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ナルワンアワー(月曜日) - 2022-11-14_台電2023年カレンダー:初の日台の新世代イラストレーターがコラボ

  • 14 November, 2022

秋になると来年のカレンダーの話題がよく出てくるようになりますが、民間行事は旧暦で行われる台湾でもこの時期になるとカレンダーの様々な話題が出てきます。そんな中、日本と台湾が手を組んだカレンダーの話題がありました。

その話題となっているカレンダーは中華民国・台湾の公営電力会社「台湾電力」が作った2023年のカレンダー。

台湾電力では、2018年から毎年イラストレーターと協力してカレンダーをデザインしてきているんですが、今回、初めて国境を越えて、台湾と日本の10名の新世代のイラストレーターが協力して制作したそうです。

これまで、「電業古蹟(電気業の遺産)」や、「電廠老樹(発電所の樹)」、「電力職人(電気の仕事人)」など違ったテーマでカレンダーを作り、ソフトパワーを用いて社会と多元的なコミュニケーションを続けてきています。

なんでも台湾電力によると、全国各地で安定した電力を供給していくため、発電所など電力関連の場所は、常に自然環境と共生しているため、台湾電力は建設の初期段階で、影響を最小限に抑え、元の景観、原生種の維持というコンセプトで、周辺の自然生態環境の評価に投資し、保全と復原を通じて、生態環境を保護し、生物の多様性をさらに一歩促進させ続けてきました。

そして今回の2023年のカレンダーは、台湾電力が12か所の電力関連の場所と生態動物を厳選し、「一起來!動物同樂繪(一緒に!動物の絵を楽しもう)」というテーマで、台湾と日本から、動物を専門に描く新世代のイラストレーターを10名選び、生態や季節を取り入れた12の特徴の異なるイラストを打ち出していて、台湾電力が動物と自然生態を保護してきた長年の成果を表しています。

カレンダー部分の枠の線の色もイラストにあわせた色にして季節感を出していますし、イラストだけでなく、その季節に関するちょっとした文章も記されています。

例えば、1年の始まりの1月─。

新北市の烏來桂山発電所に生息する台湾の国鳥「台灣藍鵲(ヤマムスメ)」が飛び立っている様子が描かれていて、「台灣藍鵲(ヤマムスメ)」は幸福の青い鳥に例えられていることから、季節を飛び越えて新たな一年をスタートさせるというイラストとなっています。

また5月は、日本のパートナーパブリシティが担当。2020年に台湾電力の澎湖尖山発電所が1万匹の魚の稚魚を放ち、その際に雷やハートにに似た模様があるイシダイの稚魚を偶然発見したエピソードを元に、それらを主役として描いていて、台湾電力の自然保護への取り組みに対する感謝の印だというイラストに。

そして12月は、ハタ系の魚「タマカイ」が主役。林口発電所の外海の片隅で暖を取っている様子が描かれていますが、これは、台湾電力が2016年から進めている「海洋牧場」計画である、発電所の温排水を使った魚の養殖の試験の成果を表していて、魚の冷害回避に役立つだけでなく、循環型経済の可能性も生み出しています。

このように、各地の発電所と、その周辺に関わる生態動物との共生の姿が各月、優しいイラストと共に描かれています。

また同時に来年は「兎年」ということで、それにちなんだ小ネタも隠されているそうですよ。

台湾電力は、日々の生活を記録するカレンダーが、1歳から99歳まで誰でも読む事ができる絵本のような体験をして欲しいと語っています。

カレンダーは、壁掛け用と、卓上用の2種類あって、現在、予約購入の受付を行っています。どちらも各限定300個。300台湾元(日本円およそ1,300円)。予約購入の場合15%割引となります。

気になる方は、もし台湾に近々来る機会があれば、台湾全国の書店で、それ以外の方は、台湾の有名なブックサイト「博客來」や、ネットショッピングサイト「momo」、「五南文化廣場」といったのオンラインショップでも予約を受け付けているので見てみてください。

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