今日ご紹介するキーワードは「日圓貶值」。
これは「円安」のことです。
昨日(1/5)、この「日圓貶值」というワードが書かれたニュースをたくさん目にしました。
というのも、台湾銀行の最新の為替レートによると、昨日(1/5)、日本円が一度は0.2408まで下落。クロスレートで見ると、およそ23年ぶりの最安値を更新したからなんです。
台湾ドル側から見た数値ですので、ちょっとわかりにくいかもしれませんね。
日本円側からみてみると、ここ数年、1台湾元=日本円およそ3.5円くらいでしたが、今はなんと4円にまで日本円の価値が下がっているんです。
台湾元側からに話を戻しますが、昨年(2021年)、日本円がどんどん下がり、11月には1円が0.2437台湾元まで落ちました。
これに日本旅行好きの台湾人は大喜び!
1万台湾元が、以前は3万5000円だったのが、なんと4万円になるわけですから、それは目が輝きますよね。
まだ新型コロナの影響でいつになったら旅行が解禁になるかもわからないのに、今のうちに日本円に替えておこう!と多くの人が日本円を買ったようです。
私の周りでも、日本円買ったという声を聞いていましたが、昨年末の時点で、「もしかしたら0.23まで落ちる可能性があるから、今、最安値だからと言って一度に買うのではなく、分けて買った方がいい」なんていう情報も飛び交っていました。
ただ、そうは言っても、さすがにこれ以上は下がらないかな…と思っていたら、まさかの年明け早々、昨日(1/5)に一時、0.2408と15年ぶりの最安値で売られました!
日本円と台湾元のクロスを見てみると、0.24を割りこんで、0.237となり、1998年8月以来、23年ぶりの安値を更新しています。
昨年(2021年)の1月6日の高値0.2797と比較すると、この1年間のうちに、例えば、5万台湾元分で計画した旅行が、さらに2万8000円もお得な状態になっています。
ですので、コロナ後の日本旅行に備えてレートのいい今のうちに日本円を買っておこうと考える台湾の人が多いようです。
これは、逆に日本から台湾に旅行に来ることを考えるとちょっと辛い所ですね。円安はどこまで進むのでしょうか…。旅行が解禁になるまでには日本円が回復していることを願いたいですね。
ちなみに、「円安」は「日圓貶值」ですが、「円高」だと「日圓升值」と書きますので、日本円を台湾元に替えたいときは、「貶值」の時ではなく、「升值」のタイミングを狙ってみてくださいね。