アメリカ大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースは、アメリカ時間の8日、傘下の3Aオクラホマ・レッドホークスに所属する台湾出身の曹錦輝投手の大リーグ昇格を発表しました。
そして曹錦輝投手は10日、ミルウォーキー・ブルワーズ戦の7回表、0-2とリードされた場面で2番手として登板しました。曹投手にとっては実に8年ぶりの大リーグ登板でした。曹投手は2本のヒットを打たれたものの、1イニングを無失点に抑え降板。すると、ドジャース打線は直後の7回裏逆転、曹投手は勝利投手の権利を獲得しました。ドジャースはそのまま3対2でブルワーズに勝利。曹投手は幸運にも大リーグ復帰登板で、いきなり勝利投手となりました。
曹投手の大リーグにおける勝利は、コロラド・ロッキーズに所属していた2005年5月以来、実に10年2ヶ月ぶりとなりました。これは大リーグにおいて62年ぶりの記録だといいます。8年ぶりの大リーグ昇格、そして10年ぶりの勝利、まれに見る復活物語です。しかし、台湾ではこの件についての反応が分かれています。それは、曹投手が一時、野球界から離れる原因となった「ある事件」が理由なんです。
今週の台湾ミニ百科では、曹錦輝投手のこれまでの歩み、そして「ある事件」について、また曹錦輝投手の大リーグ昇格に対する台湾の人々の様々な反応についてご紹介します。