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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送ようこそT-roomへ - 2021-07-28_コロナ禍後、台湾のネットユーザーが最もしたいことは?

  • 28 July, 2021

 リスナーの皆様もご存知かと思いますが、台湾では5月上旬から新型コロナウイルスの市中感染が急激に拡大しました。5月11日に市中感染が複数発生、すぐさま感染警戒レベルは2級となったものの、感染はなおも拡大、感染者が多かった北部の台北市と新北市は5月15日、感染警戒レベルが3級に引き上げられました。さらに、5月19日には、全国で感染警戒レベルが3級となりました。

 感染警戒レベル3級への引き上げにより、様々な感染防止対策が実施されました。具体的には、学校の休校措置、室内5人以上、屋外10人以上の集会の規制、店内での飲食禁止、各種レジャー施設の閉鎖などが挙げられます。簡潔にいえば、感染拡大の原因となりそうな、様々なリスクをできるだけ減らそう、という取り組みです。

 感染警戒レベル3級は、結果的に、合わせて4回延長されましたが、感染状況が落ち着いたことを受け、7月8日には、12日からの一部の規制緩和を発表、そして先週の23日には、昨日27日から8月9日の期間、感染警戒レベル2級へ引き下げることを発表されました。

 2級引き下げにともない、人が集まる際の人数制限は室内50人、屋外100人となったほか、店内での飲食も、衛生福利部の規定に従い、規制が緩和されました。もっとも、台北市、新北市など感染者の多い自治体では、独自に店内飲食禁止を延長しており、足並みが揃っているわけではありません。ともあれ、およそ2ヶ月半ぶりに感染警戒レベルが引き下げとなったわけです。

 台湾ではさきごろ、国立高雄大学ソーシャルネットワークイノベーションセンターと、データ分析をもとに、企業のデジタルモデルチェンジ促進する業者、ININが提携し、SNSやブログ、ネット掲示板など、インターネット上の討論内容を分析、新型コロナウイルスの感染が次第に落ち着きをみせる中、台湾のインターネットユーザーが、最もしたがっていることについて、ランキングをまとめました。

 本日の「ようこそT-ROOMへ」では、このランキング、トップ10の内容をご紹介したいと思います。

 まず10位です。10位は、「パートナーといちゃいちゃしたい」です。今、「パートナーといちゃいちゃしたい」と説明しましたが、実はこれは意訳でして、実際の中国語を直訳しますと、「パートナーと、人と人との連結をしたい」という内容になります。実はこの「人と人との連結」、「人と人の繋がり」いうのは、台北市の下町の伝統的な風俗店、茶芸館でクラスターが発生し、台湾で市中感染が爆発的に広がる原因となった際、中央感染症指揮センターの陳時中・部長が、感染者とサービスをする女性の間に、「人と人の繋がり」があったといういいまわしで説明、流行語になったんです。その為、ネットユーザーもあえて、この言葉を使っているわけなんですね。

 9位は、「子供を学校に送り届けたい」です。台湾では、感染警戒レベルが3級へ引き上げられた後、各学校は休校措置となり、オンライン授業に切り替えとなりました。さらに、6月7日に、感染警戒レベルが6月28日まで延長された際、休校措置が夏休みに入る7月2日まで延長されました。実際、それどころではなかったという状況ではありますが、お子さんのいるご家庭はこの2ヶ月あまり、てんやわんやだったと思います。2級引き下げにより、高校以下の学校の夏休みの活動、幼稚園、保育園のほか、塾などは、条件付きで再開されることとなっています。 

 8位は「映画館で映画鑑賞」です。映画館については、7月8日に、一部の規制緩和の中で、営業が再開されています。ただ、その後、いくつかの映画館で感染例が報告され、全館消毒を行う為の休業を余儀なくされました。まだ100%安全とはいえないようです。

 7位は「リラックスした気分で、思いのまま買い物」です。台湾では伝統的な市場でクラスターが発生したほか、スーパーや大型量販店でも感染例が複数発生しています。この数ヶ月、各自治体や衛生福利部は、買い物は短時間で、かつ、週に1度にまとめ買いを、と呼びかけてきました。ゆっくり買い物できる日が早くきて欲しいですね。

 6位は、「仲良しの友達達と久しぶりの再開」です。新型コロナウイルスの流行後、とにかく人が集まることを避ける日々が続いています。コミュニケーションツールが増えたとはいえ、やはり面と向かってのおしゃべりは格別ですよね。

 5位は「海外旅行でリフレッシュ」です。ヨーロッパを中心に国境を空け始めた国もありますが、パンデミックとなっている現在、海外旅行にはまだまだ高い壁があります。年内、遅くとも来年の春くらいには自由に往来できる世の中になって欲しいですね。

 4位は「どこにも行きたくない」です。最もしたがっていることを集計した調査ではありますが、台湾では、新型コロナウイルスへの警戒心から、外出する気にはなれないという人が、まだまだ数多くいることが伺えます。他の国の方からは甘いと怒られそうですが、すごもり生活も2ヶ月を越えてきますと、精神的にも辛くなってきますね。

 そして、3位は「自炊でなく、レストラン、食堂での食事」、2位は「ナイトマーケットで思いがままに飲み食いしたい」と、似た意見が入りました。7月8日の一部規制緩和で、店内での飲食は解禁されましたが、先程もご紹介した通り、なおも禁止している自治体もあり、こうした自治体は今後もしばらく、テイクアウトやデリバリーでの利用となりそうです。日本ですとお酒に対する要望が入りそうですが、台湾の場合は「食」の要望、ここらへんが台湾らしいですね。

 そして、1位は「どこでもいいからでかけたい。旅にでたい」です。これまでも旅行は禁止されていたわけではありませんが、不要不急の外出は避けるよう呼びかけがされていた上、実際に、無症状の感染者が北部から中部や南部に帰省して、実家の家族に感染させるケースもあった為、行きづらいムードはあります。ただ、2級への引き下げにより、ビーチや国家公園のキャンプエリアなどは人数制限の上、開放されることになる為、旅行に出かける人は増えそうです。

 セミロックダウンに近い感染警戒レベル3級の生活は、台湾の人々にも大きなストレスを与えました。しかし、2級引き下げの結果、感染者が増え、再び、感染警戒レベルが引き上げとなってしまったら元も子もありません。そうならぬよう、一人ひとりの感染防止への意識が重要となりそうです。昨年「ゼロコロナ」で世界に存在感を示した台湾、また新たな「台湾モデル」を確立してもらいたいと思います。

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