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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送台湾博物館(2021-01-03)台湾の半導体産業、その強さはどこに――元恒勁科技(PPt)業務部長・鄭喬云

  • 03 January, 2021
ミュージアム台湾(台湾博物館)
鄭喬云さんにインタビュー。(写真:rti)
ミュージアム台湾(台湾博物館)
半導体の基板のサンプルの一部。大きさや層数など規格はたくさんある。電子機器に組み込まれる時はブラックボックスの中に入っているため、通常、目にすることはない。(写真:rti)

インタビュー

元恒勁科技(PPt)業務部長・鄭喬云

「台湾の半導体産業、その強さはどこに」

 

台湾の半導体産業は、2020年に世界第2位に上昇した。これまで第2位だった韓国を追い越したのだ。第1位のアメリカに次ぐ規模だ。

ただ、アメリカの半導体産業の強さは、設計にある。これに対して、台湾が特に強いのは生産面で、チップの生産、そしてパッケージング・テストの分野は、世界第1位である。半導体を生産するためには、様々な種類の企業が関わる必要がある。そうした多くの企業が集まって強力なサプライチェーンを構築しているのが台湾である。これが台湾の強みだ。

そして、台湾で生産された半導体の多くは中国大陸に輸出され、そこで多くの電子機器の完成品に組み込まれることになる。台湾の半導体産業のサプライチェーンは、さらにアメリカ、台湾、中国大陸を結ぶ強力なサプライチェーンによって成り立っている。

鄭喬云さんは、そうした半導体産業のサプライチェーンの中でも、主要部品である「基板」のメーカーで営業を担当してきた。半導体は、設計に基づいてチップを生産しても、それだけでは動かない。基板の上にチップを組み込む実装(パッケージング)が行われてはじめて、動くようになる。そのため、半導体に関連するあらゆる分野の企業は、直接・間接に鄭喬云さんのお客さんでありサプライヤーだということになる。その中で営業を進めるためには、半導体産業全体の動きを常に把握しておく必要がある。

鄭喬云さんは、日本とカナダに留学し、日本語と英語を使うことができる。母語は中国語だ。このため、アメリカ、台湾、中国大陸、韓国、そして日本の半導体産業を広く見渡すことができる。それぞれの半導体産業を比較しての特徴は何か、仕事のスタイルの違いはどこにあるのか。さらに、日本の半導体産業の弱みと強みは何なのか。お話をうかがった。

鄭喬云さんは、こんなことを言っている。

「IC基板業界で、これまで23年間の経験のおかげで、アメリカ、日本、韓国、中国大陸、東南アジア、台湾などの半導体関係者と強い関係を結ぶことができました。変動の激しい半導体業界は緊張感にあふれ、私も共に大きく成長することができました。もちろん一番大切にしたいのは、いろんな国の友達ができたこと。何より幸せです」

日本留学で日本語使いの鄭喬云さんが、英語の世界である半導体産業にどのようにして飛び込んでいったのかも面白い。

 

【鄭喬云(チェン・チャオユン Maggie Cheng)】

■学歴

京都立命館大学 国際関係学部卒業

Trend College         Sales & Marketing

 

■経歴

日東電工(Nitto Denko)会長および社長秘書

禾伸堂(Holy Stone)IC基板業務担当及び日本部品代理開発

富士通台湾(Fujitus Taiwan)IC基板業務代表担当

全懋科技/欣興電子(PPt/UMTC)業務部長

  ――当時、IC基板製造で売上高が世界1位

臻鼎科技(ZDT)アジア地域およびIC基板 業務部長

  ――FPC/HDI/PCB/ICSのPCBを供給、売上高は世界1位

恒勁科技(PPt)業務部長

  ――2013年創業、世界で初めてMolding baseを量産したIC基板メーカー

(インタビュー:早田健文)

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