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台湾ソフトパワー - 2020-08-04_台湾初の小型自動運転バス「WinBus」運行開始

  • 04 August, 2020
台湾ソフトパワー
台北市内の路線バスの最終便が終わったあと試験運転を続けている台灣智慧駕駛公司(turing)のMade in Taiwanの自動運転バス(写真:turingオフィシャルサイトよりスクリーンショット)
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台湾中部・彰化の鹿港に登場した台湾初のMade in Taiwan小型自動運転バス「WinBus」(写真:CNA)

トーク①:台湾初の小型自動運転バス「WinBus」運行開始 ≫

近年、車関連のニュースをにぎわせている“自動運転”と言う技術。すでに自動運転支援システム搭載の車などが出てきていて、世界中の自動車メーカーがその技術を競い合っていますが、先月、台湾初、Made in TAIWANの小型自動運転バス「WinBus(ウィン・バス)」が登場しました!

このバスは、勤崴國際公司(King WAY Technology)、経済部財団法人車両研究試験センター(ARTC)、中華電信などの団体が連携し研究開発した小型自動運転バスです。このバスの部品は全て台湾製。勤崴國際公司(King WAY Technology)が今年2月に台湾で初となる「自動運転車両による営業許可」を得た後、3/20-6/30にかけて無乗客試験運行を累計152便実施、累積1,140キロの自動運転走行を行い、車両が故障した場合や、事故が発生した場合などの緊急事故演習といったいくつもの安全テストをクリア。7月15日より台湾中部・彰化の鹿港で正式に市民を乗せての運行を開始しました。

この小型自動運転バス「WinBus(ウィン・バス)」にはハンドルがなく、走行時は光学系システムによるレーダーとセンサーによって自律走行します。スタッフが運行前に路線図をバスに搭載されたコンピュータに入力しますが、あとはバスが自動で道路状況を把握して、減速したり、車線変更したり、信号で停止したりを行います。

車両研究試験センターの翁國樑・部長によると、小型自動運転バスの無人運転技術は、アメリカのテスラ社が開発した電気自動車と同じレベルに達していて、今後、IoT(モノのインターネット)化されたスマートバス停や5G(第5世代移動通信システム)サービスが普及すれば、交通量などのデータを送信することができ、自動運転技術を更に向上させることができると期待を寄せています。

小型自動運転バス「WinBus(ウィン・バス)」の運行ルートは全長12.6kmを計画しており、現在のところ世界最長の自動運転バス路線です。

まずは第一段階として、「台灣玻璃館(台湾ガラス館)」や「白蘭氏(Brand’s)健康博物館」、「緞帶王觀光工廠(リボンミュージアム)」など7.5kmの環状線を走っています。順調に行けば第二段階に入り、第二段階では台数を増やし乗客数を増やすほか、航海の女神・媽祖を主神とする媽祖廟、鹿港天后宮から発車することで、自動運転という革新的な技術を通して、このエリアの観光と結び付けて行きたい考えです。

トーク②:台北でも自動運転バスが運行テスト中! ≫

実は、自動運転のバスは台北でも運行テストが行われています。最終のバスも終わった後、中正紀念堂から、人気の小籠包のお店「鼎泰豐」本店の前、大安森林公園を通って台北101まで続く大きな道路“信義路”のバス専用レーンで毎晩、1台のバスが運行テストを行っています。

私も最初は偶然見かけて、紫に光りを放っている見慣れない車体に、なんだろう?と思ってちょっと立ち止まって近くに来るのを待っていたら、フロント部分に「自動運転実験車」と書かれたバスでした。フロントの部分とそこに反射するライトのせいか、紫に見えたバスは実はブルーの車体で、台湾で唯一の自動運転車両の研究開発を行っている会社「台灣智慧駕駛公司(英語名:turing)」が手がけ、ハード部分は7割が国産、そしてシステムといったソフトの部分は100%国産の、こちらもMade in TAIWANの自動運転バスです。

中でも、モーターとモーター制御器は、日本では鴻海(ホンハイ)と言う名前でお馴染みの富士康集團(フォックスコン・グループ)傘下の賜福科技所(Foxnum)製。電池は桃園にある会社、明創能源(MINTRON ENERGY)が、バス全体と制御器の製造は電動バスなどを手がける桃園の会社、創奕能源(TRON ENERGY)が、表示モニターと非接触モニターは液晶パネル大手・友達光電(AUO)、ワイヤーコントロールシステムと車体組み立ては電気自動車などを手がける台中の奕兆綠能(TRILLION)、GPSは測量機器や技術サービスを専門とする集研科技(System Access)が手がけています。また、車列管理システムと信号情報アクセスは情報セキュリティと経営コンサルティングサービス会社・資拓宏宇建置(IISI)が、内政部の基準を元にした高精度な地図(HD Map)は台湾と日本の合同出資で様々な分野でスマートビジネスを展開している台北の会社・興創知能(TTL)が製作・管理しているほか、大都會客運(メトロポリタン・バス)が自動運転バスの整備場施設と専門の随行安全スタッフを提供しています。

“オール台湾”と言ってもいいような強力なチームで取り組んでいます。

先ほどご紹介した彰化で運行をスタートした小型バスをはじめ、台湾でもすでに多くの自動運転バスが登場していますが、みな、決まったパーク内や、封鎖された道でのサービス提供である中、この「台灣智慧駕駛公司(英語名:turing)」の自動運転バスは、スタッフや旅行客の足として、夜間に走る自動運転バスとして運行する計画です。そう、このバスは台北市が公共輸送サービス網の補充と考えていて、夜間、一般のバスの最終が終わってから走らせるので、バスの運転手さんたちも失業してしまうのでは?という心配もありません。

この自動運転バスは、現在すでに第三段階の試乗体験に入っていて、産学の専門家や研究者を招いて乗車テストを行っています。このテストは8月末まで行われ、9月には正式に一般に開放する予定ですよ。

これからは台湾のあちらこちらで自動運転のバスを見かけるようになるかもしれませんね。“電子大国”・台湾では今、自動運転バスが熱いです!

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