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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送台湾ソフトパワー - 2021-07-13_台湾の防疫対策、警戒レベル3級も7/13から一部規制緩和へ

  • 13 July, 2021
台湾ソフトパワー
中央感染状況指揮センターは現在の防疫警戒レベル3級は7/26まで延長するとしたものの、7/13より条件付きで一部規制を緩和すると発表した。(写真:衛生福利部フェイスブックページより)

新型コロナが世界中で猛威を振るい始めてから1年半以上が経ちました。

当初、素早い情報察知と、水際対策で、新型コロナ対策の“優等生”とされていた台湾ですが、今年(2021年)の4月末、隔離期間が短く設定されていた航空会社の乗務員の感染が水際対策の穴となってしまい、感染が広がりました。

また、感染経路不明の域内感染者が見つかったとして、5月11日に新型コロナウイルス対策の防疫警戒レベルを4段階中、下から2番目の2級とし、マスクの着用が全行程で義務付けられ、屋内100人以上、屋外500人以上で集まることを禁止としたため、大規模なイベントなどは中止となったほか、在来線・台湾鉄道や台湾新幹線こと・台湾高速鉄道、およびバスなどの公共交通機関での飲食が禁止となりました。

その後も、台北市の萬華区の「茶芸館」と呼ばれる接待を伴う飲食店でクラスターが発生、市中感染が広がったことから、5月15日から台北市と新北市で。そして5月19日から台湾全土で防疫警戒レベルが3級に引き上げられました。

このレベル3級は4段階中、上から2番目に厳しい措置で、4級は「ロックダウン」となるため、その一歩手前という段階です。

レベル3級の防疫対策としては、娯楽施設や展示会場、映画館などの劇場、集会場、体育館、イベントセンター、コンサートホール、劇場、博物館、美術館、資料館、記念館、屋内プール、遊園地、子供用遊戯施設などの他、コミュニティーカレッジや高齢者向け学習センター、塾、図書館などの施設の閉鎖、そしてそのほかの場所においても、屋外の場合は10人以上、屋内の場合は5人以上集まることを禁止としました。また、飲食店の店内飲食も禁止となりました。

これにより、多くの企業で在宅ワークや交代制勤務に切り替えたほか、これまで安心して生活していたところに急に感染が広がったため、多くの人が自主的に外出を控え、「自主ロックダウン状態」となりました。

街がガラガラになった様子は日本でも報道されたようですのでご覧になった方も多いかもしれません。

レベル3級に引き上げられてからは、感染者が出た際の感染経路をたどれるよう、また感染者と接触の疑いのある人に速やかに健康注意を促せるよう、各店舗や施設では、必要な場合本人と連絡がつく状態の連絡先を示す「実聯制」を取り、市場やスーパーなどでは、身分証の下一桁の数字が奇数か偶数かによって入場の曜日を分けるといった対応が行われています。

また、街を歩いていても、マスクはもちろん、フェイスガードをしている人の姿も多く見かけます。

ちょうど警戒レベルが3級の真っただ中の6月は、台湾では卒業シーズンだったのですが、多くの学校で卒業式が中止となったり、オンラインで行われるなど、学生たちもかなり我慢を強いられました。

しかし、ここを乗り切らなくては!という台湾の人たちの強い思いが伝わってくる1か月半でした。

一時期は、新規域内感染者数が、後日確認出来た人数を追加・修正した数字で500人を超える日もありましたが、6月25日以降、一日当たりの新規域内感染者数は2ケタ台を維持していて、減少傾向にあります。

しかし、台北の市場などでクラスターも確認されていることから、この警戒レベル3級は7月26日まで延長としましたが、今日(7/13)から一部規制を緩和することとなりました。

緩和の対象となるのは、

・屋外では、国家公園、国家風景区、遊園地、レジャー農場、森林レジャーエリア、植物園、クリエイティブパーク、学校の運動場、自動車教習所

・屋内では、美術館、博物館、映画館、劇場(ただし無観客)、社会教育施設、文化センター

・プールを除く屋内外のスポーツ施設、ゴルフ場

・レストラン、伝統市場や夜市、百貨店などのフードコートといった飲食場所は、指揮センターのガイドラインに合致すれば店内での飲食が可能となります。

・また、9人以下の小規模国内ツアー、ドラマなどの撮影も可能となります。

ただしこれらの規制緩和の対象の場所でも

・必要な場合本人と連絡がつく状態の連絡先を示す「実聯制」をとる事、出入り口の規制、人の流れのコントロールや人数制限を行うこと

・ソーシャルディスタンスを保ち、飲食をするとき以外は全行程でマスクの着用が必須

・スタッフの健康管理の徹底と、感染者が確認された場合の速やかな対応

が求められます。

なお、警戒レベル3級の延長に伴って、

・レジャー・娯楽施設:カラオケホール、ダンスホール、ナイトクラブ、クラブ、接客を伴うレストラン、バー、キャバレー、ビデオ上映ボックス(MTV)、カラオケボックス(KTV)、観光理髪店や視聴理容といった理容院、マッサージ店、サウナなどの施設やエステサロンなど、ボーリング場、ビリヤード場、室内ゴルフ練習場、ゲームセンター、ビデオゲームセンター、ネットカフェ、雀荘、クレーンゲーム場、エビ釣り場、ボードゲーム場およびその他類似する場所

・教育学習施設:コミュニティーカレッジ、高齢者向け学習センター、自動車教習所以外の訓練センター、自習室などその他類似する場所

・展示場・試合観戦場所:展示場、プールなど、その他類似する場所

は引き続き閉鎖となっています。

これからもわかるようにかなり詳細に分類し、防疫対策を進めています。

実のところ、私の中で台湾は比較的自由奔放なイメージがあったので、これほどにみんなが我慢強く自粛しているのにちょっと驚きました。

中には、この対策に反発する声やこっそり営業しているお店が摘発されたりというニュースなども流れてきますが、それでも多くの人が対策に従い、早く感染状況が落ち着いて欲しいと、ぐっと我慢している様子が感じ取れます。

そのいざというときの団結力と我慢強さは、日本にも負けない…いや、日本よりも強いかもしれません。

ただ、6月末に新規域内感染者が減少しはじめた頃から、徐々に街に人の姿が増え始めてきていて、一部規制緩和によって我慢の緊張の糸がプツンと切れてしまわないかちょっと心配な部分もありますが、そこは各自治体ごとにさらに規定を設けていて、店内飲食に関しては、指揮センターは、ガイドラインに合致すれば可能としましたが、各自治体の判断は、7月11日の時点で澎湖県を除くすべての県市で引き続き店内飲食を禁止とすることにしました。そして、澎湖県も13日の時点で、指揮センターの規定に符合する飲食店はないとして、実質店内飲食は開放されていません。

このまま、7月26日以降は警戒レベルが引き下げられるよう、短期集中の爆発的団結力で、今回の台湾域内の感染拡大も収束まであと一息のところまで来ています。

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