ナルワンアワー(金曜日) - 2020-11-20_日本と台湾のフードデリバリーサービス配達員の違い

  • 20 November, 2020
  • 駒田 英

 リスナーの皆様は、オンラインフードデリバリーサービスをご利用になったことはおありですか。ホームページやスマートフォンのアプリケーションから、提携している飲食店のメニューを見て注文、自宅のみならず、指定した場所に配達してもらう、このフードデリバリーサービス、日本でもかなり普及しているようですね。

 台湾では昨年から人気が火がつき、さらに今年は、新型コロナウイルスの流行により、利用者は更に増加しています。台湾のシンクタンク、MICが8月に明らかにした調査結果によりますと、今年上半期、53.3%と、全体の半数を超える人が利用したと答えました。また、10月に明らかにした調査結果によりますと、台湾で、新型コロナの流行が落ち着いてからも、77%の人々はなお利用しているということです。

 台湾市場においては、この9月に日本市場にも進出したというドイツ発祥、鮮やかなピンクと白のコーポレートカラーの「food panda」と、アメリカ発祥、黒と緑のコーポレートカラー、日本でもおなじみの「ウーバーイーツ」が2強です。台湾の街なかでは、これらの業者のバッグを背負った配達員の乗ったスクーターを至る所で見かけます。日本の配達員は自転車が多いそうですが、台湾ではスクーターが圧倒的です。

 この度、台湾メディアが、日本と台湾のフードデリバリーサービス配達員の違いを取り上げました。ご紹介しましょう。

 この報道によりますと、日本の配達員は、フルタイムで従事している人よりも、兼業やアルバイトとして行っている人が主体で、一人が複数のプラットフォームに掛け持ち登録しているケースが多いということです。登録者が最も多いのは、menu(メニュー)で35000人、出前館が6000人、 Chompy(チョンピー)が1000人で、これらを合計すると延べ4万2000人ですが、「ウーバーイーツ」や新規参入の「food panda」は登録者数を公表していない為、実際の数はさらに多いものとみられます。また、市場の拡大に伴い、配達員の数は今度さらに増加していくものと見られています。

 一方、台湾には大手2社を含め、こうしたサービスが9社あり、配達員の合計は延べ4万5000人ということです。このうち5社は雇用関係を結んでいるということです。

 人材派遣会社の調査によりますと、台湾の配達員のうち、およそ7割が、本職、正規の仕事として行っており、約半数が大卒ということです。ちなみに、調査に答えた配達員のうち、月給が最高だった人は台湾元18万元(日本円にしておよそ66万円)に達した一方、最低賃金以下の台湾元2万元(日本円にしておよそ7万3570円)しか稼げていない人もいるようです。

 こうしたフードデリバリーサービスでは、注文した品が届いた後、配達された料理の評価のほか、配達員のサービスに対する評価も行います。参入しやすい仕事ともいえますが、交通事故のリスクもありますし、なかなかタフな仕事といえそうですね。お互いの接触リスク回避の為、これまでは、玄関前においてもらうことが多かったのですが、次回、注文した際には、直接「ありがとう」と声をかけたいと思います。

 

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