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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送ようこそT-roomへ - 2021-07-14_コロナ禍のフレッシュパーソンの職探し

  • 14 July, 2021

 4月入学、3月卒業の日本と異なり、台湾は9月入学、6月卒業です。また、大学生の場合、日本では在学中から就職活動を行いますが、台湾は在学中の企業でのインターンはあるものの、基本的には大学、大学院の卒業後ないし、兵役を終えてから仕事探しを行います。

 本日の「ようこそT-ROOMへ」では、台湾の大手求職サイト「YES123」の最新の調査から、フレッシュパーソンの職探しにおけるリアルな声をご紹介いたしましょう。

 先程もご紹介した通り、台湾では、大学卒業後ないし、兵役を終えてから仕事探しを行います。その為、仕事を始めるまで、ブランクができる人が多くなります。調査では、仮に金銭的な支援がない場合、卒業ないし退役から、仕事を始めるまで、手元の貯金でどれくらいの期間ならば「しのげるか」と問いました。結果は平均1.6ヶ月、48日間でした。ただ、全体の4割弱、39.6%の人は、金銭的な支援なしには一日も生活できないと答えました。つまり、これらの人たちは蓄えがないというわけです。

 フレッシュパーソンの人たちは、仕事がみつかるまで、どれくらいまでなら耐えられると考えているのでしょうか。この問いに対する答えは、平均5.5ヶ月、165日でした。およそ半年ですね。そして、仮に、この期間を超えても仕事が決まらなかった場合には、全体のおよそ8割、79.7%の人が、希望する給与のレベルを下げても仕事をみつけたいと答えました。この79.7%という割合は、昨年の同調査における74.8%よりも高くなっています。

 また、フレッシュパーソンのうちのおよそ9割、89.8%の人が、仕事探しの期間、焦りを感じると答えました。この89.8%という数字は、昨年の87.7%、おととしの85.6%よりもいずれも高くなっています。また、焦りを感じると答えた人のうち、毎日焦りを感じると答えた人は72.8%にも達しました。

 昨年の新型コロナウイルス流行以来、昨年4月から1年以上、感染拡大を抑え込んできた台湾ですが、5月上旬から感染が急拡大、就職活動にも影響を及ぼしており、結果、就活中のフレッシュパーソンも落ち着かない日々を過ごしているといえそうです。

 就職活動に欠かせない履歴書についてはどうでしょうか。フレッシュパーソンに対し、複数回答可で、履歴書について困難な点を聞いたところ、最も多かったのは「自己紹介文がうまく書けない」で82.3%でした。これに続いたのが、「履歴書にかける専門的な資格、技能が乏しい」で67.6%、「外国語の能力が低い」が65.8%、そして「実務あるいはサークル活動経験が乏しい」が50.5%でした。

 「自己紹介文が書けない」と答えた人たちは、「他の人と同じ内容は書きたくないものの、どう書いたら特色がでるのかわからない」、「うまく書きたいが、自分を偽ることもできない」、「強調したい事柄も特色もみつからないので、小さいときから現在までの事柄を書き連ねるしかない」など、その難しさについて答えました。

 ちなみに、履歴書に貼る写真について、およそ半分、50.2%の人は、大学、大学院の卒業写真を貼ると答えたほか、26.2%の人は顔がアップの写真を貼ると答えました。大学、大学院の卒業写真というのは、アカデミックガウン、式服を着た写真のことを指しているのでしょうかね。こうした習慣は、日本と違う点といえるかもしれません。

 なお、応募する仕事に合わせて、履歴書の内容も調整するかという質問には、全体の7割近く、69.7%の人が調整すると答えました。

 大学で学んだ内容を活かせる仕事につくのことは理想ではありますが、卒業したばかりのフレッシュパーソンにとっては、まず最初の仕事をみつけることが大事。その為、79.1%の人が、大学で学んだ分野と無関係の業務の求人に応募したと答えています。

 履歴書を送ってからは、面接の通知を待つことになりますが、全体の86.1%の人が、その準備は困難だと答えました。そして、最も困難だと感じることは「表現方法が上手くない為、適切に答えられないかもしれない」で63.4%、「その業務に必要な能力がわからない」が51.1%で続きました。

 面接に臨むにあたって、受け答えと共に頭を悩ませるのが服装です。日本ではリクルートスーツが定番ですが、台湾では38%の人が企業側の要求に合わせて決めると回答しました。また、28.9%の人は「シャツだけ着てノーネクタイなど、上下スーツは着ない」と答えました。一方、18.9%の人はしっかりスーツで臨む、と答えました。

 そして、およそ7割の人は、面接の為に、化粧、髪型などしっかり身だしなみを整えると答えており、服装も含め、面接に臨むためにかける予算は、平均で台湾元1万3380元(日本円にしておよそ5万2620円)となりました。

 日本では近年、就職ハラスメントや圧迫面接という言葉が話題になりますが、台湾でも同様のケースはあるようです。調査によりますと、全体のなんと27.3%の人が、面接で、身体の接触や言葉によるハラスメントを受けた、と答えました。複数回答可でその内容を聞いたところ、最も多かったのは「疾病の有無、生理痛の有無」で28.2%、続いて「シモネタ」が25.8%、「性的指向を聞く」が24.3%、「スリーサイズ、身長体重を聞く」が22.2%、そして「肩を組む」が20.1%でした。さらには「お酒や食事の席に誘う」、「手を握る」、「遊びに誘う」などというものもありました。

 また、全体の85.2%の人が、面接でプライバシーに関わることを聞かれたと答えました。具体的には「恋愛の状況」が最も多く56.6%、そして「趣味、嗜好」、「結婚、子育ての予定」、「心身の健康状況」、「信仰」、「政治スタンス」などがありました。

 また、圧迫面接といえるような、言葉による暴力、差別を感じた人もいました。具体的には、「出身大学」に対する差別が最も多く35.5%でした。さらには「学科、専門」が32.1%で続き、「肥満、痩せすぎなど体型」、「外見、顔つき」、「性別」、そして「学歴」、「家庭背景」、「訛り」などに対するものもありました。こうした、ハラスメントは何も生みません。企業側の意識向上でなくしていかないといけませんね。

 このように見ていきますと、台湾のフレッシュパーソンの職探しもなかなか大変そうですね。特に、今年は新型コロナウイルス感染拡大により、就職戦線は厳しくなっているようです。今後の台湾を背負っていく若者たち、理想的な仕事をみつけられるといいですね。

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