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タイムトリップ(時空の旅) - 2023-09-14_台南の麻豆は昔海だった?

  • 14 September, 2023

今月9月29日は、中秋節です。台湾では29日金曜日から三連休となります。中秋節に欠かせない果物といえば、文旦です。文旦はミカン科ミカン属の柑橘類で、グレープフルーツの親戚ともいわれています。台湾では文旦が並び始めると、秋が来たと感じる人も多いとか。この時期ならではの果物です。

日本ではどこでもよく目にするという果物ではないですが、江戸時代に伝わったとされていて、高知県、愛媛県、鹿児島県などで生産されています。全国の文旦の生産量のうち90%を占める高知県では、水晶文旦や土佐文旦という品種が生産されていますが、水晶文旦は緑色、土佐文旦は黄色ですが、どちらも丸い形です。

台湾の文旦はというと、緑色です。そして形はひょうたんのような、洋ナシのような形をしています。そしてこの文旦が最も有名なのは、南部・台南市の麻豆です。麻豆は台湾の台南市の真ん中あたりに位置します。
麻豆で生産された文旦は、そのおいしさから、日本統治時代には、「御用達ごようたし文旦」と呼ばれ、日本の皇室にも納められたといいます。

近年では、この麻豆文旦は、日本にも輸出され、学校給食にも使われました。麻豆文旦は品種としてブランド名となり、まとう以外の地域でも生産されるようにもなっています。
文旦といえば、麻豆。麻豆文旦の名は国内外で知られるようになりましたが、なぜこんなに文旦が有名なのでしょうか。

それは恵まれた地理的環境と豊富で優れた水質以外に、塩分やミネラルを含んだ土壌によって質のよい文旦が生まれたといいます。実はこの麻豆、今では地図をみれば台南市の中央に位置しますが、300年前は海に接し、埠頭があったのです。
台南市の麻豆の位置をインターネットなどで確認していただくとわかるかもしれませんが、ここが海に面していたとは信じられないです。

本日のタイムトリップでは文旦で有名な、台南の麻豆について振り返ります。

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