今日ご紹介するキーワードは「台灣彩券」。
これは、台湾の“宝くじ”のことです。
台湾は今、春節(旧正月)の連休中。今年(2022年)は2月1日が旧暦のお正月なので、今日(2/3)はまだ正月3日です。
台湾では、春節前後になると、「台灣彩券(宝くじ)」の売上がぐっと上がります。
これは、旧正月前に年終(年末ボーナス)を支給されたサラリーパーソンや、お年玉をもらった学生がちょっとした運試しとして、普段は買わない人もこの時期は宝くじを買うんだそうです。
そこで、宝くじを販売する運営会社も、それに合わせていつもより当選金額をあげたり、大きな当選本数を増やしたりするので、ますます盛り上がります!
今年(2022年)は、過去5年で最高の総額8億8000万台湾元(日本円でおよそ36億3000万円)分、賞金額を増額。一番人気の「大樂透(台湾ロト6)」は360組分100万元の「春節大紅包(春節のビッグなお年玉)」を追加!追加総額は3億6000万元にのぼります。
中でも、刮刮樂(スクラッチくじ)がその場で当選がすぐわかるので人気なんですが、その刮刮樂でなんと100万元(およそ413万円)が当たったグループがニュースで紹介されました。
通常、宝くじに当たった人は特定されないようにあまり報じられないものですが、その当たったグループというのが…台北市中山警分局圓山派出所の警察官の皆さん!
旧正月もいつもと変わらず交代で勤務している警察官の皆さん。
この圓山派出所の警察官も休むことができないので、旧暦の大みそかの前日(1/30)夜21時ごろ、みんなの勤務会議が終わった後に、居残り組の12人が一人300元ずつ出し合い、旧正月向けに打ち出している刮刮樂を購入したんだそうです。
そして全員に数枚ずつ配り、削っていったところ、なんと100万元(およそ413万円)が当選!派出所内は歓喜の声に包まれました。
当選金額はもちろん12人で分けますので、大きな額ではありませんが、「旧正月の居残り組を選んだのも悪くなかった、更に1か月分給与が増えた」なんて声も上がっていました。
賞金の分配については、みんなで話し合った結果、12人それぞれが6万元(およそ25万円)ずつ受け取り、8000元を宝くじ売り場の主人に。そして残りの20万元は必要とする慈善団体に寄付することにしたそうです。
またこの警察官の皆さんの他にも、名前こそは明かされないものの、新竹の若い奥さんが100万元当選したとか、子供が生まれたばかりの台南の男性が200万元プラスBMWが当選した!など、続々と当選者のニュースが流れています。
だいぶ個人が特定されそうで心配ですが…新年早々、縁起がいいですね!
私も買いに行かなくてはっ!
この「台灣彩券(台湾の宝くじ)」が春節ムードを盛り上げている一つであることは間違いなさそうです。