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ようこそT-roomへ(2016/10/05)中国大陸の奇抜な台湾旅行プランが炎上

  • 05 October, 2016
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柯文哲:陸客不是跳傘來台 旅遊分化沒用

過去8年間の国民党政権時代に、台湾と中国大陸との関係は、とても発展しましたが、今年5月に、民進党の蔡英文政権が誕生してからは、ずいぶん冷え込んでしまっています。民進党は、ひとつの中国原則で一致するものの、その解釈はそれぞれが行うとする「92年コンセンサス」の受け入れを拒否してきましたが、蔡英文政権はさらに、中国大陸に依存せず、東南アジアなど、ほかの地域との関係強化を進める「新南向政策」を打ち出しています。こういう台湾の態度を快く思わない北京当局は、外交など、いろいろな側面から、台湾への圧力を強めています。このような状況下にあって、中国大陸からの観光客数も激減、9月には去年に比べてほぼ半減してしまったことが伝えられています。ところがこのたび、中国大陸の旅行会社が、ある台湾旅行プランを売り出しました。名付けて、「藍色縣市之旅(青い県と市の旅」。台湾では、政治的傾向を、色で表現します。おおざっぱに、中国大陸とのかかわり方について、独立派が緑、統一派が青。緑の代表は、現在の与党・民進党、青に代表されるのは、野党・国民党です。つまり、「青い県と市の旅」というのは、なんと、わざと、緑よりの政党が執政する地盤をはずして、青よりの政党が執政するところを回る旅、という意味です。ちなみに、これまでの中国大陸からの団体旅行は、台湾一周が定番で、とくに、台北市(市長は無所属だけれども緑より)、中南部の嘉義県(県長が民進党)にある阿里山、南部屏東県(県長が民進党)にある懇丁ははずせないスポットといわれてきました。でも、このプランでは、あえて、そこを全部スルーしてしまい、目的地を、台湾北部の新北市(市長が国民党)、苗栗県(県長が国民党)、中部の南投県(県長が国民党)、そして東部の花蓮県(県長は無所属だけれども青より)に絞り込んでしまいます。形を変えた両岸交流の延長?台湾の分裂を狙う企み?台湾の反応はまっぷたつに分かれています。

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