ナルワンアワー(金曜日) - 2020-09-04_半沢直樹が、台湾の政府系銀行で働いたらどうなるか

  • 04 September, 2020
  • 駒田 英
半沢直樹が、台湾の政府系銀行で働いたらどうなるか

 リスナーの皆様は、テレビドラマ「半沢直樹」はご覧になっていますか。他の番組でもご紹介していますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、実は「半沢直樹」シリーズのドラマ、台湾でも人気なんです。

 今から7年前、2013年の第1シリーズが日本で高視聴率をマークすると、放送中から、その内容はもとより、主演の堺雅人(さかいまさと)さんや大和田常務役の香川照之(かがわてるゆき)さんなどの俳優陣の演技、セリフが話題となり、ケーブルテレビの日本語チャンネルでは放送終了後の2週間後、標準中国語の字幕入りで放送しました。そして、主人公、半沢の口癖である「倍返し」は、標準中国語で「加倍奉還」と翻訳され、流行語になりました。「加倍奉還」は、加える、倍数の倍、大政奉還の「ほうかん」と書きます。

 そして、7年、多くの視聴者が楽しみにしていた第2シリーズが日本で7月19日にスタートすると、台湾でも、インターネットによるコンテンツ配信は、なんとおよそ2週間後の8月3日から、そしてケーブルテレビの日本語チャンネルではおよそ3週間遅れの8月8日から放送されているんです。台湾での注目度の高さが伺えますよね。

 そして、今回も台湾では様々な「半沢直樹」に関連した話題が出ています。ご紹介いたしましょう。

 台湾の大手インターネット掲示板では、仮に半沢直樹のような人が、台湾の政府系銀行で働いたらどうなるかというテーマで議論が盛り上がりました。

 多くの人たちの見方は、「組織の中で抹殺される」、「政治家と銀行が結託して潰される」、「逆に、上司に土下座するはめになる」などでしたが、一部のネットユーザーは、台湾の政府系銀行は官僚的なので、半沢のような性格の人物は逆に向いているのではないか、という見方を示しました。

 しかし、シリーズ2中盤以降のように、取締役の静止を振り切り、政府に楯突いた場合については、「台湾の銀行ではまず生き残れない」、「クビになる」、「評価が最低となり、出世できない」など、さすがに厳しいだろう、という見方が圧倒的となりました。

 ただ、多くの人が自虐的なコメントをした一方、「これはあくまでドラマだ。日本の職場だって同じくダークだろう」と指摘する声や、「そもそも上司に一回楯突いたら、もうその業界ではやっていけない」など、冷静に指摘する声、また半沢自身も、銀行内の敵対派閥に対抗する為にグレーな手を使いすぎているとして、それでも彼は正義といえるのかという指摘もありました。

 さらに、あるネットユーザーは「長く働いていると、正しいか間違っているかではなく、勝ち負けしかないことがわかってくる。勝てば正しいし、負けたら反論の余地はない」と嘆きました。

 台湾でも「半沢直樹」が人気を集めるのは、現実の職場では自分ではできない事を、半沢が代わりにやってくれ胸がすっとする。そんな人が、台湾にもたくさんいるということかもしれませんね。

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