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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送きょうのキーワード(2021-12-10)「歸剛欸」:政府機関も使っている流行語

  • 10 December, 2021
きょうのキーワード(金曜日)
文化部は流行りに乗って、「歸剛欸」を含め、よく間違われる台湾語の言葉の漢字をフェイスブックで説明しました。「歸剛欸」の正しい漢字は、「規工欸」だそうです。(写真:文化部のフェイスブックページより)

今日のキーワードは、「歸剛欸」です。これは台湾最大の方言、台湾語の当て字です。

この3文字は、最近台湾のSNSなどのインターネット上で流行っています。ビッグデータを活用した台湾のまとめサイト、「Daily View(デイリー・ビュー)」によりますと、11月22日から11月28日までのわずか5日間、インターネット上で「歸剛欸」について言及した記事やニューズの数は、なんと5726本あります。政府機関まで、その流行りに乗っています。日本の経済産業省に相当する、経済部と、海上保安庁に相当する、海洋委員会海岸巡防署も、フェイスブックの投稿でこの3文字を使いました。

「歸剛欸」は、元々動画投稿アプリ「TikTok」のある人気急上昇動画から由来しています。その動画では、クラゲが人によって水の中から持ち上げられた様子が記録されています。そのクラゲは傘の部位を掴まれたのですが、水の中から出されて間もない間、その傘と触手を繋ぐ部位がパカッと割れて、傘以下の部位が水の中にポトンと落ちました。もちろん、そのクラゲはもう助かりません。ネット上ではこの衝撃的なシーンを、「首を切られたクラゲ」と呼んでいます。

思いもよらない災難に巻き込まれて命を失ったクラゲは、きっと悔しくて仕方がないでしょう。台湾のあるネットユーザーはクラゲの気持ちを代弁しようと、元の動画に台湾語の吹き替えを付けました。

「お兄さん。俺たちは今までに何の面識もなかったよな?だから、互いには何の恨みもないはずだ。じゃあどうして、あなたは俺の頭を取ろうとしたのか?」と、吹き替えされた動画では、クラゲはひとしきり文句を言ったあと、人間に向けて「歸剛欸」と全力で叫んで、怒りをぶつけました。

この締めの言葉「歸剛欸」は、妙に人々のツボにハマったようなので、動画がネット上で広く拡散されているのと同時に、新たな流行語として台湾で流行りだしたのです。

「歸剛欸」の「歸剛」は、「丸一日」という意味です。「歸剛欸」の「欸」は、あくまで語尾の助詞です。文面上では、丸一日であることを嘆いたり、強調したりする意味が捉えられます。そのほか、「歸剛」(丸一日)という言葉は、仕事をせず、他人に迷惑をかけることだけに力を入れている人のことを指すこともできます。クラゲの動画では、後者の意味にあたります。仕事をしないで、人の頭をとるなんてどういうことなのか、いい加減にしてくれ、ということです。日本語の「何バカなことをやっているのか」という意味に近いですね。

(編集:曽輿婷/王淑卿)

 

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