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台湾ミニ百科(2021-06-23)授業時間も休みも長い!台湾の学校事情

  • 23 June, 2021
台湾ミニ百科
(写真:CNA)

新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、台湾の学校ではこのほど、ほとんどは休校、またはオンライン授業となりました。最近、台湾のコロナの感染状況は少し好転の兆しを見せているにも関わらず、多くの学校は、第二学期の始業式を遅らせることを検討しています。

ところで、皆さんは、台湾の学校の制度は、日本と全然違うことをご存知ですか? 

※ 学期の始まり:「夏」
台湾の学校の学年は、毎年の夏、8月1日に始まり、その翌年の7月31日に終わります。夏休みを迎えることは、次の学年に進学することを象徴していますので、夏は台湾の学生たちにとって、新たな出会いと別れを象徴する季節です。一学年の授業は、2つの学期に分かれています。つまり「二学期制」です。第一学期は、8月1日から翌年の1月31日、第2学期は2月1日から7月31日です。

※ 台湾の授業時間、世界一長い?

一つの授業に当てられる時間、つまり日本でいう「時限」は、台湾では「節」を単位として数えます。1節の長さは、小学校では40分、中学校では45分、高校と大学では50分です。

1日にある授業の数は、学校段階、そして学年によって違います。たとえば、小学校の場合、1年生から2年生のときは、1週間に22時限から24時限、つまりおよそ1日あたり4時限から5時限です。3年生から4年生は1週間に28時限から31時限。小学校5年生と6年生になりましたら、1週間には30時限から33時限、およそ1日あたり6時限から7時限になります。中学校1年生から3年生は、32時限から35時限、1日あたり6時限から7時限になります。授業と授業の間は、だいたい10分ほどの休憩時間が挟まります。

1日におよそ7時限もありますので、台湾の小学校、中学校、高校の生徒たちの1日のスケジュールは、基本的に朝7時半に登校。朝自習や朝会が行われた後、8時10分から第1限目がスタートします。下校時間はおよそ午後5時です。統計によりますと、1日の平均授業時間は、およそ9.5時間もあります。世界で一番長いと言われています。さらに多数の生徒は、学校が終わった後にまた塾に行きます。夜9時、10時過ぎに帰宅することは珍しくないそうです。

※ 年に3ヶ月が休み

学校の授業時間は長いですが、休みも長いです。夏休みは、7月1日から8月29日までの60日間、2ヶ月もあります。冬休みは、1月21日から2月10日までの21日間です。さらに大学なら、春休みもあります。春休みは、中華圏の大事な年中行事、4月5日にあたる、お墓参りの日「清明節」に合わせた休みです。学校によって、およそ4日から10日間の休みとなります。夏休み、冬休み、そして春休みを合わせて、台湾の学生は1年のうち、休み期間がおよそ3ヶ月もありますね。

ところで、台湾の中学校と高校では、夏休みと冬休みの期間に講習が行われます。講習には、いくつかの原則があります。まずは強制的ではなく、自由に参加できること。講習の内容は、過去の授業の復習を中心、新たな範囲を教えてはいけないこと。講習の開催の時間帯は、月曜日から金曜日の午前中であることなどです。冬休みの講習の期間は、最多40時限まで。つまり最多1週間です。夏休みの講習は最多120時限まで、およそ3週間との制限があります。

講習は自由参加とはいうものの、他の生徒に遅れを取らないよう、よほどの事情がない限り、生徒たちはほぼ全員参加しますので、実際の夏休み期間は、およそ一ヶ月、冬休み期間はおよそ半ヶ月くらいです。...

(編集:曾輿婷/王淑卿)

 

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