徐世慧さんは台湾北西部、客家人が多いことで知られる苗栗県で生まれました。子供の頃から歌が好きで、数々の歌のコンテストに出場。高校を卒業後、東部の花蓮県に引っ越し、音楽教室でオルガンを学ぶようになってから、この教室のオーナーで楽器店の経営者と結婚しました。
その後、楽器店の経営、音楽教室の講師を20年ほど続けていた徐世慧さんは、自身のルーツである客家の言葉が、どんどん失われていくことに危機感を感じ、客家語の楽曲を創作することを決めました。
そして、2009年、文化部、客家委員会などの共催による方言による音楽コンテストに応募してノミネートされました。その後も、子供の頃の客家の郷での生活の記憶や、花蓮における家庭生活などをテーマにした客家語の楽曲を積極的に創作、客家語の創作コンテストで2011年に佳作、2012年には3位となるなど、客家語歌謡のシンガーソングライターとしての地位を築き上げています。
今週のウーロンブレイクでは、2009年にリリースされた「長い時が流れて」をお送りしましょう。