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きょうのキーワード(金曜日) - 2025-01-10-「我推的孩子」

  • 10 January, 2025

今日のキーワード:「我推的孩子」

意味:日本の雑誌『週刊ヤングジャンプ』にて連載された人気漫画「推しの子」

「推しの子」は2024年11月に『週刊ヤングジャンプ』での4年間の連載が終了し、これまでで合計発行部数は1000万部を超えたほか、2023年4月より放送開始のTVアニメも大ヒットしました。アニメの第二シーズンが配信されると配信プラットフォームの週間視聴者数で過去最高を記録。同時に、SNSでは「推しの子」がトレンド1位に入り、すでに第三シーズンの放送も決定しています。この人気ぶりにより、先月20日からは劇場版も公開されている、今、非常に注目度の高い作品の一つです。そんな推しの子、日本のカルチャーが人気の台湾でも、話題となっているのです。ネットフリックス上で公開されるや否やネットユーザーの作品を評価する声はたちまち増加。ネット上では公開からわずか1週間で27万を超える数のコメントが投稿されるほどの人気ぶり。YouTube上ではストーリーに対する感想と解説動画も多く投稿されています。

そんな中、台湾の東部にある花蓮県の太魯閣(タロコ)国家公園では、こういった台湾でも人気なアニメとコラボした観光PR活動を行うことが現在検討されています。太魯閣国家公園は昨年4月に起こった大地震により封鎖されていましたが、昨年被災状況の程度が比較的軽い景勝地を部分的に再開しています。しかしいまだに観光客の足は遠のいており、花蓮の観光産業に大きな打撃をもたらしている為、今後多くの観光客を呼び込む必要性があるのです。今回の案は花蓮県のある議員が提案したもので、宮崎県高千穂町のやり方をモデルとしています。というのも、アニメ第2期の舞台として、高千穂町が登場しているシーンがあり、「『推しの子』と楽しむ高千穂町巡り」と題し昨年11月から今年の3月末までコラボ。高千穂町をPRするための様々な活動が実施されています。例えば【推しの子】キャラとともに町内の各観光スポットを巡ることのできる、スマホ内で聴ける音声ガイドや高千穂町でしか手に入らない【推しの子】限定グッズの販売などがその一例です。

提案した議員は具体的な方法を4つ紹介。

一つは「アニメの中で太魯閣の風景を再現」、もう一つは「外観にはアニメキャラを取り入れ、中にはキャラクターボイスによるガイドとアニメのBGMを流した専用観光バスで景勝地まで向かう」、そして、「主要な景勝地にアニメをテーマにしたフォトゾーンを設置し、若い観光客に写真をシェアしてもらい、花蓮のSNSへの露出度を高める」、最後に「花蓮の特産品とアニメがコラボした限定商品を販売し、地元経済を活性化させる」という方法。高千穂町のやり方と同様、太魯閣の美しさをアニメで再現し、特に若い観光客を魅了していきたい考えです。

これに対し花蓮県の観光処長は、「実現可能であれば、今後も花蓮の観光を促進するために様々なメディアを利用することはいいと思う。個人や団体が創造的な方法で花蓮を積極的に売り込むことを歓迎する」と前向きな意見を述べています。

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