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台湾ソフトパワー(2015/01/13)「湾生回家」の作者、田中実加さん

  • 13 January, 2015
台湾ソフトパワー
田中實加

1月10日、去年一年間に出版された本のなかから、とくに優れた作品を選ぶ賞、「開卷好書獎」の受賞式典が行われました。受賞作のなかには、日本にとてもゆかりのある作品がありました。本のタイトルは、「湾生回家」、日本語にすると、湾生の里帰り、といった感じです。湾生、というのは、1895年から1946年までの間に台湾で生まれた日本人のことを指します。台湾で生まれていながら、第二次世界大戦の終焉とともに、望む望まざるに関わらず日本への帰還を余儀なくされた湾生たちは、そのあと、日本で、いろいろな苦労を背負って生きてきたといわれています。この本は、12年間に渡って、湾生たちを取材し、実際に、彼らとともに台湾を訪れて生まれた場所や故人を探し出した作者の体験を綴ったものです。台湾と日本の血を引く作者の田中実加さんは、ある一種の使命感のような感情に駆られて、湾生の姿を追い続けてきた人です。4月には、本と同名のドキュメンタリー映画が台湾で上映されることも決まっています。

詳しくは、こちらをどうぞ → 「湾生回家フェイスブック」  https://www.facebook.com/film.wansei

 

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