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きょうのキーワード(金曜日) - 2023-02-03_台北国際書展

  • 03 February, 2023

きょうのキーワードは、「台北国際書展」です。

 

これは台北国際ブックフェアのことで1月31日から台北世界貿易センター1号館1階で開催されています。

台北国際ブックフェアは今年で31回目。台湾の大手出版社だけではなく、国際ブックフェアという名のとおり、海外から多くの出版社が出展しています。

 

今年のテーマは「閲読的多重宇宙」、意味は「読書の多元宇宙論(マルチバース)」になります。テーマ国は今年はポーランドです。

 

ポーランドのパビリオンは、3つの展示エリアに分かれています。1つは「書籍から見るポーランドの歴史」です。伝説の起源から現代社会に至るまで、読書を通してポーランドの歴史を知ることができる書籍23冊が並びます。

2つめは、「ポーランド100年の絵本・イラスト」エリアです。1918年から2018年、ポーランドを代表する絵本とそのイラストが紹介されています。

このほか、「世界の文明史の古書」エリアで、古代エジプトからヨーロッパのルネサンス、コロンブスの新大陸発見といった、文明の発展に関連する貴重な古書のレプリカが展示されています。

パビリオンではポーランドから著名な作家6人、そして、イラストレーター2人と有力出版社の関係者を招かれたほか、また、2月4日には「ポーランド・ナイト」と題したイベントを開催され、ポーランドとウクライナの民族音楽、ジャズ、電子音楽の融合を特徴とした4人組音楽ユニット「DAGADANA」も演奏を聴きながら、ポーランドの家庭料理、狩人の煮込みという意味のビゴス料理が限定で味わえるそうです。

ブックフェアですが、本だけでなく、音楽や料理も楽しめるとは、すごいですね。

 

国際ブックフェアということで、つづいてご紹介するのは、今回初めて独自にパビリオンを設置する国のイタリアです。イタリアは、ローマブックフェア、そして、出展出版社に選りすぐりの書籍が展示されます。

また、台湾の絵本専門書店、童里絵本洋行との共同販売を行うほか、新世代のイラストレーターの作品も展示されています。

その他、フランス、ドイツ、ベルギー、スイス、香港、日本、韓国など30を超えるナショナルパビリオンが設置され、著名な作家の講演やセミナーが開かれます。日本からは芥川賞作家の平野啓一郎氏が、法政大学准教授の熊倉潤氏が来場します。

 

さて、このブックフェアの入場についてですが、18歳以下は無料です。そして、台湾高速鉄道、高鉄、または在来線の台湾鉄道で桃園以南、あるいは宜蘭、花蓮、台東から訪れたことを証明する当日の使用済み切符を提示すれば無料となります。

そして外国人についてはパスポート、または居留証の提示で入場が無料となります。その他、一般の入場者は有料となり、100台湾元、18歳以上の学生は50元となります。6日間全て入場できる通行券は200元となっています。

切符を提示すれば無料という点、遠方からぜひこのブックフェアに来たいという人にとってはうれしいメリットであると思います。

 

台北国際ブックフェア、期間は2月5日までと長くはありませんが、地域の図書館とも連携されています。

新北市立図書館、台北市立図書館、国立台湾図書館、桃園市立図書館、台南市立図書館、基隆市文化局図書館、台中市立図書館、高雄市立図書館と連携で、読書フェスティバルが開催されます。各図書館によって開催期間は異なりますが、2月中旬までの間、今年のテーマ国であるポーランドをテーマにした書籍が展示されたり、セミナーや映画鑑賞、読み聞かせなどのイベントが開催されます。

 

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