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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送台湾ソフトパワー - 2022-02-22_女性ソプラノ歌手、耿立さん

  • 22 February, 2022
台湾ソフトパワー
台湾人で初めてデンマークのコペンハーゲン・オペラハウスの舞台で主演を務めた女性ソプラノ歌手耿立(Keng Li)さん。(写真:CNA)

先ごろ、デンマークのコペンハーゲン・オペラハウスで行われた舞台で台湾の女性ソプラノ歌手が主演を務め、注目を集めました。

その女性の名前は、耿立(Keng Li)さん。

耿立さんは、イタリア在住の台湾人女性ソプラノ歌手で、昨年(2021年)12月4日から、今年(2022年)1月29日にかけて、デンマークの国立歌劇場である「コペンハーゲン・オペラハウス」で上演された、イタリアのオペラ王、ジュゼッペ・ヴェルディ作曲のオペラ「仮面舞踏会」で、ヒロインの「アメーリア」役を務めました。

しかも、イタリアの有名な指揮者であるパオロ・カリニャーニ、そしてポーランドの演劇監督であるカロリナ・ソフラックとの合作でした。

コペンハーゲン・オペラハウスと言えば、5億ドル以上の資金を投じて建てられ、それ自体が有名なランドマークとなっています。

今回、耿立さんは、台湾人で初めてその劇場の舞台に立ち、主役を務めました。

これに、中華民国・台湾の李新穎・駐イタリア代表も、ヨーロッパで台湾のソフトパワーを発揮してくれたとお祝いのメッセージを述べていました。

そんな耿立さんは、台湾南部・高雄市の出身。小さい頃から、ピアノやフルート、声楽といった、伝統的なクラシック音楽のレッスンを受け、学生時代は、数々の声楽コンテストに参加し、素晴らしい成績をあげていました。

台湾の著名なソプラノ歌手である任蓉(Jenny Rong REN)教授の後押しと、オペラへの愛、そして国際舞台への魅力に惹かれ、国立台湾師範大学音楽部を卒業後、イタリアのローマ音楽院声楽科の試験を受け、ローマ出身の世界的なソプラノ歌手、アンナ・マリア・フェランテ女史に師事します。

2012年には、毎年開催される、全イタリア声楽コンクールにローマ音楽院代表として出場し、優勝。ローマ音楽院に栄光をもたらしました。

これに、音楽院の院長も、学校のウェブサイトに祝福のメッセージを載せていました。

2013年には、声楽の最高の学位を満点で取得し、卒業。

卒業後は、イタリアの男性テノール歌手、アントニオ・ウラディーノ・カランジェロに師事。

そして2014年にオペラ公演への扉が開かれました。ルーマニアの首都・ブカレストの国立歌劇場への出演の機会を手にします。

ブカレストの国立歌劇場はヨーロッパで重要なオペラハウスの一つで、しかもプッチーニの有名なオペラ「蝶々夫人」の“蝶々さん”のオファーでした。

その公演で観客から多くの支持と賞賛を受けた耿立さん。

2016年には、イタリアで開催された権威ある国際声楽コンクール「Concorso Internazionale VociVerdiane」で3位に輝きました。これは華人唯一の受賞で、ヨーロッパの声楽界での道を切り開きました。

その後も、次々と国際大会で受賞。中でも、2018年には、チェコ・ドヴォルザーク国際声楽コンクールで、最優秀ドヴォルザーク作品歌唱賞、最優秀バロック作品歌唱賞、そして最優秀歌唱賞を受賞。

また、中国・北京で行われた「寧波國際聲樂大賽(寧波国際声楽コンクール)」で金賞を獲得。このコンクールでは過去10年で初めて受賞した台湾人となりました。

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今回、デンマークのコペンハーゲン・オペラハウスで行われたオペラ「仮面舞踏会」でヒロインを演じた耿立さんについて、李新穎・駐イタリア代表は、今回の役は2つの非常に難しいアリアがあったが、耿立さんは熟練した技と誠実な感情を見事に演じ、全9公演の演出のうち、最も重要な6公演を担っていた。そしてほぼ全ての公演が完売し、歌劇院と観客の双方から高い評価を受けたと語っていました。

また、歌劇院の演出家、ジョン・フルジェームズも、観衆から受けた素晴らしい記憶と共に公演の成功を称えていました。

また、耿立さん本人も、自身のフェイスブックページに、今回のコペンハーゲン・オペラハウスでの経験は素晴らしい旅となった。ステージ上でも舞台裏でも優秀でしっかりとした音楽家や製作チームと一緒に仕事をすることで、多くのことを学ぶことができたとコメントしています。

今回の経験も糧として、これからもますます世界の舞台で活躍していくことでしょう。

耿立さんの今後にも注目です!

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