きょうのキーワードは、「国民法官制」です。
これは裁判員裁判のことで 2023年1月1日からスタートしました。
ここでは国民法官という言葉でご紹介します。
この国民法官制、対象となるのは、少年刑事事件、薬物犯罪事件をのぞいた、懲役10年以上の罪、また故意の犯罪で人を死亡させた事件としています。
また選任される資格は、満23歳以上、地方裁判所管轄地域内に4か月以上継続して居住する国民で、一定の職業、たとえば法の専門家などでない者、また刑の宣告、監護を受けていない者です。選任方法はこうした資格者に対して、地方裁判所が必要とする人数の候補者を無作為で選出し、法にもとづいて初選名簿、複選名簿をそれぞれ作成。対象事件の訴訟手続き前に、その名簿からさらに無作為で選ぶとしています。
法廷は裁判官3人および国民法官6人で組織され、共同審判による合議制です。
この国民法官制度、さかのぼりますと数十年 、また日本の裁判員制度を参考に丁寧に検討を重ねられてきたといわれています。成立したのは2020年7月22日です。
成立後は様々な取り組みが行われてきました。
本日はこの「国民法官制」についてご紹介します。