ナルワンアワー(金曜日) - 2021-04-02_台湾の国立大学、日本人専任講師で「台日文化比較研究」コース開設

  • 02 April, 2021

 新型コロナウイルスの流行により、現在、人の往来はできませんが、中華民国台湾と日本の間の学術文化の交流は行われています。今週のこのコーナーでは、南部、高雄市の国立大学、中山大学で、日本人の専任講師の方によって開設された「台日文化比較研究」コースをご紹介しましょう。

 この「台日文化比較研究」コースは、日本人の専任講師、伊藤佳代さんが開設しました。実務を通して理論を学ぶこのコースには、台湾の学生のほか、日本の留学生も参加しています。

 この「台日文化比較研究」コースは座学ばかりではありません、3月半ばには、実際に、高雄市前鎮区の草衙地区を訪れました。

 なぜ、この草衙地区を訪れたかといいますと、台湾を代表する漁港、前鎮漁港の近くであり、彼らの日本の交流相手である、愛媛県の地理環境と似ているからです。

 田中先生は、台湾、そして日本の学生を引き連れ、この土地の守り神である「鎮南宮」や日本統治時代、その賑わいから銀座に例えられていた鎮華街一帯を訪ねたほか、漁港近くになるイカ団子工場やイカスミ工場を見学しました。

 カラスミ工場では、学生たちが、いわば日台の文化の融合といえる「カラスミおにぎり」づくりにチャレンジしました。そして、飲食文化の教育や食育を通じ、各々の国の飲食習慣、特色についての理解を深めました。

 フィールドワークを終えた一行は大学に戻り、日本の愛媛県立南宇和高校の生徒たちとウェブカメラを通じて、交流も行いました。中山大学の学生は、高雄の人々の生活や文化の他、利便性の高い高雄MRTやライトレールを紹介、高雄の魅力について知った南宇和高校の生徒たちは、卒業したら高雄に遊びに行きたい、と口々に叫びました。

 中山大学の学生の中で、この「台日文化比較研究」コースを心待ちにしていた学生がいました。それは、台湾出身の父、日本の北海道出身の母をもつ王駿也(ワン・チュンイエ)さんです。ワンさんは、標準中国語、日本語のいずれの聞き取り、読み書き共に高いレベルでこなしますが、これまで台湾では日本語を話す機会も、日本の友人と知り合う機会もなかなかありませんでした。ワンさんは、この「台日文化比較研究」に参加したことで、生活する高雄についての見地を深めることができただけでなく、台湾と日本の文化についても体験することができました。

 台湾と日本の若い世代が自分の土地について知り、その土地について互いに紹介し合って理解を深めるという試みは素晴らしいですね。こうした台湾と日本の若者の交流が各地で行われることを期待したいと思います。

 

Program Host

関連のメッセージ