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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送ようこそT-roomへ - 2021-03-03_台湾の大手コンビニ・セブンイレブンのこれまでの歩みと今後の展開

  • 03 March, 2021

 台湾の人々にとって、コンビニエンスストアは非常に身近な存在です。実際に台湾にいらしたことのある方は、特に都市部において、至るところにコンビニエンスストアがあることに驚かれたかもしれません。 ちなみに台湾の大手コンビニ4社の店舗数を合わせますと1万2000店舗以上に達します。人口あたりのコンビニの密度で、中華民国台湾は韓国に次いで世界2位なんです。

 先月の20日、台湾コンビニ市場で、シェアナンバーワンのセブンイレブンが、6000店舗目となる「鳳儀店」を南部、高雄市の鳳山区にを出店しました。この「鳳儀」という店名は、このお店の近くにある清朝の時代、1814年に建てられた、現存する中では最大、かつ最も完全な形で残る書院、「鳳儀書院」から名付けられました。

 実際のところ、台湾において、セブンイレブンの店舗数は既に6072店舗に達しており、この「鳳儀店」が6000店舗目達成のマイルストーン、象徴として選ばれた形です。

 本日の「ようこそT-ROOMへ」では、セブンイレブン6000号店開店の話題から、台湾のコンビニエンスストアをリードするセブンイレブンのこれまでの歩み、そして今後の展開などについてご紹介したいと思います。

 台湾の4大コンビニといえるのは、最大手のセブンイレブン、業界2位で成長をみせているファミリーマート、そしてハイライフとOKマートです。

 このうち、セブンイレブンは、台湾の流通大手、統一グループの傘下、ファミリーマートは、日本のファミリーマートの子会社、ハイライフは台湾の大手乳飲料メーカー、クアンチュエンの経営、そしてOKマートは、元々、サークルKだった企業がライセンス契約終了を機に独自経営となり、名称をOKマートに変更した形となっています。

 店舗数は2月中旬の時点で、セブンイレブンが6072店舗、ファミリーマートが3809店舗、ハイライフが1472店舗、OKマートが830店舗です。4大コンビニを合計すると1万2183店となります。ですので、セブンイレブンが全体の半数を占めているということになりますね。

 シェアトップのセブンイレブンを運営する統一超商公司は1978年に設立しました。統一超商公司の「超商」は、超人のちょう、商業のしょうと書き、台湾では「超商」でコンビニエンスストアを指します。

 そして1980年に一号店を出店、運営当初は順調とはいえませんでしたが、15年の月日をかけ、1995年にようやく1000号店を出店しました。そこから成長期を迎えると、1999年に2000号店、2002年に3000号店、2005年に4000号店と、3、4年で1000店舗ずつ増えていきました。

 しかし、ここでセブンイレブンは拡大路線をストップ、経営コンセプトに、コミュニティにおけるサービス提供の場という理念を加えます。そして、マルチメディア端末の「ibon」や、コーヒーなど店内で質の高いドリンクを提供する「CITY CAFE」などのサービスを導入しました。そして、2014年に5000店舗に到達、そしてそれから7年弱、さきごろ、6000店舗の大台を突破しました。

 ちなみに、現在の6072店舗のうち、コスメ、ジム、ベーカリー、生ビール、チキン、ピザなどの販売ブースがあったり、キャラクターや他のブランドとコラボレーションした「複合店」と呼ばれる形態の店舗が全体の約1割の600店舗あり、この中には「ビッグセブン」と呼ばれる大型店舗も11店舗あります。

 6000店舗達成の象徴としてオープンした「鳳儀店」も、そうした「複合店」です。クリーム色の外壁、正方形の店舗の正面に、緑色に塗られた鉄橋のようなアーチの右半分を組み合わせた建物は、おしゃれなカフェのようです。

 店内は、270平方メートルと広々としており、一般店舗の扱い商品に加え、コスメや生ビール、冷凍、生鮮食品、お菓子の他、書籍も取り扱っており、イートインスペースには55もの座席があります。

 また、この「鳳儀店」では、環境に優しい空調やエアコン、そしてLED照明を使い使用電力量を削減しているほか、屋根に溜まった雨水を、屋外の緑地の水やりに活用するしくみが施されているそうです。また、消費者に提供するスプーンやフォークは天然繊維を添加、プラスチックの使用や二酸化炭素排出量を減らそうとしています。また、店外にはペットボトル4つを投入すると、商品が台湾元1元割引となる、ペットボトルの自動回収機が置かれています。

 セブンイレブンではこの「鳳儀店」について、建築設計に美学を取り入れ、持続可能な発展を実践し、エコロジー生活を体験し、公益活動に呼応する同社初の「サステナビリティ店舗」と位置づけているそうです。「サステナビリティ」というのは「持続可能」という意味で、現在、注目されている考え方ですよね。

 セブンイレブンでは今年2021年を「サステナビリティ元年」と定め、今、世界でトレンドとなっている「ESG(環境、社会、企業統治)」という流れに呼応し、4つの柱をもって、「サステナビリティ」つまり、持続可能な経営をめざしていくとしています。

 この4つの柱、1つ目は余剰食品の解決です。セブンイレブンでは2030年までに余剰食品を半減させる目標を定め、昨年6月から賞味期限まで8時間を切った商品を3割引きで販売しています。

 2つ目は使用プラスチックの削減です。2019年9月、業界に先駆け、ストローの提供を中止した同社では、現在使い捨てコーヒーカップの使用削減を始めているほか、弁当などの容器のプラスチック使用量も減らしています。

 3つ目は、グリーン購入、環境会計の推進です。原材料、パッケージから、設備、建材、紙に至るまで、環境への負荷の低い物資を仕入れるほか、エネルギー消費量の削減、さらに物流の効率化により温室効果ガス削減を図っています。

 4つ目は、地域における公益サービスのプラットフォームづくりです。少子高齢化が進む台湾において、同社では、寄付や支援物資を募ったり、各店舗で様々な公益活動を行っています。2017年からは基金会と提携、認知症のお年寄りに店内のコーヒースタンドの店員になってもらうことで、認知症について人々の理解を促す為の活動を行っています。

 これらの取り組みは、既に世界からも評価されており、世界の企業の「サステナビリティ」のパフォーマンスを評価するDJSIにおいて、台湾のセブンイレブンは2019年、2020年と2年連続で入選、2020年には世界の食品小売業63社の中でトップに輝きました。

 設立から40年以上、台湾のコンビニエンスストアで最大のシェアを誇るセブンイレブン、社会で果たしていくべき役割、責任感もより高まっていますね。こうした点についても、台湾の小売業を牽引していってほしいと思います。

 

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