:::

Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送台湾ソフトパワー - 2021-09-14_令和3年度外務大臣表彰、台湾の受章者

  • 14 September, 2021
台湾ソフトパワー
令和3年度外務大臣表彰で個人で受賞した中国文化大学の学長を務める徐興慶・教授。台湾における日本研究に尽力していることが評価されての受賞となった。(写真:文化大学オフィシャルサイトより/RTI)
台湾ソフトパワー
令和3年度外務大臣表彰の団体で受賞した台湾語パンクバンド滅火器樂團(英語名:Fire EX.)。東日本大震災の復興支援イベントなどに参加するなど、日台友好親善に大きく貢献したことが認められ受賞となった。(写真:CNA)

先月8月20日、日本の外務省が、令和3年度外務大臣表彰の受賞者を発表しました。

この外務大臣表彰とは、国際関係の様々な分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体を称えるものです。

台湾は、2016年から毎年団体が受賞をしています。

令和3年度は、177人の個人と、41の団体が受賞。そのうち台湾からは個人1名、そして、2組の団体が受賞しました。

そのうち、個人で受賞したのは、台北市にある中国文化大学の学長を務める徐興慶・教授。

徐興慶・教授は、1985年、日本に留学し、九州大学および関西大学で博士を取得、日本研究に携わって30年以上となります。

1994年に文化大学日本語学科の主任、日本研究所所長に最年少で抜擢され、学術界に頭角を現しました。そして台湾大学に移った後も、日本語学科主任、研究所所長および、台湾大学人文社会高等研究院「日本韓国研究プラットフォーム」のCEOを務めました。

2014年には台湾大学に日本研究センターを設立。「日本學研究叢書」を出版し、人文および社会科学対話、そして台湾の若者の日本研究人材の育成への重要性を強調しました。

また、同時に2016年には京都の国際日本文化研究センター、韓国のソウル大学校、漢陽大学校、中国の北京日本学研究センターの代表学者らと共に「東亞日本研究者協議會(East Asian Consortium of Japanese Studies, EACJS)」を設立。

この協議会では、日本国際交流基金の援助によって、東アジア各国の関係大学、あるいは研究機構が順番にホストを務め、毎年300人以上の学者や博士課程の学生たちが、日本の政治や、国際関係、経済、歴史、社会、思想、言語、文化など、枠を超えて様々な議題を討論しています。

さらには、徐興慶・教授の呼びかけによって、台湾の日本研究の教師や学生が協力し、2019年11月に台湾大学日本研究センターで初の人文と社会科学といった分野を超えた東アジア日本研究学術会議を行い、成功裏に収め、日本研究の新たな一ページを開き、台湾における日本研究の国際的な認知度を高めることに成功しました。

2018年11月からは、現在の文化大学の学長を務め、ここでも東アジア人文社会研究院、日本研究センターを設立。国内外で活躍する建築家、医療、科学技術、人文及び国家政策発展など、様々な分野の日本の多くの重鎮たちを招き、様々な分野での学術経験について講演を行ってもらいました。ここからも徐興慶・教授が台湾における日本研究に尽力していることがよくわかります。

これらの貢献が認められ、今回、台湾で初めての個人表彰を受賞しました。

そして、団体では、このミュージシャンも受賞しました。

2000年に結成された台湾南部・高雄出身の台湾語パンクバンド滅火器樂團(英語名:Fire EX.)。

2014年に「ひまわり学生運動」が起こった際、教授や学生たちが企画し、この曲、「島嶼天光 Island's Sunrise」を製作。この曲は、その後、「ひまわり学生運動」の重要な曲の一つとして、台湾で広く注目されるようになりました。

そんな彼ら、その「ひまわり学生運動」よりも前、2012年に東日本大震災復興イベントのひとつとして始まった、被災地にライブハウスを作る「東北ライブハウス大作戦」に参加。その後も、そのPR活動を継続してきました。

震災から5年目の2016年には、被災地で撮影したMVと共に復興応援ソング「繼續向前行 Keep on Going」を発表。

そして、震災10年目の今年(2021年)の3月には被災地へのエールと日台の友情をテーマにした新曲「希望の明日」を発表していて、日台友好親善に大きく貢献したことが認められ、今回の受賞となりました。

そして、もう一組受賞したのは、「居留問題を考える会」。

1999年1月に発足したこの会は、日台国際結婚をはじめとする台湾在住日本人などを中心としたボランティアグループで、その名の通り、台湾で生活する外国人の居留環境の改善を目的に、居留関係の法令や、手続きに関する情報の提供、連絡、座談会、陳情、国際結婚に関する調査研究への協力などの活動を行っています。

長年にわたり台湾在住邦人の生活・福祉向上に貢献したことが認められ、今回の受賞となりました。

なお、外務大臣表彰は例年、表彰式が行われているのですが、新型コロナの影響により、昨年に引き続き、今年(2021年)も行われないこととなりました。

表彰式は行われませんが、受賞者には表彰状が授与されるほか、個人には副賞が贈られるとのことです。

Program Host

関連のメッセージ