きょうのキーワードは、9/20に一般公開された台北市立動物園のマレーバクの赤ちゃん「貘花豆」
マレーバクは中国語では「馬来貘」といいます。マレーバクは、頭部から肩、四肢の色は黒く、胴体中央部の色は白いです。これにより夜間では白色部が際立つことで輪郭が不明瞭になり、捕食者に発見されにくくなると考えられています。
しかし、生まれたばかりのマレーバクはこのような色ではなく、生後6か月以内の幼獣には白い縦縞(たてじま)が入ります。とっても可愛いです。ですから、見るなら今がチャンスだということです。
生後40日目を迎えた「貘花豆」は今、体重が21キログラムになっています。生まれたばかりのときは5.6キログラムでした。
「貘花豆」は台北市立動物園で生まれた5匹目のマレーバクです。母親は台北市立動物園のマレーバク「貘莉」、父親はチェコから来たマレーバクの「貘克」です。
台北市立動物園は、8月10日に誕生したメスのマレーバクの名前を公募したところ、イラストレーターのCherng(チェン)さんが提案した名前「貘花豆」は、台北市立動物園のフェイスブックページでおよそ14万の「いいね」を獲得し、一位となり、メスのマレーバクの名前となりました。
Cherng(チェン)さんといいますと、マレーバクのキャラクター「LAIMO(ライモ)」で国内外で名を知られている台湾のイラストレーターです。白黒の線画でシンプルに描かれるLAIMO(ライモ)は、ブラックジョークを発言するツンデレ体質。その独特なキャラクター設定と、モノクロラインで統一されたシックでお洒落なデザインが好評を得て、若者を中心に絶大な人気を集めています。
台北市立動物園で初めて誕生したマレーバクもCherng(チェン)さんが付けた名前が一位に輝きました。
「貘花豆」という名前について、Cherng(チェン)さんは、「花」は可愛いイメージ、「豆」はお兄さんの「貘豆」を継承する意味、「花豆」二文字は、黒い体に白い縦縞が入るマレーバクの幼獣によく似ていると説明しました。
Cherng(チェン)さんによりますと、「貘花豆」は、台湾最大の方言、台湾語の「仕方がない、どうしようもない」ことを意味する「没法度」の発音によく似ています。「貘花豆」が大きくなったら、「NO」を言えるマレーバクになってほしいという願いが込められているということです。「NO」を言える人になると他人のルールに縛られず、自分のルールで生きるから比較的楽になるからです。
メスのマレーバク「貘花豆」がすくすく育つよう願っています。