら、年齢によって違います。小学生以下でしたら、台湾元600元から800元(およそ日本円2500円から3300円)。中学生から高校生までは台湾元1200元から2600元(およそ5000円から1万700円)、大学生ならば台湾元3600元から6600元(およそ1万5000円から2万7000円)です。
相手が親戚の子供でしたら、最低台湾元200元から600元(およそ820円から2500円)、多くとも台湾元1200元から1600元くらい(およそ日本円5000円から6600円)です。

目上の人にあげるお年玉は、相手が自分の両親または義理の両親でしたら、台湾元3600元から1万元(およそ日本円1万5000円から4万1000円)。相手が祖父母でしたら、台湾元3600元から6600元(およそ日本円1万5000円から2万7000円)です。
なお、目上の人にあげるお年玉の額は、毎年増えていくという決まりがあります。これは、相手への祝福が年ごとに増えていき、相手の寿命も毎年の伸びていくという縁起担ぎです。たとえ訳あって収入が激減し、経済的に少々厳しい状況にあっても、目上にあげるお年玉は、少なくとも前の年と同じ金額が望ましい。決して金額を下げてはいけないということです。

(編集:曽輿婷/王淑卿)

 

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