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ようこそT-roomへ (2022-08-03)-台湾流通業は統一とPXの2強がより顕著に

  • 03 August, 2022

台湾では7月の中旬から下旬にかけ、大手小売業による買収に関する大きなニュースが相次ぎました。まず、7月15日、台湾で1000店舗以上を展開し、台湾市場におけるスーパーマーケット最大手であるPXマート(全聯福利中心)が、昨年10月に発表していた大手量販店、RTマート(大潤發)の買収計画について、台湾の公正取引委員会の許可を得たことを明らかにしました。

このニュースは大きな話題となりましたが、7月19日の夜、これに匹敵する大きなニュースが入ってきました。台湾の大手流通グループ、統一グループの食品メーカー統一企業と、台湾のコンビニエンスストア最大手の統一セブンイレブンは共同で記者会見を開き、台湾の量販店シェアトップの台湾カルフールの60%の株式を、フランスのカルフールから合計台湾元290億元(日本円約1322億円)で購入することを明らかにしたんです。この株式取得についても、公平取引委員会の許可が必要となりますが、来年2023年の年内にも株式の取得が認められるとされ、その場合、統一企業が70%、統一セブンイレブンが30%、つまり統一グループが100%、カルフールの株式を保有することになります。ブランドは残しつつ完全に傘下とするわけです。台湾カルフールは量販店68店舗のほか、スーパーマーケットも272店舗展開しており、統一グループは、量販店とスーパーマーケットとという異なる業態の小売店340店舗の経営権を取得することになります。

本日の「ようこそT-roomへ」では、統一とPXマートの2強がより顕著に、「大が大を食いさらに巨大となっていく」、台湾の流通業界2強の今後の展望をご紹介いたします。

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