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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送ミュージックステーション(2021-10-11)新寶島康樂隊New Formosa Band『剪剪花』

  • 11 October, 2021
ミュージックステーション
(写真:アルバムカバー)

今週は、1990年代から活躍しており、台湾の音楽業界、そして、台湾社会が音楽に対するイメージを変えたと言える、とても影響力のあるグループ、「新寶島康樂隊」の音楽をお送りいたします。「新寶島康樂隊」の英語名は「New Formosa Band(ニュー・フォルモサ・バンド)」です。

1.台湾における民族の隔たりをなくそうとするバンド

台湾の社会は、複数の民族によって構成されています。台湾で使われている方言も、大きく分けて、台湾最大の方言、台湾語、台湾の二番目に大きいエスニックグループ、客家人の言葉、客家語、そして、はるか昔から台湾で暮らしている原住民族がしゃべる、それぞれの部族の言葉「原住民族語」などがあります。

各民族は、文化習慣も、歴史も、そして民族の意識も少々違っているように、互いの間には多少隔たりがあります。ニュー・フォルモサ・バンドは、そういう民族の隔たりを超えるよう呼びかけるバンドです。

2.活動し始めたきっかけ?

ニュー・フォルモサ・バンドは、「台湾の桑田佳祐」と呼ばれ、主に標準中国語と台湾語で創作活動している男性シンガーソングライター、陳昇(ボビー・チェン)と、客家語音楽を広めることに力を入れている客家人のシンガーソングライター、黄連煜(アユゴ・ホァン)が1992年に結成しました。当時、台湾の音楽業界では台湾語の歌がブームとなっていました。新たな台湾語の歌が次々と現れて、台湾語の歌にあまり関心のなかった人も、台湾語の歌を聴くようになりました。それに対して、客家語のうたは、あまり現代的な新曲がなかった時代でした。

ニュー・フォルモサ・バンドは、「台湾人というのは、台湾語をしゃべる人だけというわけではなく、この土地で育ったすべての人のことだ」ということを伝えるために活動しはじめ、台湾語と客家語を使った歌を発表しました。今から見ますと、2つの方言を取り入れた歌は、大した珍しいことではありませんが、当時は、それまでにはなかった斬新な試みですから、かなり話題となりましたよ。

そして、ニュー・フォルモサ・バンドは、1996年に4枚目のアルバムをリリースした際に、新たに3人目のメンバー、台湾の原住民族、パイワン族のミュージシャン、VANを迎え入れ、音楽の多様性がさらに豊かになりました。

今週は、ニュー・フォルモサ・バンドが今年8月末に発表した、12枚目のアルバム『剪剪花』をお送りいたします。剪剪花は、「切り紙で花を作る」という意味です。昔、客家人の女性が人にプレゼントするときに、よく切り紙の花を贈るそうです。本当の花なら、いずれ枯れてしまいます。しかし切り紙の花なら、枯れることなく、、贈る相手への祝福が永遠に続くように、という意味合いがあります。

※10月11日にご紹介する曲:
1.「剪剪花」(切り紙で花を作る)
2.「三灣戀曲」(三湾ラブソング)
3.「阿喜A車車」(阿喜の車)
4.「吊橋」

(編集;曽輿婷/王淑卿)

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