今日ご紹介するキーワードは「帕拉林匹克運動會」。
これは、「パラリンピック競技大会」という意味です。
今週火曜日、8月24日から「東京パラリンピック」が始まりました。
先の「東京オリンピック」では台湾の代表選手たちは金メダル2つ、銀メダル4つ、銅メダル6つ獲得し、台湾のオリンピックでのメダル獲得数過去最多を記録しました。
その興奮冷めやらぬ中、「東京パラリンピック」が開幕しました。
このパラリンピックとは、障害を持つ人を対象としたもう一つのオリンピックで、4年に一度、オリンピック競技大会の終了直後に同じ場所で開催されます。
ちなみに、オリンピックの歴史に詳しい方は多いと思いますが、パラリンピックの起源はいつなのかというと、1948年で、医師、ルードウィッヒ・グッドマン博士の提唱によって、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院内で開かれたアーチェリーの競技会が始まりです。
第2次世界大戦で主に脊髄を損傷した兵士たちのリハビリの一環として行われました。
そして大会は回を重ね、1952年に国際大会へ。さらに1960年のローマ大会からは、オリンピック開催国で、1988年のソウル大会からはオリンピックの直後に同じ場所で開催されるようになっています。
当初はリハビリテーションのためのスポーツだったパラリンピックですが、現在はアスリートによる競技スポーツへと発展しています。
パラリンピックの大きな特徴は、種目の豊富さです。
例えば、自転車競技では、視覚障害の選手とパイロット役の健常者がペアを組む「タンデム」や、下半身不随の選手が腕でこぐ「ハンドサイクル」というように、異なる障害に対応するため種目が非常に細かく分かれています。
東京パラリンピックでは、世界4,400名の選手が20以上の競技に参加します。
台湾からは10人の選手が、卓球、柔道、水泳、陸上、パワーリフティング、バドミントンの6競技に出場します。
選手が日本へ出発する前に行われた団旗授与セレモニーでは、パラリンピックに出場する選手達の記録映像が流れ、そこには「オリンピックはヒーローが誕生する場所だが、パラリンピックはヒーローが集う場所である」というメッセージが添えられていました。
そのメッセージを受け、蔡総統も「台湾を代表するヒーローたちは、最高の栄誉を勝ち取るためにパラリンピックの殿堂へと出発する」と期待を込めて送り出しました。
東京パラリンピック大会は、9月5日まで行われます。